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腸管(ちょうかん)出血(しゅっけつ)性(せい)大腸菌(だいちょうきん)感染症(かんせんしょう)
1.腸管(ちょうかん)出血(しゅっけつ)性(せい)大腸菌(だいちょうきん)感染症(かんせんしょう)(人(ひと)から 人(ひと)に うつる 病気(びょうき))とは
大腸菌(だいちょうきん)は、家畜(かちく)や 人(ひと)の 腸(ちょう)内(ない)にも 存在(そんざい)し ほとんどは 無害(むがい)ですが、このうち人(ひと)に 下痢(げり)(お腹(なか)を くだすこと)などの 消化(しょうか)器(き)症状(しょうじょう)などを 起(お)こす 毒素(どくそ)を 持(も)つ 病原(びょうげん)大腸菌(だいちょうきん)に うつる 病気(びょうき)で、代表(だいひょう)的(てき)なものは「O-157」が あります。食中毒(しょくちゅうどく)が多(おお)く 発生(はっせい)する 夏(なつ)は 病気(びょうき)が うつる 確率(かくりつ)が高(たか)くなりますが、気温(きおん)の低(ひく)い 季節(きせつ)でも 病気(びょうき)が うつるので 注意(ちゅうい)は 必要(ひつよう)です。食中毒(しょくちゅうどく)とは 食(た)べ 物(もの)が 原因(げんいん)で 起(お)きる 病気(びょうき)のことです。
2.症状(しょうじょう)
感染(かんせん)して4から8日間(ようかかん)程度(ていど)の 症状(しょうじょう)の ない 期間(きかん)後(ご)に 腹痛(はらいた)や 水様性(すいようせい)の 下痢(げり)が おこります。また、おう吐(と)と38度(ど)台(だい)の 高熱(こうねつ)が あることも あります。
3.感染(かんせん)予防(よぼう)の ポイント
1)予防(よぼう)の 基本(きほん)は 手洗(てあら)いです。料理(りょうり)時(じ)、食事(しょくじ)前(まえ)、トイレや おむつの 取(と)り 替(か)えの後(あと)は、石(せっ)けんと 流水(りゅうすい)で十分(じゅうぶん)に 手(て)を 洗(あら)って ください。
2)75度(ど)1分(ふん)以上(いじょう)の 過熱(かねつ)で 菌(きん)は 死(し)ぬとされています。ですので、料理(りょうり)にあたっては、中心(ちゅうしん)部(ぶ)まで十分(じゅうぶん)に 加熱(かねつ)して ください。料理(りょうり)した 食品(しょくひん)はすぐに 食(た)べて ください。
3)料理(りょうり)済(ず)みの食品(しょくひん)に 菌(きん)が つかないよう、料理(りょうり)器具(きぐ)は 十分(じゅうぶん)に よく 洗(あら)って ください。
4)焼肉(やきにく)などでは、生肉(せいにく)専用(せんよう)の 箸(はし)や トングを使(つか)い、食(た)べる 箸(はし)と使(つか)い分(わ)けて ください。
5)赤(あか)ちゃんや小(ちい)さいこどもや 年(とし)を とった 人(ひと)など 抵抗(ていこう)力(りょく)が弱(よわ)い人(ひと)は、重症(じゅうしょう)化(か)することが あります。ですので、生肉(せいにく)や 加熱(かねつ)不十分(ふじゅうぶん)な 肉(にく)料理(りょうり)を 食(た)べ ないようにします。
6)患者(かんじゃ)のいる 家庭(かてい)では、便(べん)に 汚染(おせん)された 下着(したぎ)等(とう)の 取扱(とりあつか)いに 注意(ちゅうい)して ください。