人材の育成は全ての基本 から世界で活躍できるアスリートを発掘・育成する「福岡県タレント発掘事業」では、パリ五輪のメダリストが誕生しました。パラスポーツでも「フクオカ・パラスター・プロジェクト(F-STAR)」を始めましたが、皆さんの能力の高さに驚かされます。障がい者によるアート作品も「まごころアートFUKUOKAGALLERY事業」として社会参加を後押ししていますが、素晴らしい感性を持った人がたくさんいらっしゃいます。私の座右の銘は「自らの内にある無限の力を信じよ」という言葉です。自分の中にある力を信じるという意味だけではなく、その力を引き出せるように努力することの大切さを言っているのだと思っています。努力して自らの力を引き出し、自らの可能性に挑戦し、世界に羽ばたいていく若者たちを応援したい。伊藤 なります。みんなが活躍できて、もっとすてきなまちになるといいですね。服部 まち、心豊かに暮らせるまちですよね。県では福岡市と一緒に「一人一花運動」を全県に広げようと取り組んでいます。県内のまちを花で美しく彩るだけではなく、文化芸術を身近に感じ入など生産力を向上させる施策を進めています。同時に商品としていかに付加価値を高めて売るかも重要です。輸出を含め、素晴らしい産品を少しでも高く買っていただき、生産者に利益が還元される仕組みをつくっていきたい。伊藤 すが、スーパーに「あまおう」が並んでいると、すごくうれしくて誇らしい気持ちになります。おいしさが全国的に認められていると実感します。服部 「あまおう」が代表的ですが、福岡が誇るブランド品は他にもたくさんありますよ。ただ、産地間の競争は厳しい。常に新しい品種や技術の開発を進め、同時に、それを生産する人材を育成していく必要があります。年末年始は山梨に帰省するので伊藤 る福岡県の広報テレビ番組も5年目に突入しました。私は小学生の娘がいるのですが、県の取り組みを取材する中で、青少年の育成にかなり力を入れていると感じています。服部 りますが、未来を切り開いていくのは「人」。「人こそ財た」で、人を育てることは全てのい礎しずえだと思っています。ちょっとした科学体験、就業体験を通じ、自分の可能性に気づくチャンスを提供したいと、「未来子どもチャレンジ応援プロジェクト」にも取り組んでいます。斉藤優さんと2人で担当してい先ほどの産業の話にも当てはま福岡の未来がますます楽しみに住みたいと思うまちは、美しいられる心豊かなまちにしたいと思います。みんなで力を合わせて、「そこに住みたい」「住み続けたい」と思えるまちづくりを進めていきたいと思います。伊藤 では、最後に県民の皆さんに向けてメッセージをお願いします。服部 現状を見ると、極めて厳しい安全保障環境や原材料価格の高騰、米国関税措置への対応、超少子高齢化の中でいかにサステナブルな社会をつくっていくかなど、非常に難しい課題が山積しています。人口減少が進む中で、東京一極集中がよく指摘されますが、本県も福岡市への一極集中が進んでいます。人口の偏在により、疲弊する地域をいかに活性化していくか。賃金と物価の好循環の実現も、まだまだ道半ばです。災害対策と被災地の復旧復興も喫緊の課題です。先送りすることができない課題に真っ正面からぶつかり、これらを乗り越えて初めて、福岡県の発展・飛躍があると考えます。年齢や性別、国籍、障がいの有無にかかわらず、誰もが各々の能力を存分に発揮して輝くことができる福岡県を目指します。私は、県民の皆さまを「ど真ん中」に置いて必死に考え、リーダーとして、責任を持って決断し、実行してまいります。 7SPECIAL TALK特別対談
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