最先端の
ものづくりに触れる
ふくおかの工場見学

それはアジアに開かれた地の利や、人材の豊かさがあってこそ。
工場見学を通じて、新しい福岡の魅力を発見してみませんか。
2022(令和4)年5月に稼働を開始した「資生堂 福岡久留米工場」。今年5月には、見学施設「BEAUTY PLANET」がオープンしました。限りある資源を守りながら、サステナブル(持続可能)な社会の実現に貢献できる化粧品を作る。そんなコンセプトのもと、IoT技術を取り入れた最先端のものづくりを楽しく学べます。
見学のスタート地点となるホールは階段状のシアター形式。まずはスクリーンで、資生堂のプロモーション動画を
壁には地元の伝統工芸品「久留米絣」のタペストリー
エントランスの外壁を飾るのは、同じく久留米市の特産品「城島瓦」
原材料の調達、化粧品の製造、容器への充填(じゅうてん)などの各工程を、プロジェクションマッピングで視覚的に紹介。意匠を凝らしたビジュアルと音響で、アトラクションのように楽しめます。
匂いや色、使い心地といった品質は、厳しい訓練を受けた「官能パネラー」と呼ばれる検査員が視覚、触覚、嗅覚を使って調べています。体感エリアでは、ごくわずかな色の差を識別するなどの官能パネラーの仕事を模擬体験できます。
製造室、充填室、包装仕上げ室のラインを見学できます。原材料を混ぜ合わせる製造釜はさまざまなサイズが並び、一番大きな釜の容量は5000ℓ。これは130㎖の乳液約3万8000本に相当する量です。
福岡久留米工場では「エリクシール」などのスキンケア製品や、「アネッサ」などのサンケア製品が生産されている
太陽光や水力から生まれた再生可能エネルギーと久留米の地下からくみ上げた天然水を利用して化粧品が作られる様子を、プロジェクションマッピングで学ぶことができる。動きのある解説は、子どもから大人まで理解しやすい
見学施設のコンセプトも「BEAUTY PLANET」。地球の「美の循環」の一部としてのものづくりを表現
見学コース後半では、スキンケアに関連したワークショップも実施
お話を伺ったのは、工場長の及川望(おいかわのぞむ)さん
(株)資生堂 福岡久留米工場
ご予約はこちら[場所]久留米市田主丸町鷹取808
(大分自動車道朝倉ICから車で約10分)
[メール]
kengaku.fukuokakurume@shiseido.com
「日産自動車九州」は九州・山口地方で初めての自動車製造工場として稼働を開始しました。現在の最大生産能力は年間約53万台。日産の国内生産のおよそ半数にあたります。工場内に約1.3キロメートルの見学専用通路を備え、保護メガネやヘルメットがなくても、車体の溶接や、部品の組み付けなど完成までの工程を見学できるのが特長です。
敷地面積は約236万平方メートル。福岡PayPayドーム34個分の広さです。見学者は正門そばのゲストホールからバスで工場へ。敷地内は車が行き交い、信号機や横断歩道もあり、まるで一つの街のようです。
鋼板をプレス加工してルーフやフロア、ドアなどを造ります。自動溶接ロボットが部品を溶接していく大迫力の様子を目の前で見ることができます。工場内では約500台のロボットが高い精度で制御され、人間と協力して働いています。
ボディが塗装された後、シートや計器類などの部品を組み付けます。重い部品も軽々と安全に扱える助力装置が備えられるなど、「働きやすい工場」にする工夫も、随所に見ることができます。
車1台の完成までにかかる時間は約24時間。その最終段階が完成検査です。ローラーの上を時速120キロメートルで走らせる「走行検査」をはじめ、計器類やランプなど1200項目以上を厳しくチェックします。
見学のスタート地点となるゲストホール。新型車が並び、壁には製造工程を説明する展示が
見学コースの最後には1976(昭和51)年12月に生産された九州工場第1号車「ダットサントラック」が展示されている
敷地内には完成車両置き場があり、約25000台の車両を保管可能。専用埠頭(ふとう)から海外へ直接輸出している
工場と学校をつなぐ「オンライン特別工場見学会」も実施
案内してくれたのは「プラント アテンダント」の皆さん
日産自動車九州(株)
ご予約はこちら[場所]京都郡苅田町新浜町1-3
(東九州自動車道 苅田北九州空港ICから車で約10分)
[電話]093-435-1137