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12月24日、第21回新型コロナウイルス感染症対策本部会議(本部長:小川知事)を開催しました。
会議では、県内の新型コロナウイルス感染症の状況を報告するとともに、今後の県の対応について、以下のとおり協議しました。
・ 県内の新型コロナウイルス感染症の状況について
現在の感染状況は、新規感染者が12月22日に88人、23日に156人と、依然として高い水準で推移しており、特に、高齢者や障がい者の福祉施設、飲食店でのクラスターが増えています。
・ 年末年始に向けた新型コロナウイルス感染症への対応について
医療提供体制を見ると、病床の稼働率はコロナ警報の基準である25%を超えていますが、重症病床の稼働率は基準以下の16.7%であり、無症状者や軽症者は宿泊療養施設で受け入れを進めていることから、直ちに医療体制がひっ迫する状況にはありません。しかしながら、これ以上の感染拡大が続き、医療提供体制にさらなる負荷がかからないようにするため、今年の年末年始はとりわけ、静かに過ごすことが極めて重要です。
このため、マスクや手洗いなど基本的な感染防止対策の徹底に加え、県民および事業者の皆さまに対し、次のとおり要請します。なお、今後新規陽性者が増え続け、医療提供体制の維持・確保が困難となった場合には、より強い対応をお願いすることとなります。
[県民]
・ 外出や移動をする場合は、自分の健康状態はもとより、利用する施設の感染防止対策などを確認し、高齢者をはじめ、誰と一緒かなども考慮し、慎重に判断すること。とりわけ、県をまたいだ移動については、目的地の感染状況や自治体からの呼び掛けをよく確認し、慎重に判断すること。
・ 外出や移動の際は、混雑する時期や場所を避けること。とりわけ、初詣は、三が日にこだわることなく時期をずらすなど、混雑を避ける工夫をし、各神社などが呼び掛けている感染防止対策を実施すること。また、「マスク」「手洗い」「身体的距離」「三密の回避」など、自身の感染防止対策はもとより、相手にうつさない対策をしっかり行うこと。
・ 年末年始における会食は、なるべく普段一緒にいる人と少人数、短時間とし、会話の際は、マスクを着用して、大声を避けること。「感染防止宣言ステッカー」掲示店など、感染防止対策を徹底している店舗などを利用すること。
・ 高齢者など重症化リスクの高い人に感染を拡げないよう、高齢者などに接する場合は慎重に行動すること。
[事業者]
・ 県の感染防止対策助成金を活用しつつ、業種別ガイドラインに従った適切な換気など、感染防止対策を徹底し、「感染防止宣言ステッカー」の掲示により、取り組みを実施している旨を明示すること。
・ 休憩室、更衣室、喫煙室などにおいても、マスクの着用など、基本的な感染防止対策を徹底すること。
[催物(イベントなど)]
・ 第19回対策本部会議(11月16日)で決定した取り扱いを継続すること。
小川本部長は、「これ以上の感染拡大が続き、医療提供体制にさらなる負荷がかからないようにするため、今年の年末年始は、静かに過ごすことが極めて大事」と述べ、人が集まることの多い年末年始において、県民の皆さまに感染防止の協力を改めてお願いしました。また、本部員に対して、年末年始の対応に遺漏がないようしっかりと取り組むよう指示しました。
(写真)指示を出す小川本部長
(写真)対策本部会議の様子
資料1 県内の新型コロナウイルス感染症の状況について [PDFファイル/1.24MB]