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さらに前進!!福岡県 福岡県知事小川洋

 このたび、県民の皆さまから力強いご支持をいただき、引き続き県政を担当させていただくことになりました。県政に対する期待の大きさを感じるとともに、責任の重さを痛感しています。決意を新たに、県民の皆さまのための県政に全力で取り組みます。
 福岡県には、豊かな自然、歴史、文化、産業など特色ある市町村があり、何よりも、各地域に「自分たちの地域をもっと良くしたい、もっと元気にしたい」と思っている方々がたくさんいらっしゃいます。そうした皆さまと力を合わせて、地域が持っている強みに磨きをかけ、最大限活用して、それぞれの地域を元気にし、そして福岡県をもっともっと前進、発展させたいと考えています。
 私の願いは、この福岡県を「太平洋側ではない、日本海側のアジアを向いた一大拠点」として成長させ、この国の発展に貢献していくこと、そして県民の皆さまが「この県に生まれ、生活してよかった」と実感できる「県民幸福度日本一」を目指すことであります。
 これからも、「現場主義」、「生活者の視点」を重視し、「寄り添い、向き合う、温かみのある行政」を常に心がけ、「九州を引っ張る。日本を支える」気概を持って全力を尽くしてまいります。皆さまの一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

主な取り組み

景気の回復と魅力ある雇用の場を創出します

 福岡県の経済の回復を確固たるものにし、県民がそれを実感できるように機動的な経済対策を進め、地域の特性を生かして、ものづくり、農林水産業、観光などの産業振興に取り組みます。

中小企業の振興
「中小企業振興条例」を制定し、中小企業の皆さんをきめ細かく総合的に支援します。
プレミアム付き地域商品券の発行支援
個人消費を一層喚起し、地域経済の活性化を図るため、国の交付金を活用し、市町村と連携して、今年度は昨年度の倍の約250億円の発行を支援します。既に4月~5月に計32の団体で約20億円のプレミアム付き地域商品券が発行されました。
将来の成長産業の育成
自動車産業の集積を進めるとともに、水素、ロボット、バイオ、航空機といった将来の成長産業の育成を進めます。
農林水産業の振興
昨年制定した「福岡県農林水産業・農山漁村振興条例」に基づき、収益性の高い、足腰の強い経営を確立するため、ブランド化や6次産業化による付加価値向上、輸出や県外への販路拡大を進めます。
観光・物産の振興
強みである「歴史」「食」「特産品」「産業」等の観光資源を最大限に活かし、観光客を内外から誘致します。さらに、インターネット通販サイト等を活用して、福岡の名物商品や県内の宿泊や体験型の観光などに利用できる旅行券及び旅行商品を割引価格で販売し、県内の消費拡大を図ります。
世界遺産の登録の実現
「明治日本の産業革命遺産」、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の世界遺産登録の実現を目指します。

出会い、結婚、子育て、就職を支援します

 安心して子どもを産み、育てることができるよう環境整備を進めます。

子どもの医療費助成の大幅拡充
乳幼児の健康保持、子育て家庭の経済的負担の軽減を図るため、市町村が行う就学前の乳幼児を対象とした医療費助成への補助を実施しています。今後は対象年齢の引き上げなど制度の拡充を進めます。
待機児童の解消
待機児童を解消するため、保育所等の整備と保育士の確保に努め、今年度は4000人の定員増を目指します。

女性や高齢者の活躍を応援し、将来を担う人材を育成します

 人口減少社会において、地域が活力を維持していくためには、すべての県民の皆さんがそれぞれの能力を存分に発揮し、活躍をしていただくことが求められています。福岡県は女性や高齢者の活躍を応援します。

「子育て応援宣言企業」の更なる拡大
全国に先駆けて、平成15年から実施している社長自らが従業員の仕事と子育てを応援する具体的な取り組みを宣言する「子育て応援宣言企業」の6000社の達成を目指します。また、女性の活躍促進のためには、男性の育児参加が重要です。今年度は男性の育児参加を宣言する企業の拡大に取り組みます。
リーダーとなる女性の育成
企業や地域における女性リーダーの育成、起業を目指す女性の支援などにより、女性の活躍を推進します。
「70歳現役社会」の推進
職場や地域で活躍したい高齢者や高齢者雇用を進めたい企業を支援する「福岡県70歳現役応援センター」。より身近な地域で相談できるよう「福岡オフィス」と「北九州オフィス」につづき、新たに「久留米オフィス」と「飯塚オフィス」を開設します。
たくましいグローバルな人材の育成
学力・体力の向上やグローバル化、今後の社会情勢に対応できる人材育成に取り組みます。東京オリンピック・パラリンピック、ラグビーワールドカップのキャンプ地を誘致するとともに、トップアスリートの育成を図ります。
正規雇用促進の支援
若者が安心して地域で生活し定着していくために、企業への働きかけ等により、希望する方の正規雇用化を促進します。

安心して生活できる共助社会をつくります

 福岡県は10年後、3人に1人が高齢者になると予想されています。誰もが住み慣れた地域で安心して元気に暮らしていけるよう「高齢者地域包括ケア推進課」を新たに設置し、医療・介護・生活支援サービスなどが一体的に提供されるシステムの構築を進めてまいります。

高齢者が安心して生活できる取り組み
「見守り活動チーム」、「見守りネットふくおか」、「認知症高齢者等徘徊SOSネットワーク」等、一人暮らしの高齢者の方、認知症の方々を地域社会全体で支援する取り組みを拡充します。
障害者の自立
「まごころ製品」の販路拡大をはじめ、障害者の雇用の拡大、収入向上など自立支援の取り組みを充実強化していきます。
NPO等が活躍する共助社会づくりの推進
本県の共助社会づくりの趣旨に賛同する県民や企業からの寄附を活用してNPOの活動を支援するとともに、NPO・ボランティアと企業、行政との協働を進めます。

多様な分野で協力を深めアジアとともに発展します

アジアとの文化交流の推進
今年で開館10周年となる九州国立博物館の記念式典をはじめ、学術文化交流協定を提携しているアジアの博物館等の代表者を迎えた「館長サミット」の開催など、今後も九州国立博物館を核としたアジアとの文化交流を推進します。
環境協力の推進
優れた環境技術やリサイクルシステムを活かし、アジアの環境問題解決に貢献します。

安全・安心、災害に強い県づくりを推進します

災害に強いまちづくり
九州北部豪雨からの完全復興に全力を尽くすとともに自主防災組織の育成、防災通信ネットワークの整備などの防災体制の強化、インフラの老朽化対策、耐震化に取り組みます。
安全・安心のまちづくり
暴力団の壊滅と飲酒運転、危険ドラッグ、性犯罪の撲滅に取り組みます。
地域の将来の発展基盤の整備
福岡空港の平行誘導路の二重化の早期完成、滑走路増設の早期着工と完成、北九州空港の路線誘致、貨物拠点化、福岡・北九州両空港の連携強化に取り組みます。