知事が各地へ出向き、地域で活躍中の皆さんと意見交換する「知事といきいきトーク」。今回は、「こどもまんなかアクションプラン」を進める広川町を訪ねて、将来を担う人材の育成などについて意見を交わしました。
今村 健人(いまむらけんと)さん-①
株式会社オーレックホールディングス 常務取締役
森山 典信(もりやまよしのぶ)さん-②
藍森山・森山絣工房 6代目
早野 陽一(はやのよういち)さん-③
緑ヶ丘区 区長
牧野 克美(まきのかつみ)さん-④
株式会社M’s ひろかわ 代表取締役
恒松 美里(つねまつみさと)さん-⑤
ひろかわまちじょ 代表
藤島 梓咲(ふじしまあずさ)さん-⑥
シニアリーダークラブ 部長
栗原 悠次県議会議員-⑦
桐明 和久県議会議員-⑧
服部誠太郎県知事-⑨
氷室 健太郎広川町長-⑩
光益 良洋広川町議会議長-⑪
那須 大輔広川町企画課企画係長-⑫
町長
全てのこどもに「いいね!」の灯をともす「こどもまんなか」の町づくりを進めています。こどもたちは地域の未来の担い手。充実した時間を過ごして、進学や就職で町外に出ても子育てなどを機に戻ってくるような、持続可能な「広川サイクル」を目指しています。
今村
草刈機を製造する当社は、町の古墳の草刈りボランティアもしています。年1回の工場開放イベントには県内外から約2500人が訪れます。公園の維持管理などでも協力できればと思います。
知事
工場開放は、こどもたちが楽しく農業に触れるきっかけにもなりますね。公園や河川、道路など公共の場の維持管理は大変で、我々もぜひ、リモコン式草刈機などの貸し出しを進めたいです。
森山
進学・就職で県外に出ましたが、兄から「工房を人が行き交う場所にしたい」と聞いて2021年末に広川に戻り、今は兄と共に6代目を務めています。豪雨で被災しましたが、ボランティアや商工会、県の支援で工房を再開できました。苦境の中で始めたカレー屋は、グルメイベントで出会った人が藍染め体験に来てくれるきっかけにもなり、意外と営業の〝道具〟になっています。単体で行っていた事業がつながって線になっていくのが面白いです。
知事
復興を遂げ、再び素晴らしい作品を生み出されていることに感謝します。点を線にするお話のように、県では広域観光エリアを設定し、広川町は、久留米絣(かすり)をはじめとした「クラフトのまち」として観光振興を図っています。県内の観光地を巡る「よかバス」も好評です。
早野
緑ヶ丘区長をして2年目です。区の行事にもっとこどもたちが参加できるよう、春のイチゴ狩りや冬のこま回しを企画しました。夏休みの公民館開放で始めたeスポーツも好評で、今年もやりたいです。今後は高齢者もこどもも楽しめるボッチャの催しを計画しています。
知事
こどもに焦点をあてた取り組みは良いですね。公民館の開放は珍しく、高齢者との交流も計画され、一歩ずつ進化されているのがすごいなと思います。こどもの居場所づくりは県の支援制度もありますので、ぜひご活用ください。
牧野
こども2人に障がいがあることから、将来を見据えた支援を考えたことがきっかけで2024年に放課後等デイサービスを開きました。開所3か月で定員に達し、今年4月には児童発達支援も含めた多機能型施設を開所します。親がいなくても安心して過ごせる障がい児のグループホームをつくるのが目標です。
知事
保育士など有資格者を集めるのは容易ではない中、しっかりした事業を展開していただき感謝します。相談は遠慮なく県へお寄せください。
恒松
9年前に、ひろかわまちじょの活動を始めました。町の支援を受けながら、活躍する女性の講話やもんぺづくり講座などを行っています。また、参加者による新たなグループがマルシェなども開いています。こどもたちと一緒にみんなが楽しく、安心して集まれる場所づくりを続けたいです。
知事
ご自身の社会とのつながりが薄くなったといった経験から始まった活動を今も続けられていて、素晴らしいですね。こどもへの愛情と地域を元気にしたいという思いが上手く合わさっているなと思いました。
藤島
町の高校生ボランティア「シニアリーダークラブ」の部長です。主な活動の一つで小学5年生が対象の「リーダー研修」は、高校生が企画・運営、中学生が参加者をまとめる班長を担います。下の世代が上の世代を「カッコイイ」と感じ、クラブに入ってもらえることが、約40年続く理由だと思います。私は中学生の頃に出会った、地域貢献する地元の社長に憧れ、広川で働きたいと思い始めました。きょうだいで6次産業に挑む夢へ向けてがんばります。
知事
「広川サイクル」を体現し、世代間のつながりがあってすごくいいですね。県も起業を応援しますので、トライ・アンド・エラーの先の成功を目指し、粘り強く取り組んでほしいと思います。
広川町日吉548-22
0943-32-5002
自走式草刈機・乗用草刈機分野で国内シェアトップ級の農業機械メーカー。自社工場で、開発から量産までを一貫して行い、海外にも販路を広げる。都市部カフェを設けて有機農業を発信するなど、持続可能な社会づくりに向け、食・健康・環境分野に幅広く取り組む。(新工場建設に伴い、見学の受け入れは2026 年12 月まで休止中)
広川町新代109
0943-32-0023
1858(安政5)年創業の久留米絣工房。天然素材を用いた藍染めなど、重要無形文化財の規定に沿った工程を守る。2023 年の豪雨で被災し、改修を経て2025 年に再開。国内外から見学や藍染め体験を受け入れたり、新設したショップで飲食も楽しめるようにしたりと、新たなチャレンジも進めている。