
福岡県の北部に位置する鞍手町。町の南部には六ヶ岳(むつがだけ)山系が南東に走り、のどかな田園風景が広がります。
町の特産品は巨峰。戦後まもなく栽培が始められ、西日本の中でも古い歴史を誇る産地です。
かつては石炭産業が栄えた町でもあり、「石炭資料展示場」では、江戸中期から約300年にわたる石炭文化の歴史を見ることができます。
長谷(はせ)観音(木造十一面観音立像)
「長谷の観音さん」として親しまれている国指定の重要文化財。頭部から蓮(はす)の台座まで一本のクスノキから彫られ、背面に施された光背(こうはい)(仏身が放つ光明)もクスノキの一枚板で造られている。開帳は春と秋の大祭のみ
長谷寺(ちょうこくじ)蔵
剣岳(つるぎだけ)公園 町民の憩いの場として愛されている剣岳(標高約126メートル)の山頂にある公園。付近には剣岳城跡、中腹には八剣(やつるぎ)神社などがあり、定番の散策コース
石炭資料展示場 「鞍手町歴史民俗博物館」に併設され、石炭産業の歴史や文化を学べる施設。器具類や当時の作業風景を再現するジオラマを見学できる
八剣神社遷宮祭(やつるぎじんじゃせんぐうさい) 江戸時代から伝わる5年に一度開催されるお祭り。今年5月にも5つの山笠が八剣神社を出発し、地域を練り歩いた。毎年10月には湯立神楽の神事も行われる
サングリーン鞍手 約180人の地元生産者による朝取り野菜や加工品を豊富に取りそろえる直売所。週末には遠方からも買い物客が訪れ、多くの人で賑わう