

樋口章二さん

サーフショップ「RUN’A WAVE」代表
田原貞博さん
福岡県では、地域住民や地域づくり団体、NPO、市町村などと協働して、
さまざまな地域資源を生かした地域振興プロジェクトを進めています。
このコーナーでは、そんなプロジェクトを通じて、地域の未来をつくる元気な人々をご紹介します。
豊かな自然に恵まれ、「海がめもかえる町」として知られる岡垣町。響灘の美しい海岸線を舞台に、毎年夏休みに開かれる「親子サーフィン体験教室」が人気を集めています。
この教室は、県と1市4町で設立した「遠賀・中間広域連携プロジェクト推進会議」の取り組みの1つで、仕掛人は、岡垣町観光協会と岡垣町体育協会サーフィン連盟。平成22年の開始以来、これまでに、69組141人の親子が参加しています。毎回、募集人数を大きく超える応募があり、抽選で参加者を決めています。
レッスンは1回90分。サーフィン連盟に所属する町内在住のメンバー約30人と、岡垣町の海を愛する町外からの仲間による協力のもと、1組の親子に専属のインストラクターが1人付きます。
「小学生から還暦を過ぎた方まで一緒になって楽しめるところがサーフィンの魅力なんですよ」と話すのは、サーフィン連盟の代表で、町で唯一のサーフショップを経営する田原貞博さん。参加者からは、子どもたちの心や身体がたくましくなった、親子のコミュニケーションを深める良い機会になったなどの声をいただいているそうです。
体験教室の広報や当日の取りまとめを行っている観光協会の事務局長、樋口章二さんは「この教室をきっかけに、たくさんの人が岡垣町を訪れてくれることが何よりうれしいです。体験教室が行われる波津海岸ではレンタサイクル(※1)でサイクリングが楽しめるし、岡垣町には自慢の観光スポットや特産品もいっぱいあります。サーフィン以外のことも目的に、また遊びに来てもらいたいですね」と話します。
年々、認知度も高まってきた体験教室。「サーフィンを入口に、岡垣町のファンを増やしていきましょう」と、この夏に向けての意気込みを熱く語り合う二人でした。
※1・・・営業期間は3〜6月、9〜11月
遠賀・中間広域連携プロジェクト
遠賀川や響灘などの美しい自然や、豊かな農林水産物などを活用した広域的な地域づくりを目的に、中間市、芦屋町、水巻町、岡垣町、遠賀町と福岡県が一体となり、平成21年4月にスタート。「交流の環」「地産の環」「発信の環」「資源循環」を4つの柱に、サーフィン教室や魅力発信フェスタ、ダンボールコンポスト利用講座など、さまざまな取り組みを行っている。