平成17年、太宰府の地に、4番目の国立博物館として誕生した“九博”こと九州国立博物館。今年10月、開館10周年という節目を迎えます。
「文化交流展示室」「特別展示室」において魅力的な展示を重ね、開館以来掲げてきたテーマ「学校より面白く、教科書より分かりやすい」をさまざまな形で表現し、積み上げてきたこの10年。
今後も、県民にとって親しみやすく、分かりやすく、楽しい博物館として、また、アジア諸国の文化交流推進拠点の役割を果たす博物館として、さらなる進化への期待が高まります。
地域に密着し、愛される博物館として10周年を迎える九博。これまでにご来館いただいた方はもちろん、地元の皆さんにも、W自分たちの博物館Wといった気持ちで親しんでいただいていることをありがたく感じるとともに、もっと喜んでもらうにはどうすればいいのか、私たちは「お客さまの目線に立って」日々考えています。
たくさんの貴重な文化財を有する博物館には「学ぶ」ために足を運ぶ方が少なくありません。しかし、九博には文化財以外にも、歴史的景観や美しい自然といった、この場所ならではの魅力がたくさんあります。それらをより分かりやすくアピールすることで、学ぶだけでなく、「くつろぐ」「楽しむ」といった、人それぞれの目的を持って訪れることができる博物館として成長していくことができるのではないでしょうか。「足を運ぶたびに新しい発見や驚きが待っている」、そんな博物館として、より愛される存在になっていけたらと思います。
次の10年を見据え、ますます面白くなる九博に、ぜひ何度でもお越しいただきたいと思います。