8月2日早朝、ミシミシと音を立てて、「三連水車」が約1カ月ぶりに動き始めました。世界かんがい施設遺産にも登録された朝倉市のシンボルです。用水路や田んぼへの通水はまだかないませんが、復興への道に明かりが灯された瞬間でした。
福岡、大分両県を襲った「平成29年7月九州北部豪雨」。福岡県では朝倉市と東峰村を中心に、過去最大規模の甚大な被害がもたらされました。県内外からの多くの支援にも励まされながら、地元は今、力強く立ち上がろうとしています。
「少しでも伝統工芸に携わる仲間の力になれたら」。被災した東峰村の小石原焼と高取焼を守るため、県内の伝統的工芸品七産地の関係者が立ち上がりました。呼び掛けたのは、博多織工業組合副理事長の讃井勝彦(さぬいかつひこ)氏。約40人の職人が旧知の仲間の元へ駆け付けました。志を同じくする仲間の絆が、伝統工芸の復興を力強く支えています。
続々と届く支援物資。県内外から訪れるボランティア志願者。
「少しでも被災地の役に立ちたい」という思いがあふれています。
次の場所で9時から17時まで受け付けています。
原鶴温泉(朝倉市)、筑後川温泉(うきは市)の全ての宿泊・立ち寄り湯施設で通常営業を行っています。
朝倉市・東峰村やその周辺地域には、原鶴温泉や筑後川温泉、小石原焼、柿・巨峰・梨などの観光農園、英彦山などの魅力的な観光資源がたくさんあります。秋の行楽シーズンに、ぜひ「ふくおか応援割」で旅をして、被災地を元気にしてください!
7月20日から2日間、県庁1階ロビーで「小石原焼窯元支援物産展」を開催。30窯元の約2000点が販売され、2日間で約390万円の売り上げとなりました。売上金は小石原焼陶器協同組合を通じて生産者の方へお届けしました。
福岡県では発災直後から、人命救助、被災地の応急復旧、被災された方々への支援に取り組んできました。
被災された方々が、一日も早く元の生活に戻ることができるように今後もさまざまな支援を実施します。
避難所運営、行政窓口支援、健康管理やこころのケアの支援、公共土木施設や農地・農業用施設の応急復旧支援・被災状況調査、罹災(りさい)証明調査業務など、延べ約1700人の職員を派遣
被災者生活再建支援金の支給、災害弔慰金・災害障害見舞金、県災害見舞金の支給、災害援護資金の貸し付けなど
被災者住宅支援窓口(相談窓口)の県庁内への設置、応急仮設住宅の建設、みなし仮設住宅の提供など
高齢者、障がいのある方、妊産婦など特別な配慮が必要な避難者を対象とした県内の旅館・ホテルの無償提供など
被災地からの転入学の受け入れ、授業料・入学金などの軽減、奨学金の募集、スクールカウンセラーの派遣など
県の備蓄物資および企業・団体からの調達物資の避難所への提供
県税や各種手数料などの軽減措置、国保・後期高齢者医療費の窓口負担や保険料の支払い猶予、減免など
県内中小企業への資金融資、ワンストップ相談会の開催、物産展などの開催による販売支援、風評被害対策など
農林漁業者への現地での技術支援、資金融資、経営再開に向けたハウス施設や農業用機械などの復旧費の助成など
県内自治体および廃棄物関係事業者団体による災害廃棄物の広域処理
(発災から平成29年8月20日までに県が実施した支援)
詳しくは県ホームページ「『平成29年7月九州北部豪雨災害』への支援に関するポータルページ」を
ご覧ください。
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