ふくおかの農業応援団づくりの輪は、着実に広がりを見せています。約7700人の従業員が働く「トヨタ自動車九州株式会社」の宮田工場では、平成24年7月から宮若市と連携し、月に1度の「地産地消デー」を設け、取り組みを開始。今年6月には「ふくおかの農業応援団体」の第1号となりました。
7月の地産地消メニューとして出されていたのは「高菜明太マヨ牛丼」と「季節野菜の天ぷら」。「食材は地元の直売所『ドリームホープ若宮』さんから仕入れています。これまでに人気だったのは、かき揚げ丼やちゃんぽんなどの野菜をたくさん使ったメニュー。多い時は600食近く出ました。野菜は甘みがあって、食堂を運営するトヨタ生協さんからも“鮮度がいいね”って。何より、地元の生産者の皆さんが喜んでくださるのがうれしいですね」と、担当の松かおりさんは笑顔を見せます。
今後は宮若市とともに、近隣の宗像市からも特産品の定期利用を検討中とのこと。食を大切に考え、地域の農林水産業を応援する想いは企業などの団体にも芽生えはじめています。
農事組合法人ドリームホープ若宮
組合長 石松義道さん
私たちの直売所で取り扱う野菜は、ほとんどが宮若市産です。今年5月には、「ふくおかの農業応援直売所」第1号となりました。
食堂には、取れたての旬のものを提供しています。自分たちがつくった野菜を、喜んで食べていただけることが、とても励みになっています。