気軽に組子で彩りを時ときす安や将しょ平うへいさんは、さらなる進化1928(昭和3)年創業の「時安建具店」は、障子や襖ふまのある住宅が減る中、新しいスタイルの組子細工に取り組み、CFへの挑戦で弾みをつけました。「気軽に気楽に組子を楽しんでほしい」という思いから「宗像きら組子」と名付け、組子のコースターやアクセサリーを商品化。これにとどまらず、4代目のを目指しました。組子のコースターと木製小皿をセットにした「組子マグコースター」。各パーツに磁石を内蔵しており、自由に組み合わせることで、コースターや小皿、花瓶置きと利用者が自由にカスタマイズできる形にしました。応援購入を募ったCFには、目標額の5倍の申し込みがありました。評判は広がり、アメリカの大手CFサイトにも出品。海外進出を機に、クローバー柄といったこれまでの組子にないデザインを模索するなど、将平さんは前進を続けています。消費者に向けた情報発信の重要性も、県の事業に参加した中で得られた新たな〝気づき〟 でした。試行錯誤しながら始めたインスタグラムの動画発信は、若い人や外国人の注目を集めています。組子を作り始めたのは、3代目の父・正まさり成なさん。建具店の数が減っていく中、〝可能性の種〟をまき、家業を継いだ息子の奮闘を見守っています。飲食店などからの組子装飾の注文に加え、部屋のワンポイントとして組子を選ぶ人も増えてきたといいます。「新しい時代に受け入れられるデザイン力をさらに磨き、地域に愛され、信頼される店であり続けたい」と将平さんは力を込めます。す5 組子マグコースター組子マグコースター組子細工のアクセサリーも時安建具店宗像市原町2061-20940-36-2530宗 像 市時 安 建 具 店
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