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2019 冬号 WINTER 通巻597号 令和元年12月20日発行(季刊)
発行 / 福岡県 県民情報広報課

 
 
 

世界を目指せ!

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アスリート

これから世界の舞台で活躍する可能性を秘めた選手たち。
福岡県はそんなトップアスリートたちを全力でサポートします。

取材:令和元年10月

 
谷山隼大(たにやま はやた)選手の写真

Rugby Football ラグビー

県立福岡高校

谷山隼大(たにやま はやた)選手

Profile

県立福岡高校3年生。183センチ、86キロ。昨年、U-17ラグビー日本代表として国際試合も経験。今年の「いきいき茨城ゆめ国体」では福岡県代表(少年男子)に選ばれ、8年ぶり6度目の優勝に大きく貢献。ポジションはセンター(12番・13番)

練習中の谷山選手の様子1

 

自分がどれだけやれるのか楽しみ。オリンピックも目指したい

 

 ラグビーを始めたのは小学1年生の時。きっかけはタグラグビーだった。「タグラグビーを初めて経験した時にすごく楽しかったんです。タグラグビーはタックルをしないけど、頑張ってボールを追い掛けて、相手を捕まえて」。

 小学生の頃に福岡県のタレント発掘事業で幅広くスポーツを体験。中学生の頃に陸上と野球、ラグビーのトライアウトを受け、ラグビーの評価が高かったため最終的にラグビーの道へ。「ラグビーに向いていると思ったことはなかったんですが、好きで一生懸命続けたらいつの間にか代表にも呼ばれるようになって。続けてきて本当に良かったと思います」。

 今年の10月に開催された「いきいき茨城ゆめ国体」では、代表選手として出場。福岡県は8年ぶりに優勝し、谷山選手もロックのポジションで優勝に貢献。「国体の結果はうれしかったです。日本一になったのは初めてでしたから」。その福岡県代表チームに多く選出された東福岡高校の選手に刺激を受けたという。「花園も行きたいですが、その前に東福岡高校との対戦にワクワクします。自分たちのチームがどれくらい通用するのか、正面からぶつかります」と、高校生活の集大成に向けた練習にも力が入る。「激しいプレーで仲間を鼓舞できるような選手になりたい。ピンチでも諦めない、 “あいつが頑張っているなら、俺も”と思わせるプレーをしたいです」。卒業後もラグビーを続けたいと谷山選手。「自分がどれだけやれるかも楽しみ。オリンピックも目指したい」と熱く語ってくれた。

練習中の谷山選手の様子2
 
 

練習中の髙橋花菜(たかはし はな)選手

Short Track Speed Skate ショートトラックスピードスケート

九州産業大学付属九州高校

髙橋花菜(たかはし はな)選手

Profile

九州産業大学付属九州高校2年生。2018-19全日本ノービス&ジュニアカップショートトラック選手権大会・第2戦ジュニア総合5位/500メートル 4位/1500メートルSF 4位という成績をはじめ、大会ごとに成長を見せる16歳。福岡から世界の舞台を目指す。日本スケート連盟ジュニア強化選手

髙橋選手の写真

 

高校生のうちに世界ジュニア出場を!

 

 ショートトラックスピードスケートは、1周111・12メートルのトラックを数名の選手で周回して順位を争う競技。一団で競いながら氷上を滑走するスリリングな展開は、最後まで予断を許さない。この競技で日本のトップを狙える成長を見せているのがジュニア女子の髙橋花菜選手。

 「父がアイスホッケーをしていたので小さい時からスケート場にはよく来ていて。遊びながらスケートを覚えました」。ショートトラックを始めたのは小学1年生の頃、3年生の時には競技に出るようになったそう。

 「競争するのが楽しくて。抜いたり抜かれたりしながら面白さを感じていました」。原点は氷上での追い駆けっこ。純粋に楽しみながら技術を磨いてきた彼女は、滑りながら笑顔を見せることも。

 「最後まで誰が勝つか分からない。それが一番面白い。駆け引きもあるし、作戦も考えますけど、何か起こることをイメージしながら滑っています。その場の対応力が大切なんです」。ゴール直前で順位が変わることもよく起こる。だから最後まで諦めない。

 地元に残って競技を続けたいと進学先を選択。遠征の支援や応援してくれる友人に囲まれた環境に感謝しながら競技を続けている。

 「高校生のうちに世界ジュニアに出場したいです。ジュニア世代のオリンピックみたいな大会で、国内で4位に入れば出場できるので、まずはそこを目指して。次回2022年の北京冬季オリンピックには間に合わないかもしれないけど、その次は狙えるように成長したいです。夢を追い続けます」。

 もっとこの競技を知ってもらえるように強くなりたいと、トップアスリートらしい責任感も。来年1月には青森で開催される国体に出場予定。世界ジュニアへ続く彼女のチャレンジから今後も目が離せない。

競技中の髙橋選手