芸術の秋に
筑豊の街なかアートを巡る

筑豊エリア

飯塚・嘉麻・田川市


ハートの猫
瞳のオブジェの先に制作者のそのださん

筑豊エリアには、芸術の秋にぴったりな、見て触れて楽しめる街なかアートが点在しています。

飯塚市の飯塚本町商店街には、鉄でつくられた高さ6メートルほどの巨大なイスのオブジェがあり、写真映え抜群のスポットになっています。

制作したのは、地元の芸術家・そのだ正治(まさじ)さん。「筑豊をアートで観光の街に」と、市街地や寺社、駅ホームなど30カ所以上を鉄のアート作品で演出しています。

飯塚市街地に設置されたかわいらしい猫の作品や、嘉麻市の射手引(いでびき)神社にある動物などのオブジェは、見る人の心を癒やしてくれます。

作品の多くは、ハート形のパーツでかたちづくられています。そのださん自身の郷土愛や、ここで暮らす人、訪れる人の〝思い〞を表しています。

宝探しに出かける気持ちで、秋めいていく筑豊の街を散策してみませんか。

射手引神社の天馬

田川伊田駅の壁から、蒸気機関車が飛び出してきた!?

田川市内の商店街や駅などでは、目の錯覚を利用したトリックアートを楽しめます。

石炭を運んだ蒸気機関車や炭鉱景気でにぎわった商店街など、旧産炭地ならではの題材で構成した作品は遊び心いっぱい。商店街には、炭鉱や花、動物をテーマにしたシャッターアートもあり、ポーズを取って写真撮影などをする人でにぎわいます。

桜の名所として知られる丸山公園に足を運ぶと、野外ステージの壁面中央に見事な一本桜、その両隣にはメジロの姿がスプレーアートで描かれています。「季節を問わず、きれいな桜を見ることができてうれしい」と、訪れた人は咲き続ける桜に見入っていました。

扉の奥には昭和30年代の後藤寺商店街が
メジロと桜
周辺の見どころ

麻生大浦荘

炭鉱経営で財をなした麻生一族の住宅の一つ。大正末期に建てられた数寄を凝らした和風入母屋書院造りで、普段は非公開だが、紅葉シーズンになると、赤や黄に色づいた木々が庭園に映える様子を楽しめる。今年は11月23~30日に特別公開される。

飯塚市立岩1060

0948-22-3511(飯塚観光協会)

https://kankou-iizuka.jp/topic_5/
周辺の見どころ

田川市石炭・歴史博物館

三井田川鉱業所伊田竪坑(たてこう)の跡地に立っている。石炭を主なテーマとした全国でも珍しい展示で、屋外には復元された炭鉱住宅や実際に使われていた大型機械類もある。博物館がある石炭記念公園には田川市のシンボル・二本煙突と竪坑櫓(やぐら)がそびえている。

田川市伊田2734-1

0947-44-5745

https://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/kiji00390/index.html

BACK NUMBER

SOCIAL MEDIA