グラフふくおか2025秋号
13/32

つぶだみあつぶだ迫九州国立博物館 開館20周年 九州国立博物館 開館20周年    通期通期ざ人坐内乱や災害・疫病で世が乱れた平安時代末期、法ほうん然ね(1133~1212年)はただひたすらに阿あ弥み陀仏を信じて「南な無む阿弥陀仏」と称となえれば、誰もが等しく極ごく楽らく浄じょ土うどに往お生できると説き、浄土宗を開いたとされます。万人の救済を目指した法然の教えと生き様、開宗850年を昨年迎えた浄土宗の歴史を、国宝や重要文化財など計113件からたどります。うじょう往生者を導く優美な姿れ き しさんこうはくぶつかんのちんぜい鎮考之物館歴1896( 明治29) 年 福岡市博物館び ひ ん備さ ん かかちょうおお大もんい ろ え色果文江戸時代・17 世紀後半 佐賀・伊万里(有田)・柿右衛門窯ばち鉢ねん 長崎県平戸市に伝承される念ぶつ仏。毎年8月に各地区で奉納されます。地区ごとに特徴のある花笠衣装や舞が見どころです。かんみきゅうしん味求心ちんぜいい わ し み ずおどり踊おう 阿弥陀が往じょう生しゃ者た い ま で ら■開館時間:9時30分~17時00分(特別展開催中の金曜・土曜は20時00分まで夜間開催)※入館は閉館の30分前まで■休館日:月曜(月曜が祝日・振替休日の場合は翌日)、年末■観覧料・文化交流展(平常展):一般700円、大学生350円、高校生以下または18歳未満・満70歳以上は無料西博史参鳥三絵花品 公演・物販:10月11日(土)パネル展示:10月7日(火)~        13日(月・祝)だ い ぶ大  飯 塚 市大 分に伝わる郷土芸能。村人が京都・石清水八幡宮で習得し、1724(享保9)年の秋の放生会で奉納したとされ、2頭の獅子が一対となって舞い踊ります。公演・物販:10月26日(日)パネル展示:10月21日(火)~         26日(日)平戸のジャンガラ◎九州国立博物館太宰府市石坂4-7-2■九博の先駆け 明治の博覧会特集展示「太宰府博覧会と鎮西博物館           -明治時代の博物館構想-」■歴史の中のスイーツを探ろうきゅーはく秋のツアー 甘■九州の無形文化遺産の公演九州のユネスコ無形文化遺産をはじめとする伝統芸能を実演し、地元の観光地や特産品なども併せて紹介します。分の獅子舞開館20周年記念展示・イベント10月11日(土)10月26日(日)弥陀如重要文化財 法鎌倉時代・14 世紀 奈良・當麻寺奥院然上ぞう像にょらいりゅう来立ぞうあ み だ像阿(見返り阿弥陀)鎌倉時代・13 世紀 山形・善光寺ほうねんしょうにん10月21日(火)~11月30日(日) 1873(明治6)年、九州初の博覧会「太宰府博覧会」が開催され、その20年後には太宰府の地に常設の展示施設「鎮西博物館」の建設が提唱されます。当時の資料などを紹介し、九州国立博物館にとって重要な意義を持つ二つの出来事を振り返ります。10月7日(火)~12月21日(日) 展示室などを巡って作品を観賞するツアー。「甘味」「スイーツ」をテーマに、砂糖やお菓子にまつわる美術工芸品、考古資料、歴史資料などを紹介します。九州国立博物館開館 20 周年記念特別展 「法然と極楽浄土」10 月7 日(火)~11月30 日(日)※会期中に展示替えが行われます●前期:10月7日(火)~11月3日(月・祝)●後期:11月5日(水)~11月30日(日)観覧料:一般2,000円、高校・大学生1,200円、中学生以下無料麻寺奥院で年に際、後ろを振り返る様子を表現。その姿は 360 度どこから見ても慈しみに満ちています。 数少ない法然の彫像で、奈良・當1回だけ御開帳されます。絵画からうかがえる法然像の特徴とは異なり、この像の頭部は丸く、壮年期の姿をあらわしています。を極 楽浄土に導く力のある 若き日の法然上人

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る