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ふくおかのキラめくひと

 「生きる力をつけ、よりよい未来を創って欲しい」と、子どもたちにキャンプなど体験の『場』を提供している特定非営利活動法人 KID’s work(きっずわーく)が、県の「ふくおか共助社会づくり表彰」と、内閣府特命担当大臣の「子どもと家族・若者応援団表彰」を受賞しました。その取り組みについて代表理事の大久保大助さんに聞きました。

自立心を引き出す体験活動
 「子どもたちの社会を生き抜く力が、豊かで便利な暮らしの中で失われているのでは」と、子どもを対象とした活動を始めて7年目。日常と異なる環境で、子どもに「ちょっと不便な生活」を体験してもらいます。「火をおこしてご飯を炊く」などの作業を通して自分で考え、決断する力、協調性を育んでもらうのが目的です。
 「安全上の注意をした後は、子どもに任せます。極力口を出さないようにしています。火おこしは初めての子どもたちも、目を輝かせて挑戦するんですよ」。
未来に備えて今できること
 中学生の時、離島で10日間過ごしたキャンプが原体験となり、学生時代からボランティアなどで子どもに寄り添ってきた大久保さん。少子高齢化・人口減少社会を考えた時、「これからの重要な担い手となる今の子どもたちにはもっと『未来の社会を創る力』を身に付けておく必要があるのではないか」との思いが今の活動へと向かわせました。
 現在は離島キャンプのほか、工作や農業体験、古民家での通学合宿などの主催、北九州市・県との協働事業や委託事業、講師や委員など、活動の幅を広げていますが、「子どもの生きる力を育む」という理念は一貫しています。
若者向けの取り組みも
 最近注目されているのが、ひきこもりの若者がキャラクターの着ぐるみで街中に出て人と触れ合う、自立支援プログラム。「着ぐるみ効果」で気後れなく人に接することができ、ユニークな試みと注目されています。大久保さんは言います。「将来への危機感はありますが、希望がないわけじゃない。子ども・若者たちから学ぶことも多く、今回の受賞を励みにさまざまなプログラムを一層充実させていきます」。
青少年アンビシャス運動を推進しています
~天性を見出し、育成に努める~

 福岡県では、「豊かな心、幅広い視野、それぞれの志を持つ(アンビシャスな)青少年の育成」を目指し、「青少年アンビシャス運動」を推進しています。運動は今年で15年目を迎え、平成27年5月1日現在、1600団体の皆さんが、地域・学校・企業・個人など、それぞれの立場で青少年の育成に関するさまざまな活動に取り組んでいます。
 アンビシャス運動に参加すると、ホームページや広報誌で活動がPRできます。また、優れた活動は表彰され、「アンビシャス運動支援の会」から助成が受けられます。登録は簡単です。ぜひご参加ください。
申し込み・問い合わせ
青少年アンビシャス運動推進室 (092)643-3615(企画・広報班)

アンビシャスカレンダー販売

 「規則正しい生活習慣づくり」や「親子でチャレンジ」をテーマとした、2015年カレンダーを販売しています。
 毎月初めに家族で今月の目標を決め、チャレンジしましょう。
    価格 1部100円(税込)