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知事臨時記者会見 令和3年2月22日(月曜日)(職務代理者による会見)

更新日:2021年2月22日更新 印刷

知事臨時記者会見 令和3年2月22日(月曜日)(職務代理者による会見)

この会見録は発言をそのままではなく、文章とする際読みやすいように整理したものです。

1 発表事項

(1)知事の辞任について (秘書室)

 

※令和3年1月22日から3月31日まで知事職務代理者が設置されているため、今回の会見は職務代理者が行いました。

 

(服部副知事)福岡県知事の職務代理者を務めさせていただいております、副知事の服部です。

 本日は小川洋知事の辞任について報告します。

 小川知事は、1月20日から九州大学病院に入院し、原発性肺腺癌の診断を受け、1日も早い公務復帰を目指してこれまで治療を受けてこられました。

 しかしながら、治療の効果が思うように上がらず、退院、公務復帰の見通しがさらに不透明になったことから、本日、県知事を辞任するとの申し出がございました。このため、私が病院に伺い、辞表をお預りの上、吉松県議会議長にお届けしたところです。

 また、小川知事から、県民の皆さんへのメッセージをお預りしておりますので、代読させていただきます。

 

 福岡県知事の小川洋です。

 本日、県知事を辞任する決意をし、県議会議長にその旨をお伝えいたしました。

 今般、私は、原発性肺腺癌と診断され、早期復帰を果たすべく、九州大学病院で治療を受けて参りましたが、思うように効果が上がらず、引き続き、入院加療が必要となり、退院復帰の見通しが更に不透明になってしまいました。

 現在、本県は、新型コロナウイルスの緊急事態宣言下にあり、リモートなどを通じて服部副知事以下と協議し、指揮をしてきましたが、このほかにも課題が山積している今、現場で自ら先頭に立って指揮をしていくことがかなわない状態が続けば、県民の皆さまに御迷惑をおかけすることとなり、それは私の本意とするところではありません。

 多くの県民の皆様が早期復帰を信じ、励まして下さっています。それにも拘わらず、病状と体力を考えると、これまでのように知事としての責任と役割を果たせないため、断腸の思いでこの決断にいたりました。皆様には大変申し訳なく、私自身、とても悔しく、残念でなりません。

 県議会の皆様におかれましては、これまで多大のお力添えを賜ってまいりました。心からお礼を申し上げます。今後も、県政を着実に進めるため、私が手掛けた最後の予算であります今回の予算案を、是非とも服部副知事の下で成立させていただきますようお願い申し上げます。

 県民の皆様、私は、平成23年に当選して以来、ふるさと福岡県の発展のために全力を尽くしてまいりました。度重なる自然災害や新型コロナウイルスの感染拡大など、厳しい局面も多々ありましたが、それまで以上に福岡県ははるかに元気に発展してきました。これは、ひとえに県民の皆様の御理解と御協力、御支援、御尽力のお陰であります。改めて感謝申し上げます。

 

 これから先、治療に専念し、また新しい形で福岡県の発展にいささかなりとも貢献できればと考えております。

 皆様、本当にお世話になり、有難うございました。そして、道半ばにして辞任せざるを得なくなったことを心からお詫び申し上げます。

 

 知事は病のため、任期途中、道半ばで辞任の決断をしなければならなくなったことを、本当に悔しく、無念であるとおっしゃっていました。また、県民の皆さんへのお詫びと、これまで支えていただいたお礼を繰り返しおっしゃっていました。また、知事から私に対し、県政にいささかの混乱も停滞も招いてはならない、職員と力を合わせてしっかりと頑張ってもらいたいとの御指示がありました。私は職務代理者として、職員と力を合わせ、全身全霊で取り組んでまいる決意ですので、県民の皆さんにおかれましては、これからも福岡県政に対し、何卒ご理解とご協力のほどをお願い申し上げます。

質疑応答

(記者)小川知事は引き続き加療が必要ということですが、現時点ではどのくらい時間がかかる見通しでしょうか。

(服部副知事)まだ今の段階では、見通しが立っていないとお話がございました。

 

(記者)辞表の提出日を今日にした理由については、何かおっしゃっていましたか。

(服部副知事)今日、福岡県議会の2月定例会が開催され、令和3年度の予算を小川知事と我々、または議会の皆様のご意見もお伺いしながら編成した、本格予算として提案させていただいた。まずは、このことを知事も確認されて、これまでも一生懸命きつい治療を受けてこられたわけですが、ぎりぎりの判断として本日、辞表を提出されたのだと思います。

 

(記者)辞任に当たってのコメントは服部副知事が知事に会われた時に知事が読み上げらたのですか。

(服部副知事)知事がどなたかの手助けをいただいて作っており、私に手渡してくださいました。

 

(記者)知事の今日の病院での様子はどうでしたか。

(服部副知事)ベッドの上に座っている状態でお話させていただきました。正直申し上げて、以前お会いした時よりも、やつれていらっしゃる感じはしましたが、しっかりと話はすることができました。

 

(記者)知事と一緒に考えて編成した予算の執行については、新しい知事を迎えて執行していくことになると思いますが、その点については、職務代理者としてどう受け止めていらっしゃるか、また、どのようにしていきたいか。

(服部副知事)令和3年度当初予算は、これから県議会にご審議いただきます。これを認めていただき、成立させていただければ、この予算に沿った施策、事業を県庁を挙げてしっかりとやっていくことに間違いありません。

 

(記者)新たな知事のもとでもその方針は変わらずにやっていくということですか。

(服部副知事)小川知事のもとで編成した予算ですが、県議会もこの予算について本格予算として提案したものと受け止めていただいていますので、これを成立させていただいた上は、この予算に沿って事業を展開してまいります。

 

(記者)知事から受け取った辞表は、何日をもって、知事として職を辞すということでしょうか。

(服部副知事)辞表の文面は、地方自治法第145条の規定に基づき、知事の職を辞するとなっており、この規定では、辞任の日の30日前までに届け出をすることになっています。これから考えると、30日後の3月24日が職を離れられる日になるかと思っています。

 

(記者)客観的な見方ではなくて、小川知事は3月24日に辞職という意思を示したということでよろしいですか。

(服部副理事)知事としては、そういうお考えです。

 

(記者)本日、知事とお会いになったなかで、これから知事選になっていくと思いますが、後継の話は出ましたか。

(服部副知事)そのような話は出ていません。

 

(記者)知事が、だいぶお痩せになられていたという話がありましたが、10年近く、小川知事を支えてきた服部副知事としても、今日、最後にお話を交わされて、どのように感じられたか聞かせてください。

(服部副知事)小川知事は、一日も早い復帰を目指して、頑張っていく、頑張るんだとおっしゃってこられました。私もそれを信じてまいりました。大変驚いたということが、正直なところです。私も小川知事とともに、9年以上にわたって、県政に取り組ませていただきました。このようなことから、知事の心中を察するにあまりあることがございます。私も知事が任期途中で職を離れられることについては、大変残念に思っています。

 

(記者)入院前の知事は、呼吸が苦しい様子もあったかと思いますが、酸素吸入をしながら、執務に励むことはあったのでしょうか。

(服部副知事)私が直接拝見したことはあまりないのですが、酸素チューブを付けたことはあると秘書室から聞いています。

 

(記者)冒頭の県政の混乱と停滞を招いてはいけないという発言は、職務代理者としての服部副知事に言っているのか、それともその先である新しい知事としてということも含めてなのか、その受け止めはどうですか。

(服部副知事)あくまで職務代理者として、しっかり務めを果たすようにという指示であると受け止めています。

 

(記者)今日の病室での知事の様子について、やつれておられたという話でしたが、顔色や体の様子とか、声の発声などの細かい点はどのような感じでしたか。

(服部副知事)体の様子と言っても良く分かりませんが、お顔を拝見して、私の以前の記憶と比べると、少し痩せたかなと思いました。声はしっかりとした声で話をすることができており、特に会話には不自由ということはありませんでした。

(記者)話すテンポや大きさは普段と変わらなかったですか。

(服部副知事)はい、普通でした。

(記者)痩せていたということで、顔色はどうでしたか。

(服部副知事)特別顔色が極端に悪いとは思いませんでした。

(記者)普段、ご自分が寝ているベッドから起き上がって、ベッドの上に座るような形でしたか。

(服部副知事)リクライニングがありますので、そこに座られている形でした。

 

(記者)服部副知事が病室に入られて、知事は最初にどんなお声がけをされましたか。

(服部副知事)大変忙しいところをわざわざ来てもらって申し訳ない、ということだったと思います。そして、今般、職を辞するということを決めたので、辞表を県議会議長にお届け願いたいということでした。

(記者)その場で、服部副知事が支えてこられた10年間の思い出話など、辞めることだけではない会話はありましたか。

(服部副知事)私からは、業務のことになりますが、今日、本会議が開かれ、経済対策に係る補正予算については、早期議決を得ることができたということ。来年度の当初予算については、本格予算の形で提案をさせていただき、提案理由も説明をさせていただいたということを申し上げました。知事は県議会の皆さんに感謝申し上げるということを仰っていました。

 

(記者)直近の一番の課題は新型コロナだと思いますが、その点について知事と今日、何かお話しされていることはありますか。

(服部副知事)コロナについても大変心配されています。知事もテレビ等で感染状況をご覧になって、福岡県は新規陽性者もまだ大きく減ってないこと、病床の占有率についても、大幅な減少がみられないことについて心配されていました。

 

(記者)緊急事態宣言の解除については、何か仰っていましたか。

(服部副知事)しっかりとデータに基づいて、専門家のご意見や市町村との意見交換を行って、検討をするようにというお話でした。

 

(記者)コロナの関係で、今日、加藤官房長官が朝の会見だと思いますが、小川知事が辞意を表明しているという意向の報道を受けてコメントされたと思うのですけれども、今回知事から辞表を受け取られた後、政府の方と何かお話をしたりとか、コロナや知事の辞職意向ついて話されたことはありますか。

(服部副知事)特にございません。

(記者)これから先、例えば、今日中に西村大臣なのか、加藤官房長官なのか、相手は分からないですが何かお話する予定はありますか。

(服部副知事)こちらからは特にございません。

 

(記者)知事は3月24日まで辞職をされないということですが、それまでは知事と県政のことについて引き続き協議などを行う予定はありますか。

(服部副知事)知事自身もまだ知事の任にあるということはおっしゃっておりましたので、その責任感を持っておられます。必要に応じ、相談等があれば遠慮なく電話をしてきてくれとのことでした。

 

(記者)今日、病室を訪れた時間はどのくらいの時間だったか教えてもらえますか。

(服部副知事)正確な時間は記憶しておりませんが、多分20分程度だったと考えます。

 

(記者)どういう治療を受けているという話はあったのでしょうか。

(服部副知事)知事は、胸水について、まだ完全にコントロールできる状態にないということはおっしゃっていました。ただ、それ以上のことについては聞かされておりません。

 

(記者)辞職の時期について、24日ということですが、今日提出したということは議会が終わる日に辞職するのに合わせてということですか。

(服部副知事)議会の会期日程と30日は合うのですが、知事がおっしゃっておられたのは、予算について非常に責任を持っており、今回の当初予算が無事に成立することを見届けたいということはおっしゃっていました。

 

(記者)知事が辞任の決断をされたのがいつ頃だったかは聞いていますか。

(服部副知事)聞いておりません。様々な治療の状況、もちろん主治医の先生とご相談されたと思いますし、ご家族とご相談されたかもしれません。また、ご本人の中で知事という職責も考えながらギリギリの判断をされたものであると受け止めています。

 

 

(終了)