グラフふくおか2025夏号
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スマート農林水産業の現場を歩く福岡県は、ロボット技術の導入やIT(情報技術)の活用によって、作業の効率化や生産性の向上を図る農林水産業のスマート化を推進しています。持続可能で「稼げる1次産業」を目指し、さまざまな分野で進められている先進事例の現場を歩きました。株式会社百ひ笑屋糸島市先端技術で持続可能な産業へ直進アシストで正確に作業 省力化で理想の農業を実現ゃくしょうやエンジン音を響かせながら広大な農地を一直線に走るトラクター。ここは、糸島市の農業法人「株式会社百笑屋」が管理する畑です。高性能のカーナビを搭載したトラクターは、GPSの位置情報を基に自動で走行。運転席のタッチパネルを操作すれば、真っすぐ進みながら、土を掘り起こしたり、種をまいたりといった作業を着実に行います。位置の誤差は3センチメートル以下と驚きの正確さです。代表取締役の松まつき﨑ざ治はるさ久ひさんは若手社員が乗る直進アシストトラクターを見守りながら、「熟練度を問わず誰でも広い田畑を耕せ、効率的に作業できます。一度使うと手放せません」と笑顔を見せます。2023年春に初導入し、今では2台が稼働しています。農業用ドローンを操作する松﨑さん広大な農地を一直線に耕していく ()8    

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