グラフふくおか2025夏号
4/32

「志」を持って課題に挑戦アジアの活力とともに成長 4特別対談SPECIAL TALK   伊藤 どんな思いでしょうか。服部 いただき、ありがたく思っています。同時に、知事という職の責任の重さと大きさを改めてかみしめています。のは「志」という言葉です。福岡をみんなが安心してたくさんの笑顔で暮らせる県にすること、そして、九州、ひいては日本の発展をリードしていく県にするという強い志を持って、県政を前に進めていこうと思いました。伊藤 と今回とで、見える景色に違いはありますか。服部 2期目がスタートしました。今多くの県民の皆さまのご信任を当選直後のインタビューで浮かんだ初めて知事に就任された4年前県職員として長く行政に携わり、副知事もさせていただきましたが、負っている責任と権限の違いという意味からも、副知事と知事とでは見える景色がやはり違います。4年間、知事を務めさせていただく中で、県内各地域それぞれの課題を現場で感じました。いろいろな課題に挑戦し、乗り越えていかねばなりません。伊藤 り、天神の街も大きく生まれ変わろうとしています。4月にはワン・フクオカ・ビルディングが開業し、今回、CIC て選ばれましたが、今後CICに期待することはありますか。服部 しも世界と切り離されては成り立た4年の間にいろんなことがあFukuokaを対談の場とし今や、私たちの産業経済も暮らず、発展も望めません。常に世界を見て、未来を見据えて、施策を企画し、実行していくことが重要です。福岡に進出してくれたCICは発展の起爆剤です。先進的なアイデア、技術を強みにイノベーションを生み出し、新しいビジネスを創り出すスタートアップをいかに短期間で成長させていくのか、私たちの大きなテーマです。伊藤 目ですよね。服部 き、ワン・フクオカ・ビルディングに開設されました。CIC代表は福岡を選んだ理由として、アジアとの近接性や、バイオ、宇宙をはじめとする先端技術など、本県産業が持つポテンシャルを考えた結果と言われていました。CIC さまざまなスタートアップに入居していただき、日本企業との間に化学反応が起き、新しいビジネスが生まれる場所になることを期待しています。県としても、成長著しいアジアの活力を取り込み、アジアに打って出ることは非CICの開設はアジアで2カ所はい、東京の虎ノ門ヒルズに続Fukuokaにアジアの常に重要です。伊藤 CICには、福岡県のスタートinformation福岡市中央区天神 1-11-1  ワン・フクオカ・ビルディング7階打ち合わせスペースで話す2人共用デスクが並ぶ開放的なコワーキングスペース アメリカに本拠を置き、起業家支援などを手がけるケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)による日本国内2カ所目の拠点。コワーキングスペースや大小 143 の個室、16 の共用会議室などを備える。福岡県の「グローバルコネクト福岡」も開設され、連携してスタートアップを支援する。CIC Fukuoka

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る