グラフふくおか2025夏号
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急勾配でドローンが活躍福岡県森林組合連合会福岡市林業でも進むスマート化()     従事者の高齢化や担い手不足に直面している林業の現場でも、スマート化の取り組みが進みつつあり、導入を後押しする動きも活発化しています。福岡県森林組合連合会は2024年度に県の委託を受けて、林業用ドローンの研修を実施。最大25キログラムの荷物をつり下げて飛行できるドローンを使って、苗木やシカの食害対策用ネットを運搬しました。勾配のある山林で重い資材を運ぶのは大変な重労働ですが、歩いて1時間ほどかかる距離も、ドローンなら数分で目的地に届けられます。研修参加者は、作業の負担軽減や効率化につながることを実感。同連合会の諏す訪わ田だ光みつろ弘ひさんは「林業でも最新技術を用いたスマート化が進めば、労働環境の改善が可能になる」と期待します。ドローンは運搬のほかにも、森林の測量などで活用されており、今後、現場へのさらなる導12福岡県森林組合連合会福岡市中央区天神3–10–25092-712-2171勾配のある山林でドローンが活躍研修会でスマート化を後押し学べる筑紫野市の福岡県農業大学校。担い手を養成する2年間の課程の中で、スマート農業は重要なカリキュラムの一つです。 ドローンや直 進 アシストトラクター、ICT機器を備えたハウスなど、農業の現場で普及が進む機械・設備を導入。センサーが感知した温スマート農業を授業で実践 実習を主体に基礎から応用まで度や日照量などをデータ化して作物にとって最適な栽培環境を探ったり、作業者の映像をリアルタイムで指導者に伝達できるスマートグラスを用いた栽培管理実習に臨んだり、新しい時代の農業を体験しながら学んでいます。福岡県農業大学校筑紫野市吉木 767092-925-9129研修会で使われたドローン入が期待されます。

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