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春の日差しに誘われて
レトロの先までサイクリング

赤れんが倉庫をバックに自転車で進む2人の写真

赤い三角形が特徴的な赤れんが倉庫は、現在もニッカウヰスキー㈱門司工場として操業しており、その歴史は旧大里製粉所にまでさかのぼる。(❷)

海峡の景色と歴史を残す れんがにワクワク

 のどかな春の休日、たまには母と遊びたいと笑う息子に連れられて、仲良し親子がサイクリング。小倉の街中に住む2人が走るのは、福岡県のサイクルルート「北九州(門司)・芦屋ルート」の一端。JR小倉駅の北口で電動アシスト自転車をレンタルして門司港を目指します。

 気持ちよい海風を受けながら国道199号線を門司港方面へのんびり進むと、時代を感じさせる洋風の建物が立ち並ぶエリアが見えてきます。最初の訪問地は、「北九州市門司麦酒煉瓦(ばくしゅれんが)館」。ここではビール製造の歴史を学ぶことができます。

 さらに国道に沿って進むと、今度はかわいらしい切妻(きりづま)屋根が並ぶ赤れんが倉庫が視界に飛び込んできます。今もなお現役でニッカウヰスキー㈱門司工場として使用される建物の前には季節の草花が美しく咲き、思わずカメラを取り出してしまうほど。そしていよいよ門司港レトロに到着。穴場グルメといわれる名物「ちゃんらー」を味わった2人は、「せっかくだから、県境を見に行こう」と意気込み、さらに北上。関門トンネル人道まで足を延ばし、記念撮影を楽しみます。

 再び門司港の街へ戻ると、商店街「栄町銀天街」へ寄り道です。おじさんの顔型で焼いた菓子「おじ焼き」や、濃厚バナナジュースで元気をチャージ。適度な疲れが心地よく感じられ、休日を満喫した2人。日常がキラリと輝くサイクリングとなりました。

門司麦酒煉瓦(ばくしゅれんが)館の写真

旧サッポロビール九州工場事務所棟だった門司麦酒煉瓦館は、製造工程に「焼き」の工程がない鉱滓(こうさい)れんがを使用しており、その独特な色合いと意匠を凝らした飾りが目を引く建物。一帯は「門司赤煉瓦プレイス」として整備されている。

北九州市門司麦酒煉瓦館(❶)

[住所]北九州市門司区大里本町3-6-1
[電話]093-382-1717

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左手に関門海峡を見ながら快適なサイクリングする様子

小倉方面から門司港まで左手に関門海峡を見ながら
快適なサイクリングを楽しめる

海峡に臨む街で
小さな発見があちこちに

門司港の写真
二代目清美食堂の写真

ちゃんぽん麺をお店独自の和風だしで炊き、野菜炒めを乗せた「ちゃんらー」は、門司港の街で生まれたご当地グルメ。温かいスープと麺をすすると、優しいおいしさにホッとする。

二代目清美食堂(❸)

[住所]北九州市門司区東港町2-25
[電話]093-342-9386

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関門橋と関門トンネルの人道入口の写真

関門橋を目の前に坂を登ると関門トンネルの人道入口がすぐ。エレベーターで地下60メートルまで降りると、海峡を歩いて渡ることができ、ちょうど中央付近に県境がある。(❹)

商店街の注目スポットでひと休み

昔ながらのアーケードとMOJiOJi(もじおじ)の写真

昔ながらのアーケード風景が懐かしい栄町銀天街。地元のおじさんの顔をモチーフにした“おじ焼き”を提供する店は、その名も「MOJiOJi(もじおじ)」。

MOJiOJi(もじおじ)(❺)

[住所]北九州市門司区栄町3-16
[電話] 080-6414-5416

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「てるちゃんのバナナジュース」の写真

アーケードから、さらに路地に入った「てるちゃんのバナナジュース」もおすすめ。熟成させたバナナと牛乳または豆乳で仕上げた、濃厚なおいしさをぜひ。

※土・日曜営業(3月21日現在)4月からはMOJiOJiの中で営業予定

てるちゃんのバナナジュース(❻)

[住所]北九州市門司区栄町7-5

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