決算特別委員会
〜21年ぶりの決算議案不認定〜
本年9月の定例会において設置された決算特別委員会では、付託された「平成29年度福岡県一般会計決算」など20件の議案について、10日間の日程で審査が行われました。
今回の決算特別委員会では、特に懸案となっている宿泊税の問題、JR日田彦山線の復旧問題を巡ってたびたび審査が中断し、予定の審査日程が1日延長されることとなりました。知事は、これらの問題は重要な課題と認識しており、自ら先頭に立って、解決に向け、職を賭す、政治生命をかける覚悟で取り組んでいくと答弁しました。
委員会最終日に採決が行われ、職員の不祥事が後を絶たない中で、職員の研修などを含めて不祥事防止対策費用が含まれる決算案には賛成できないとの意見が出され、平成29年度福岡県一般会計決算を不認定とし、他19件の議案については原案のとおり認定、または原案可決および認定されました。決算議案の不認定は平成9年以来21年ぶりのことです。
定例会閉会日、本会議場で行われた委員長報告でも不認定となった採決結果に触れ、職員一人一人がこのことを重く受けとめ、公務員としての原点に立ち返り、県政への信頼を回復することを切に願う旨が申し述べられました。
その他の主な審査の内容は次のとおりです。
この他にも種々質疑が行われ、建設的な意見、要望などが行われました。
同委員会の構成メンバーは次のとおりです。
◎樋口 明
○守谷 正人
松本 國寛
松尾 統章
吉松 源昭
塩川 秀敏
栗原 渉
津田 公治
桐明 和久
板橋 聡
香原 勝司
松尾 嘉三
吉村 悠
片岡 誠二
渡辺 勝将
江頭 祥一
佐々木 徹
岩元 一儀
原竹 岩海
中村 誠治
原中 誠志
田辺 一城
野田 稔子
田中 正勝
二宮 眞盛
大城 節子
大塚 勝利
吉武 邦彦
神﨑 聡
椛島 德博
高瀬菜穂子
(◎印は委員長、○印は副委員長)
委員会の様子
本会議場での委員長報告
11月8日、第229回13都道府県議会議長会議が本県で開催され、井上順吾議長、畑中茂広副議長が出席しました。
この会議は、大都市を有する都道府県(北海道、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県)に共通する問題を解決することなどを目的としています。今会議では井上議長が座長を務め、本県が提案した「勤務獣医師の人材確保について」他12項目について、国などの関係機関に要望することを決定しました。
11月1日、第161回全国都道府県議会議長会定例総会が大阪府で開催され、畑中茂広副議長が出席しました。本会は、地方が抱える切実な課題などについて本会独自に、また全国知事会などとともに地方六団体として政府に要請を行う他、各都道府県議会の発展のため、調査・研究などを行っています。
総会では、「地方税財源の充実確保に関する決議」などの決議ならびに、「平成31年度政府予算編成に関する提言」など8つの議案について審議が行われ、採決の結果、いずれの議案も原案のとおり可決しました。
9月25日、26日の2日間、皇太子・皇太子妃両殿下は、御視察のため福岡県を御訪問になり、井上順吾議長は小川洋知事とともに両殿下に随従しました。
25日は、第4回世界社会科学フォーラム開会式への御臨席前に、新宮町にある医療型障がい児入所施設である県立粕屋新光園を御訪問になり、児童が歩行訓練など機能訓練を行う様子を御覧になりました。両殿下は、子どもたちの目線まで腰を落とし、励ましのお言葉を掛けられるとともに、訓練内容について熱心に職員にお尋ねになられていました。
御視察の様子(県立粕屋新光園)
御視察の様子(朝倉市の応急仮設住宅林田団地)
翌26日には、平成29年7月九州北部豪雨により甚大な被害を受けた朝倉市を御視察になりました。朝倉市杷木地域生涯学習センターにて、同市の林裕二市長や東峰村の澁谷博昭村長から復興状況などを御聴取された後、両殿下は被災された方々が今もなお避難生活を送る応急仮設住宅の林田団地を訪れになり、一人一人とゆっくり時間をかけてお話をされ、愛情あふれる励ましのお言葉をお掛けになられました。
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