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川下り旅情あふれる柳川と
家具のまち・大川を巡る
気軽な日帰り自転車旅。

自転車の2人が船に手を振っている写真
細い柳川城門を抜けた船に声を掛けると、大きく手を振るお返しが。ほっこりする瞬間だ。

水と緑に和む柳の路地へ

どこを走っても穏やかな水辺が現れる柳川。市内を巡る掘割(ほりわり)の総延長は実に930キロメートル。「週末はサイクルトレインも使えるし、川下りを眺めて筑後川昇開橋(しょうかいきょう)まで走ってみようか」。今回は西鉄柳川駅発着のサイクリングです。

まずは掘割沿いに柳の木が並ぶ小道をのんびり。長い葉が水面に垂れる景色に旅情があふれます。川下りの船に手を振ると、船の上からも大きくお返しが。そんなコミュニケーションに癒やされながら路地を抜け、雑貨屋「ムトー商店」で地元のかわいい雑貨を見て、お土産探し。そこからしばらく進むと見えてくるのが歴史ある赤レンガ造りのみそ蔵。その姿はすぐ横を流れる掘割の水面にも映し出され、美しくどこか懐かしい風景を見ることができます。

続いて沖端川(おきのはたがわ)沿いを河口へ向かい、ノリ養殖の漁船がずらりと並ぶ漁港を通って広い田畑を北上。大川の町に入ると道沿いに建具や木材加工の店が増えてきます。足を運んだ工房ではオリジナルシェルフを製作中。家具のまち・大川の一コマをのぞいた後、筑後川昇開橋へ。船を通すために赤い橋梁(きょうりょう)の中央部分が上下する姿が見られます。最後は「いぐさブティック草(くさ)」に寄り道。イ草の香りに包まれながら足を休め、まったりと和んだ後は柳川駅までもう少し。水と緑とまちの風情に触れた自転車旅となりました。

  • 自転車に乗る女性の写真
  • 西鉄天神大牟田線「サイクルトレイン」

    西鉄天神大牟田線「サイクルトレイン」ロゴ
    西鉄天神大牟田線「サイクルトレイン」ロゴ

    ●実施日/土曜・日祝日のダイヤ運行日
     (ゴールデンウイークおよび年末年始は運休)
    ●自転車持ち込み可能時間帯
     西鉄福岡(天神)発 6時30分から16時00分
     大牟田発 10時25分から21時25分
    ●対象駅/特急列車停車駅のみ
    ●料金/乗車運賃+自転車持ち込み料(300円/回)
    ●予約方法/LINEで事前予約
    ●問い合わせ/西鉄お客さまセンター
    [電話]0570-00-1010

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たくさんの雑貨が並ぶムトー商店の店内や、椛島氷菓のアイスキャンデーの写真

柳川城門の路地からすぐにある雑貨屋「ムトー商店」。柳川をはじめ、筑後地域のお土産やかわいい雑貨が店中に。ひきたてコーヒーの他、地元「椛島氷菓」のアイスキャンデーや、みやま市の「柳川牛乳」で手間暇かけて作られた低温殺菌牛乳も楽しめる。

ムトー商店(❶)

[住所]柳川市新町37
[電話]080-4280-6107

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なんだか懐かしくてホッとする 今も変わらない景色

川沿いに赤レンガ造りの蔵が並んでいる写真

大正初期の建築で、赤レンガ造りの蔵が3棟並ぶ柳川の観光名所「並倉(なみくら)」。現在も鶴味噌醸造(❷)のみそ蔵として使用されている。

沖端川の河口付近をサイクリングしている写真

有明海に注ぐ沖端川の河口近く。有明のり養殖の漁船が並ぶ有明海沿岸の独特な風景が広がる(❸)。

ワンズコーポレーションの江口代表や外観、作品などの写真

JR九州「ななつ星」で採用されたルームキーや平成筑豊鉄道「ことこと列車」のフロア材の加工にも携わった江口代表。大川組子を生かした各種インテリアやオリジナル家具のデザイン・製作など幅広く手掛ける。個人の注文にも対応。

ワンズコーポレーション(❹)

[住所]大川市津648-3
[電話]0944-85-6008

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赤い橋が青空に映える。ここは大川の顔。

  • 間近から見る筑後川昇開橋や、遠くから昇開橋の写真を撮る女性の写真

    旧国鉄佐賀線の鉄道橋であった筑後川昇開橋(❺)。現在は歩道橋として大川市と佐賀市を結び、昇降を間近で見ることができる。自転車は押して通行可。

  • サイクリングをしている写真
いぐさブティック草の店主や雑貨、店舗外観などの写真

かつて大川、柳川エリアの特産品であった、イ草の魅力を伝える店主・藤瀨さんの古民家ショップ。かわいい雑貨やランチョンマットなど国産イ草を使った商品が多数。器類、カフェコーナーもあり。

いぐさブティック 草(❻)

[住所]大川市中木室23-1
[電話]0944-87-7432

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