ジューシーで肉厚、芳醇(ほうじゅん)な香りとプリッとした歯ごたえが自慢の「原木シイタケ」。栽培用の原木となるクヌギなどの広葉樹林が広がり、大きな寒暖差がシイタケの生育に適した八女地域で盛んに生産されています。
「原木で育ったシイタケは、味と香りが強い」。八女市黒木町で原木シイタケを生産する松延正博(まつのぶまさひろ)さんは言います。
松延さんは2023、2024 年度の県椎茸(しいたけ)品評会で農林水産大臣賞を受賞。天然の木(原木)にシイタケ菌を植え付けて森の中で自然に近い環境で栽培する原木シイタケを、親子3世代で力を合わせ、愛情を込めて育てています。
原木を置く「ほだ場(ば)」には長さ1.2メートルほどに切ったクヌギ約3万本が並びます。室内で効率的に生産する菌床栽培とは異なり、原木栽培は木の栄養や気候、ほだ場の状況などで出来栄えが決まるといいます。
特に重要なのが原木の仕込み。松延さん一家は、クヌギが養分を最も蓄える紅葉の初期に山へ入り、伐採を進めます。切り出したクヌギを乾燥させ、手作業で菌を植え付けてほだ場に並べます。その後、日光が程よく差し込んで風が吹き抜けるほだ場となるように、周囲の木々の枝を落とすなどして環境を整えます。そして仕込みから2度目の夏が過ぎると、菌糸が原木全体に広がり、シイタケが姿を現す状態に仕上がるそうです。
松延さんは「栽培の作業のほとんどが、原木の伐採をはじめとする『林業』です。山の手入れを続けているからこそ、栄養のある良い原木を確保でき、おいしいシイタケが作れます」と話します。
収穫シーズンは春と秋。シイタケは外部からの刺激を受けることで、発生が促進されるといわれています。気温が上昇する春は雷や雨、秋が深まると寒さが刺激となって発生したシイタケは1週間ほどで収穫できるまでに成長します。
「軸が大きく、肉厚なものほど味がしっかりしています。乾燥させたシイタケから取っただしも絶品です」と松延さんは笑顔を見せます。
しいたけ醤油(しょうゆ)(藤川椎茸園)
原木シイタケをじっくり漬け込んだ風味豊かなだし醤油で、素麺(そうめん)のおつゆにピッタリ。卵かけごはん、煮物にも合います。
購入できる場所
道の駅歓遊舎ひこさん(添田町)
英彦山スロープカー花駅直売所(添田町)
添田めんべい工場直売所(添田町)
道の駅おおとう桜街道(大任町)
道の駅香春わぎえの里(香春町)
つまんでご卵直売店にぎやかな春(糸島市)
https://hikokinoko.buyshop.jp/search
東峰村しいたけカレー(宝珠山きのこ生産組合)
椎茸麺(株式会社Tenku)
八女産の原木シイタケは、JAふくおか八女の直売所などで購入できます!