練り物を身近な存在にょしょう江えごし越雄ゆうい大ださんは、かまぼこ、さ魚のすり身をもっと身近な存在に――。福岡市南区の練り物メーカー「博水」の5代目・つま揚げなどの魅力を伝えたいと日々奮闘を続けています。同社は1903(明治36)年に創業。原料にこだわり、博多近海で獲れた白身魚・エソを仕入れています。「一般的には冷凍の魚肉ブロックが使われますが、うちは鮮魚。風味や食感が違います」と江越さんは胸を張ります。製法も昔ながらで、エソに卵白やでんぷん、魚ぎ醤などを加えて石臼で丹念に練り、手間暇かけて、すり身にしていきます。高たんぱくで低カロリー、魚のうまみが凝縮された練り物ですが、食の多様化などによって消費量は減少しているそうです。そこで、「食卓の彩りを手軽に添える一品を作ろう」と参加した県の事業で、県産のニンジン、カボチャ、ホウレンソウのペーストを練り合わせた「旬菜つみれ」を開発。CFを始めると目標額の5倍の購入希望者が集まりました(再販未定)。練り物を主食にできないだろうか――。弾みをつけて、考案したのが、かまぼこの材料で作った麺「B ボOKOMEN!」です。2024年6月に再びCFに挑戦しました。麺とスープが一体になった冷凍タイプで、「博多とんこつ」コメン7 「あごだし柚ゆず子こ胡しょ椒う」「明太子クリーム」の3種類を用意。CFでは目標を上回る申し込みがあり、現在は工場併設の直売所やインターネット通販で取り扱っています。リピート客も多いそうで、江越さんは「練り物の魅力、魚のおいしさを多くの人に知ってほしい」と願っています。昔ながらの製法ですり身に加工「BOKOMEN!」株式会社博水福岡市南区清水2-18-36092-551-4426博 水福 岡 市
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