筑後平野の中央に位置する筑後市。矢部川が流れる田園都市には、2011(平成23)年に九州新幹線・筑後船小屋駅が開業し、その5年後には福岡ソフトバンクホークスの選手育成拠点が誕生。ファンが間近で選手を応援できる熱気と一体感が新たな活力となり、まちは輝きを増しています。
福岡ソフトバンクホークスの選手育成拠点として2016(平成28)年3月にオープンした「HAWKSベースボールパーク筑後」。筑後船小屋駅から徒歩7分の場所にあり、年間10万人超が訪れます。
約3000人を収容できるメイン球場「タマホーム スタジアム筑後」は、スタンドとグラウンドの距離が近く、選手たちの躍動を間近に感じることができます。シーズン中はもちろん、秋季や春季のキャンプなど一年を通じて、成長する「若鷹」たちを応援できるスポットです。
選手寮の食堂メニューを再現したカレー、近隣自治体の物産展など、グルメやイベントも人気です。
周辺には、日本で唯一、恋の神様「恋命(こいのみこと)」を祀(まつ)っている恋木神社、県営筑後広域公園、船小屋温泉郷などがあり、筑後市のにぎわいと交流を生む拠点になっています。
船小屋温泉郷の中心部にあるレトロな建屋が目印です。日本有数の炭酸含有量を誇り、「砂糖を入れたらラムネになる」と言われるほど。鉄分の多さも特徴です。その場で無料で飲めます。
県営筑後広域公園にある施設。物産館では地元の海の幸・山の幸を販売し、温泉館では日帰り入浴のほか、無料の足湯などが楽しめます。マルシェなどのイベントも人気です。
水田天満宮の境内にあり、「恋命(こいのみこと)」を祀(まつ)る全国でも珍しい神社です。鳥居や石灯籠、敷石など、境内の随所にハートをかたどったデザインが施され、「恋愛成就」を願う人々が各地から訪れます。SNSに映えるスポットとしても人気です。
県内最大の緑豊かな県営公園で、四季折々の花木が来園者を迎えます。ジョギングコースやピクニックエリア、ドッグラン、BMXパークなどが整備され、自分に合った過ごし方ができます。バーベキュー施設や遊具広場は家族連れに人気で、今年春には愛犬と宿泊できるドギーサイトや、大人数で利用可能なグループサイトがあるオートキャンプ場がオープンしました。
江戸時代に井上伝によって生み出された織物・久留米絣(かすり)。市内に点在する工房は、伝統を大切に受け継ぎながら、新たな模様の開発などにも取り組んでいます。各織元と筑後市観光協会は毎年、工房を一般開放して職人の技を間近で見てもらう催し「絣の里巡りin筑後」を開き、久留米絣の魅力を発信しています。