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福岡県では、地域住民や地域づくり団体、NPO、市町村などと協働して、
さまざまな地域資源を生かした地域振興プロジェクトを進めています。
このコーナーでは、そんなプロジェクトを通じて、地域の未来をつくる元気な人々をご紹介します。
日本の近代化を支えた炭鉱の町として知られ、竪坑櫓(たてこうやぐら)や二本煙突などの石炭遺産が残る田川地域。ここ田川市郡8市町村には修験道の霊山として名高い英彦山をはじめとする雄大な自然とともに400年以上の歴史を誇る上野焼(あがのやき)といった伝統工芸品や田川ホルモン鍋などの地域に根差した食文化などが数多く受け継がれています。
こうした魅力あふれる地域資源を博物館の展示物に見立て、広く発信しようと平成24年から始まったのが「田川まるごと博物館プロジェクト」です。
プロジェクトの中心となるのは産官学民が一体となって組織された「田川広域観光協会」の皆さん。田川地域の自然を体験できるプログラムの開催や交通機関が連携した観光ルートづくり、120人以上で博多どんたくに参加する都市圏でのプロモーション活動など、メンバーが「まちづくりプロデューサー」として、それぞれの得意分野を生かしながら、田川地域の魅力発信に取り組んでいます。
田川商工会議所の中村成也さんは「この取り組みをきっかけに、田川8市町村を一つの地域と捉えるようになりました。市町村ごとの情報発信も重要ですが、『オール田川』でやると、効果が8倍以上になるように感じます」と手応えを話します。
田川青年会議所の永原譲太郎さんは「田川に暮らす人々にとっても、地域の魅力の再発見につながっています。より多くの人たちを巻き込みながら、一丸となって田川をつくっていきたいですね」と語ります。
市町村の枠を越え、思いを一つに「来館者」の増加を目指すプロデューサーの皆さん。その独創的なアイデアは、地域の未来に新たなチカラを運んでいます。
田川広域連携プロジェクト推進会議
平成23年に発足。県と田川地域の1市6町1村(田川市、香春町、添田町、糸田町、川崎町、大任町、赤村、福智町)で構成され、豊かな自然や石炭遺産、伝統文化、グルメなどバラエティーに富んだ地域資源を活用した地域の魅力発信や、田川地域の子どもたちを対象とした、地域団体との協働による人材育成などのプロジェクトに取り組んでいる。