ふくよかまる
7月に種まきを行い、11月に収穫される「ふくよかまる」。「ふくよかまる」を使用した豆腐は、コクと甘みといった素材の味をシンプルに楽しめる
おいしい大豆が誕生 福岡グルメを支える新定番へ
豆腐や豆乳、納豆などに加工され食卓に欠かせない大豆。福岡県は全国有数の大豆生産地ですが、種まきを行う7月ごろの大雨や、梅雨明け後の乾燥などにより、県内の生産量は年々減少傾向にありました。このため県では、大豆の生産量の向上に向けて改良を進め、約10年の歳月をかけて、新品種「ふくよかまる」を開発しました。
「ふくよかに育ち、皆さんに『福』を届けたい」という思いが込められた「ふくよかまる」は、従来の大豆に比べてコクがあり、甘みも増したと評判です。柳川市で長年大豆の生産を行っているJA全農ふくれん大豆部会部会長の山口安雄(やまぐちやすお)さんも、そのおいしさに太鼓判を押します。さらに「ふくよかまる」は、種まきができる期間が長いため、雨を避けて種まきができることや、粒が大きいことで収穫量が増すなど、生産者にとってもいいこと尽くし。来年には県内で生産される大豆が全て「ふくよかまる」に替わる予定です。今後、身近なスーパーでも「ふくよかまる」マークの商品が増えていきます。ぜひ、福岡生まれのおいしい大豆を味わってみてください。