新鮮な食品や特産品との出会いを求め、ドライブ中の休憩を兼ねて多くの人が立ち寄る「道の駅」。広い駐車場や物産直売所、フードコート設備だけでなく、アクティビティーも充実した魅力いっぱいの道の駅を、この冬巡ってみませんか。
九州・沖縄地区の道の駅を対象にした「スタンプラリー2025」が、2026年2月末まで行われています。道の駅で販売しているスタンプブック(税込み440円)の応募用紙に、5カ所のスタンプを押して応募すると、抽選で道の駅の商品(3000円相当)が当たります。「パーフェクト賞」や「九州道の駅賞」、「100駅達成賞」が用意され、達成者には認定証が贈られます。
地元・添田町産の旬の野菜や米などをそろえる物産館やレストラン、地下水「山霊の水」をくんで持ち帰れるスタンドなどもあり、多くの家族連れでにぎわいます。
「『金(きん)の原(ばる)』と呼ばれる肥沃(ひよ)くな赤土が広がっていて、ここで採れる野菜が町の自慢です」。支配人の井上貴司(いのうえたかし)さんが胸を張ります。
冬の物産館には、ダイコンやハクサイ、カブ、ホウレンソウなどの産品が並びます。井上さんによると、赤土で育った根菜類は特に甘くなり、山の中腹で育った野菜は寒暖差の影響で張りと鮮やかさが増すといいます。
農薬や肥料の使用量などを記録した栽培管理表が館内にあり、希望すれば見せてもらえます。「栽培方法もちゃんと管理していますので安心して召し上がってください。食べればきっと『野菜ってこんなにおいしいんだ!』と感動するはずです」と井上さんは言います。
ここで購入できる「英彦山がらがら」は、約800年の歴史を持つ土鈴で、元々は魔よけや田畑の害虫よけのお守りとして親しまれてきました。県知事指定の特産民工芸品でもあり、鈴に描かれた赤色は太陽、青色は水を意味し、「ガラガラ」と乾いた音色が特徴です。
添田町産の食材を用いた総菜や弁当、加工品を扱うコーナーも人気です。売れ筋は、季節を問わずに「柚子胡椒(ゆずこしょう)」。辛いもの好きに人気のハバネロやブートジョロキアを使った商品をはじめ、減塩タイプなどさまざまそろえています。10人以上が出品しており、好みの味に出会えるはず。このほか、英彦山の天然水を利用した手づくりコンニャク、風味豊かな味噌(みそ)や地酒なども並んでいます。
道の駅ロビーには、町の観光スポットや特産品を紹介するビジターセンターが11 月に誕生。オリジナルブレンドコーヒーや特産品を使ったカフェメニューも提供し、新たな“にぎわい拠点”を目指します。
敷地内には、地下水「山霊の水」をくむことができるスタンドがあります。物産館での利用金額に応じてコインが手渡され、コイン1枚で2リットルの水が出ます。地下水は「雑味のない味」で、コーヒーをいれるのにぴったりなのだそう。
「山霊の水」を使ったご当地サイダー「英彦山サイダー」も人気。さっぱりさわやか、はじける味が特徴です。原料に町産の米「夢つくし」を加えた「米サイダー」は、米のほんのりとした甘さが楽しめ、お土産にもおすすめです。
敷地内では、レストランも営業。食事処(どころ)「山びこ食堂」では、色鮮やかな紅生姜(しょうが)天うどんや、天ぷら定食などが味わえます。中華料理店のほか、地元婦人部の皆さんがつきたての餅を販売する「もち工房」もあります。
遠方の人のために地方発送を受け付けています。「品数が多い午前中に連絡をもらえれば、いいものを選べます」と井上さん。注文は電話で。
九州の道の駅で「売り上げナンバーワン」を維持し続け、旅行専門誌による「全国道の駅グランプリ2025」では2位に輝きました。近隣に、県内有数の水揚げ量を誇る漁港があり、冬は寒ブリやトラフグ、クエ(アラ) などが旬を迎え、2月頃からはワカメも並びます。
魚を頭から尻尾まで味わいたい人におすすめ――。宗像市沖には流れが速く波が荒い海域が広がります。魚の身は引き締まり、冬は栄養を蓄えようと脂の乗りが特に良くなります。
「一尾まるごと購入する人が多いです。プロの料理人も買い付けに来ますよ」と話すのは、総務企画部長の尾園博保(おぞのひろやす)さん。鮮魚コーナーには、地元・鐘崎の漁師が取った大物や、神経抜きで活(い)き絞(じ)めにした地魚が並びます。魚は一尾150円で三枚おろしにしてもらえます。
プライベートブランド(PB)の商品も充実しています。豊漁、豊作の時に食材を無駄にしないよう冷凍保存して加工します。アナゴ、ヤリイカのピザやパスタ、地ダコのアヒージョなど、これまでに60種類以上のPB商品が誕生しました。
寒ブリシーズンの12月中旬~2月中旬は、市内飲食店で「寒ぶり茶漬け」を提供するイベントが開かれます。期間中は道の駅で、真空パックにした冷凍「ブリ茶漬け」も販売します。
豊かな香りとやわらかさが特長の、宗像産天然ワカメをふんだんに使用した商品。ドレッシングは磯の香りを感じる醤油(しょうゆ)ベースで、カルパッチョなど魚料理との相性も抜群です。
道の駅「むなかた」
宗像市江口1172
0940-62-2715
https://www.michinoekimunakata.co.jp/購入はこちらから
https://www.michinoekimunakata.shop/
農業が盛んな筑後地域。直売所の7割は野菜コーナーで、冬場は、みやま市特産のセロリとミカンが旬を迎えます。有明海の幸とともに、フードコートの軽食やスイーツにも注目です。
「セロリは全国的に有名で、西日本でトップの生産量です」と、駅長の久冨慎太郎(ひさとみしんたろう)さん。11月頃から店頭に出始め、収穫は6月頃まで続きます。シャキシャキ食感とみずみずしさが特徴で、直売所では一株丸ごと売られています。
果物では「山川みかん」が有名。11月中旬から早生(わせ)ミカンが収穫され、糖度が高く甘みが凝縮された果肉を味わえます。1月~2月頃になると晩生(おくて)ミカンが並びます。
直売所には鮮魚店も入居。濃厚な味のワタリガニや、寒い時期にはイイダコやハゼ、有明海に生息するクツゾコ(シタビラメ) などが入荷することも。淡泊で身がしっかりしているクツゾコは煮付けにすると絶品で、地域自慢の郷土料理です。
隣接のフードコートには、軽食やスイーツを提供する9店舗が並んでいます。精肉店が営む「ニクダイナー イワナガ」では、地元の米と卵を使ったおにぎり「玉めし」が人気。醤油で味付けしたご飯に、半熟卵がまるごと包まれています。八女茶を販売する「水茶屋樹徳庵(みずちゃやじゅとくあん)」の名物は「抹茶のパフェきよみず」。抹茶ソフトの上に白玉や小倉あん、黒蜜などがかかっており、運転の疲れを癒やしてくれそうです。
「パンが焼けましたよ!」の声とともに、町内産の米で作った米粉パンの香りが直売所内に広がります。農産物が品薄になってしまう午後の時間帯も、訪れた人に満足してもらえるようにとパンを開発し、人気商品に育ちました。
商品の8割超が町内産で、野菜は100%地場産を守ります。「町の旬が集まります」と駅長の福丸未央(ふくまるみお)さんは笑顔を見せます。
早朝からの利用客が多く、土日・祝日の朝にオープンする「おにぎり屋さん」の炊きたてごはんのおにぎりとみそ汁も人気です。
一角には町がブランド化に取り組む黒大豆「筑前クロダマル」を扱うコーナーがあり、煎(い)り豆やきな粉、ドレッシングなどがそろいます。手作り加工品もあり、クロダマルの豆腐や煮豆のほか、筑前煮やぬか漬けなど、懐かしい味が楽しめます。
「親子で一日ゆっくり楽しめる場所」。支配人の梅林英三(うめばやしひでみ)さんはそうアピールします。
2025年3月には「ふれあい広場」がオープン。海賊船をイメージした大型アスレチックやブランコ、ターザンロープや電動ゴーカートがあり、大勢の家族連れでにぎわいます。広場内にあるボールプールなどが並ぶ屋内施設「こどもはうす」では、0~12歳の年齢別でエリアに分かれて遊べます。さらに、敷地内にある天然温泉を活用した温浴施設「さくら館」には露天風呂や家族湯、サウナもあり、旅の疲れを癒やせます。
直売所には、納豆をはじめ地元産の素材を使った加工品がそろいます。熟成黒ニンニクのドレッシングや、地元で健康に良いと伝わる「ニンニク球」といった特産品を販売しています。
物産館「くるるん夢市場」には、アスパラガスやズッキーニなど地元の新鮮野菜や、エノキの天日干しといった加工品がズラリと並びます。芝生公園ではウサギがこどもたちに大人気。スイートコーンや黒枝豆など、季節に応じた農作物の収穫体験もあり、中でも10年ほど前から取り組んでいるキノコのもぎ取り体験が好評です。年間を通じてもぎ取り体験ができるように温度・湿度を一定に保った部屋があり、ブナシメジやエリンギなどをポットで育成しています。
駅長の渡部(わたなべ)みつるさんは「大木町といえばキノコ。キノコの魅力をどんどんアピールしたい」と意気込んでいます。
大木町産の菜種を昔ながらの製法で絞った『わのかおり』は、無添加にこだわった風味豊かな油です。天ぷらのほか、ドレッシングなどにもおすすめです。
その昔、神功(じんぐう)皇后が巡幸の際、石に腰掛けて休んだ伝承から、その地域は「おこしかけ」と呼ばれていました。
2000(平成12)年3月、豊前市に誕生した県内2番目の道の駅で、「周防灘(すおうなだ)に面した温暖な気候で、海の幸・山の幸がそろいます」と、駅長の楳澤弘樹(うめざわひろき)さんは話します。
直売所には冬の時期、味が濃厚な「豊前海一粒かき」が殻付きで入荷します。また、豊前市南部の求菩提山(くぼてさん)で採れる「豊前棚田ゆず」を使った加工品も人気。同駅限定で販売されている「ゆずペースト」のほか、12月には新商品のユズのクラフトビールが発売されます。
夏場に取れるハモも有名で、隣接するフードコートでは、鱧(はも)カツバーガーを味わえるほか、直売所では廃棄されていた頭や骨を焼き上げたオリジナル商品「黄金の焼鱧だし」を販売しています。