
「わぁ、すごい!」「これ、大きいね」ビニールハウスのあちこちから驚きの声が飛び出します。子どもたちが小さな手に握りしめているのは、鮮やかな黄緑色をした立派なアスパラガス。
今年で3年目を迎えた「農業農村体験ツアー」。この日は大木町を舞台に46人が参加しました。町の特産品であるアスパラガスとぶなしめじの栽培を行う「農事組合法人 モア・ハウス」で子どもたちはアスパラガスが地面からニョキっと生えた姿に目を丸くし、また、ぶなしめじを株ごともぎ取る体験に夢中。ここでは、ぶなしめじの栽培に使用した培地をアスパラガスの堆肥に循環利用しており、生産者からこうした話を直に聞くことで、参加者の食に対する意識も高まります。
「応援ファミリー」とは、県産の農林水産物を積極的に購入し、福岡県の農林水産業を応援する人たちのこと。現在、1万世帯を超えるファミリーが登録しています。県では応援ファミリーを対象に、年40回程度の体験ツアーのほか、旬の農林水産物の情報発信やさまざまなキャンペーンを実施しています。
福岡では春と夏が収穫期のアスパラガス。26cm以上に成長したものだけを収穫する。「根元からそ〜っとね」
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木町へ向かう途中、JAふくおか八女の直売所「よらん野」でお買い物タイム。県産米「元気つくし」や新鮮な県産野菜がいっぱい
収穫体験の前に、野菜の成長過程などを説明。熱心に耳を傾ける応援ファミリーの皆さん
「農事組合法人モア・ハウス」代表の大藪佐恵子さん(右)と野口直子さん(左)
ふっくら肉厚な大木町のぶなしめじ。福岡県は全国第3位の生産量を誇る
取れたてのおいしさを味わって、野菜が大好きになったかな?
昼食は、取れたてのぶなしめじとアスパラガスを使った料理が勢ぞろい
両手に包んで片側から押すと、瓶からぽろっと取れるぶなしめじ。簡単にできて楽しい収穫体験に、子どもたちも大喜び




昨年度、計6回延べ106人がボランティア活動に参加。今後も、1日でも早く被災地の農業が元の元気な姿に戻るよう、ボランティア活動が続けられる