知事のふるさと訪問　玄界島｜グラフふくおか（2015 秋号）

玄界小学校では、児童全員による和太鼓の演奏に加え、知事も横笛を披露するなど、笑顔あふれる交流となった

　小川知事は、福岡県西方沖地震から10年の節目を迎えた玄界島を訪れました。
　玄界島集会所で島の概要や復興事業の説明を受けた後、天皇皇后両陛下が平成19年の復興状況視察の際に詠まれた御歌（みうた）の歌碑（かひ）や、市営住宅のエレベーターと連絡橋を利用した斜面移動支援施設などを見学。続いて、災害時の避難地としても利用される「玄界復興記念公園」や、新築された家々が建ち並ぶ戸建住宅地、バリアフリーの県営住宅など、島内を約1時間かけて島の皆さんと一緒に視察。復興事業によって生まれ変わった玄界島の姿を目にし、大いに感心した様子でした。

　玄界小学校では、全校児童21人の息の合った和太鼓の演奏で迎えられ、子どもたちと楽しく交流。知事は「勉強にスポーツにしっかり頑張ってください」と子どもたちにエールを送りました。
　最後に、島で活躍されている皆さんとの対話を行いました。「定置網漁業を島の産業の一つとして根付かせたい」「女性部全員で行っている海の清掃活動に、これからも取り組みたい」などの発言に、知事は熱心に耳を傾け、意見を交換しました。
　玄界島の訪問を振り返り、知事は「皆さんの島を思う気持ちの強さを非常に頼もしく感じました。これからも皆さんと一緒になって、玄界島の活性化を支援していきます」と述べました。

福岡市営渡船で玄界島に到着。横断幕を掲げるなど、島の皆さんによるあたたかい歓迎を受けた

豊かな海に恵まれた玄界島ではおいしい海産物が育まれる

島内を島の皆さんと一緒に視察

港で見送る人々の姿が見えなくなるまで手を振り、玄界島を後にした

「玄界島天然生わかめ」やアワビの加工品づくりなど、島の活性化に尽力されている皆さんと意見交換

玄界島自治協議会環境美化女性部

60年以上の活動実績のある漁業組合女性部を土台に平成26年4月に発足。玄界島の美しい海を子どもたちに引き継いでいくため、釣り客の捨てた海岸のゴミの清掃活動など、島内の環境美化・啓発に取り組み、今年7月には環境大臣賞を受賞

玄界小学校の児童の皆さん、島の皆さんと記念撮影。県広報部長「エコトン」も登場