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知事定例記者会見 令和2年8月25日(火曜日)

更新日:2020年8月26日更新 印刷

知事定例記者会見 令和2年8月25日(火曜日)

この会見録は発言をそのままではなく、文章とする際読みやすいように整理したものです。

この知事記者会見録の模様は、  ふくおかインターネットテレビ  動画配信しています。

1 発表事項

 (1)新型コロナウイルス感染症対策に係る9月1日以降における催物の開催制限等について

   (福岡県新型コロナウイルス感染症対策本部)

   記者提供資料 [PDFファイル/415KB]

 (2)福岡県と(株)ボナックによる新型コロナ治療薬開発が進展!

   ~実際のウイルスを使用した試験で、明確な効果を確認~

   (保健医療介護総務課、新産業振興課)

   記者提供資料 [PDFファイル/423KB]

(知事)私から3点、申し上げたいと思います。いつも会見ではマスクを外して行っていますが、今日はステッカーを両側に貼っていますので、マスクをつけたままお話をさせていただきたいと思います。

 まさに今日、8月25日ですが、福岡市の海の中道大橋で3人のいたいけなお子さんがその命を奪われる、悲惨な飲酒運転事故がありました。あれからちょうど14年目になります。県ではこうした悲惨な事故を二度と起こさないように、その記憶を風化させることなく、飲酒運転のない社会を実現していこうということで、8月25日から31日までの間、飲酒運転撲滅週間と定め、様々な取組をこれまで行ってきたわけです。例年、この25日には、飲酒運転撲滅の県民大会を開催していたわけですが、今年は新型コロナウイルスの影響を鑑み、平成23年2月に、糟屋郡で高校生お二人が飲酒運転事故に巻き込まれ、貴い命が失われてから10年の節目にあたる来年の2月に、改めてこの飲酒運転撲滅県民大会を開催する方向で検討を進めているところです。

 そして今日、8月25日ですが、飲酒運転撲滅運動を展開しているTEAM ZERO FUKUOKAの企画により、今日の正午、職場あるいはご自宅から約3,000人の方がZoomで参加をしていただき、オンラインによる飲酒運転ゼロを誓う黙とうを行う予定です。私も参加します。県民の皆さんはどうか、今日の正午の黙とうにご協力をいただき、改めて飲酒運転撲滅の誓いをしていただきたい、このように思います。

 また、今年の飲酒運転撲滅週間ですが、このステッカーを今、私も貼っていますが、これは飲酒運転をゼロにしようということで、職員の皆さんにもマスクにステッカーを貼ってもらいます。それにより、県民の皆さんに、改めて飲酒運転の撲滅、そして飲酒運転を見かけた場合の110番通報について意識していただく、そういった活動を行っていきたいと思っています。

 このステッカーですが、市町村や関係団体に約10万枚配布をすることにしていまして、本日は県庁の1階ロビー、また、出先の総合庁舎においても配布させていただくことにしています。

 県では、ご承知のとおり、この6月ですが、飲酒運転撲滅条例が改正されまして、県民の皆さんには飲酒運転を見かけた場合には必ず110番通報をしていただくことになったわけです。併せて、8月25日からは、飲酒運転で検挙された場合には、全て勤務先、または学校に通知をされることになる、そのことを改めて県民の皆さんにお知らせしたいと思います。

 飲酒運転は重大な犯罪です。飲酒運転は絶対にしない、させない、許さない、そして見逃さない。県民の皆さんのご協力をよろしくお願い申し上げます。

 続いて、報告の2番目ですが、コロナ対策におけるイベントの開催への対応です。これまで徹底した感染防止対策を講じることを前提として、8月末までの間、屋内5,000人以下かつ収容定員の半分程度以内、また屋外の場合は、5,000人以下で、かつ人との距離を十分に確保すること、それから、お祭り、野外のフェスティバル、そういったものについてお願いをしてきたわけですが、現下の感染状況、それから国が昨日24日に出されましたイベント開催についての新たな指針を踏まえて、この内容を8月31日までのところを、9月末まで延長をさせていただきます。どうか県民の皆さん、事業者の皆さんには、感染防止の観点から対応をよろしくお願い申し上げる次第です。

(県)次の発表事項、新型コロナの治療薬開発につきましては、株式会社ボナックの代表取締役の林宏剛様からもご説明いただきます。

(知事)報告の3つ目ですが、福岡県と、福岡発のバイオベンチャーであるボナック社、久留米市が本社ですが、今年の5月に皆さんの前で覚書を締結して、ウイルス感染症に対して大きな効果が期待できる、また、副作用も少ない次世代医薬と言われている核酸医薬による新型コロナウイルス感染症治療薬の共同研究を実施してきました。共同研究においては、ボナック社が設計・合成をした候補薬について、県の保健環境研究所が有する新型コロナウイルス株、そして細胞実験技術を用いて、それぞれの抗ウイルス効果、これを評価しました。その結果、候補薬が72ありましたが、その中で10種類について明確な効果を確認することができました。これによって、細胞レベルでのウイルスに対する核酸医薬の有効性が実証されたと考えています。さらに、この10種類の候補薬の中から、体内での安定性が高く、少量でも効果が期待できる3種類の候補薬まで絞り込みが終わりまして、当初、来年の3月まで予定をしていた作業が、この時点で絞り込みが完了したことを報告します。このため、ここまで前倒し進んできていますので、ボナック社は当初計画を半年、前倒しして、速やかに次の動物実験に移行し、来年度中には安全性を確認する非臨床試験、それから人での臨床試験、いわゆる治験に入る予定です。これによって、実用化に向けた動きがさらに加速していくことが期待できるわけです。

 なお、今回のこれまでの共同研究の成果を基にして、ボナック社では、新型コロナウイルスと類似をしている、かつて流行った、今でも治療薬がないMERS、それからSARS、そして今回の新型コロナウイルス、三つの感染症に有効な共通の治療薬、その開発に向け準備をされているところです。県としても、国のプロジェクトへの採択に向けた協力、あるいはフクオカベンチャーマーケット等を通じた資金調達、これらについて、引き続き積極的にボナック社を支援していくこととしています。

それでは、ボナック社から説明をしていただきます。

 

((株)ボナック)福岡県保健環境研究所の皆様方にご協力いただき、当社が考えていた新型コロナウイルスに対する研究の速度が半年前倒しすることが可能となりました。特にウイルス実験においては、実験内容にクリアにしていくべき課題がたくさんあって、そう簡単にはなかなか実験できないというのが普通ですが、保環研の皆さんと協力して課題がクリアとなりました。その成果が、このモニターに映し出されている青いシャーレの中にあるものです。右のシャーレにあるものは細胞ですが、ほとんど死滅してなくなっている状態です。これは、私たちの核酸をあらかじめきちっと入れておけば、細胞が死滅しない。すなわち、コロナウイルスに感染させても、要は細胞が死滅しないという有効性がここで確認できています。核酸が入ってなければ、これは48時間後なんですが、細胞が死んでしまいます。既存薬でも、文献等で色々な評価がなされています。特にこの核酸医薬についてはっきりと明言できることは、既存薬と比べて1000分の1ぐらいの量で、これほどの評価が出たということを、今回のデータで示すことができました。こちらの成果は、いずれまた論文等で公にしていきたいなと考えています。

(知事)この赤い候補薬を10種類まで絞り込んで、さらに3種類まで絞り込んだということです。

質疑応答

(記者)飲酒運転は最近減ってはきているものの、やはり後を絶たないということで、今現在、県内の飲酒運転の状況について知事の考え、受け止めと、飲酒運転撲滅条例の一部、議員提案ではありますが、施行されるということで、飲酒運転の撲滅について改めて県民とどう向き合っていくか考えをお聞かせください。

(知事)14年前の海の中道大橋の事故以降、飲酒運転撲滅に行政、警察、県民、事業者を挙げて取り組んできたわけです。その効果は出てきています。件数は減ってきているわけですが、まだまだ3桁とかという状態で、これをもっと減らしていきます。飲酒運転撲滅というのが目標ですので、一日も早くそれを達成すべく引き続き努力をしていきます。

 そういう中で、それぞれの意識、「飲酒運転はしない、させない、許さない。そして見逃さない」この四つが大事ですが、それを制度的に補強する、後押しをするという観点から、議会で飲酒運転撲滅条例の改正条例を可決していただきました。

 見かけたときは通報しなければならないことの義務づけが行われ、また、飲酒運転をした場合には、職場あるいは学校に通報されるということで、そういった環境、制度も整ってきたので、一人一人が改めて、「飲酒運転はしないんだ」「重大な犯罪だ」ということでそれぞれの意識、また行動、これをしっかりやっていただく、これをまた県民運動としてしっかり続けていきたいと思います。

 

(記者)イベントの制限について、国のほうでは感染状況が落ち着けば今後緩和というか、早めるということもおっしゃっていたかと思うのですが、県のほうでもそれに準ずるのか、あるいはそれを待たずにもうやるのか、その辺りのスケジュール感はいかがですか。

(知事)国の指針は、昨日示された中には、今後の感染状況あるいは新しい防止の方策が出てきた場合には見直すと言っておられます。まさに本県も同じ考え方でして、今、国の指針、それから我々の感染状況を踏まえたら、今しっかりとやるべきだという考え方で9月末まで延長していますが、今後の状況いかんによってはこれを見直すということはあります。逆の方向に振れる場合もひょっとしたらあるかもしれませんので、そういう意味では、柔軟に対応していきたいと思います。

(記者)それは国と合わせますか。それとも、県のほうで独自に行いますか。

(知事)基本的には国の指針を頭に置きながら、県の実情を踏まえてということになります。

 

(記者)ボナック社の新型コロナの治療薬の進展ですが、知事も常々「こういった治療薬ができるまで長い戦いとなる」と言っている中で、県内発の企業さんがこうやって治療薬を早いスケジュールで進んでいることは、もちろん完成まで至ってないですが、現状をどう受け止めていますか。

(知事)共同研究していた成果がこれだけ早く出てきたことに大変心強く思っています。また、関係者一体となって、引き続きこの研究開発というものを加速していけたらいいなと。そして、このスケジュールに書いていますが、令和4年中に多くの患者さんに治療薬を試してもらう、いわゆる拡大治験というものに入っていきたい。それを目指して関係者一体となって努力をしていきたい。福岡発のベンチャー、その製品が、薬が、世の中のために役立つ日が、できるだけ早く来ることを期待し、またそのためにみんなで努力していきたいと、このように思います。

 

(記者)「令和4年度中に拡大治験に入っていきたい」ということですが、実際、医療機関を通して患者さんに投薬できるタイミングは、どこら辺を考えてらっしゃいますか。

(知事)できるだけ早くそれが実現できたらいいと思いますが、まずは人に対する治療を施したときの副作用とか、そういったものも確認しなければいけない。安全性を確認していかなければなりませんので、必要なプロセスがあるわけですが、その必要なプロセスをしっかりこなしていき、できるだけ早く成果を上げていって、できるだけ早く実現できたらいいなという思いです。

 拡大治験では、実際に患者さんに対して治療薬が施されますので、実際の治療には役立つ部分が多く出てくると思います。

 

(記者)ボナック社の部分で、半年前倒しスケジュールと言っているところの要因について、先ほど少し説明されていましたが、もう一度説明をお願いします。

(知事)共同研究開発について5月に覚書を交わして、それぞれが持っている得意分野、我々保環研の場合はウイルス株を持っている、それから色々感染症をハンドリングしてきた施設、知見、人材がいるわけです。そこと、ボナック社がずっと今まで極めてこられた核酸医薬についての知見、それから設計、合成の努力、それが両方相まって、お互いにないものを補い合うことによって、こういった成果が早く出たと思っているところです。

 やはり官民一体となって、それぞれの強みを生かしたこういった共同研究開発というのは、非常に効果があるんだなということを改めて実感をしています。これからもしっかりボナック社と連携して、今後のプロセスを加速化していきたいと思います。

((株)ボナック)私たちは過去にウイルスの研究の経験がなかったなかで、福岡県の保健環境研究所の皆さん方には実績、経験があり、私たちは核酸を作るところ、設計するところ、そこが私たちは自信がある箇所ですので、そのシナジーが想像以上に高かったことがこれだけの成果を生み出せたんじゃないかというふうに当社としても考えています。

 

(記者)ボナック社の薬の関係でお尋ねですが、このウイルスの増殖に対する抑制効果のところですが、今効果のある3種類。例えばどれぐらいの抑制ができるか、何か数値的なものであったりしますか。

((株)ボナック)まず、72種類から10種類、その上で3種類ということなんですが、まず、このウイルスが100とすると、それを95とか96抑えるレベルまで実験しました。それらはウイルスを必ず死滅させる、要は増えなくさせるという効果がこの10種類です。この3種類ですが、薬はやはり体内で長く残って、薬の効果を出し続けねばならない。それに耐えられる構造体、それを私たちとして研究をして調査したところ、その10種類の中から3種類に絞り込まれました。こちらは『ネイチャー』とかの論文でも既存薬の実験が色々出ていますが、その使われている実験の量からすると1,000分の1の量でこの効果が出たということは明らかになっています。私たちは、この3種類の候補物質をフランスの試験研究機関に依頼して、動物で確実にコロナウイルスを治療できるかの評価をこの10月に開始する予定となっています。本来は年明けの予定でした。

(知事)もともと来年の4月からの予定が、今年の10月からフランスで行うということです。

(記者)100を95、96に抑えるというのは、一定期間たっても5%しか増えないということですか。

((株)ボナック)48時間後に本当は100残っておかなければいけない細胞が、通常でいくと全部死んでしまうわけですが、それを我々としては95残せるというところが薬の効果であります。

(記者)じゃあ、ウイルスがどれだけ抑制できたかという視点ではどうですか。

((株)ボナック)ウイルス効果も同様に見ており、ウイルス効果としましても、そうですね、96%増えないというところのデータは取れている状況です。

(知事)両方ということですね。

((株)ボナック)ウイルスの評価と細胞の評価、両方で評価しています。

(記者)ウイルスが96%増えないというのは、4%まで減らせるということですか。

((株)ボナック)ウイルスがもともと100あるとすると、96%落とせる。ウイルスが4%しか生き残ってないということです。それを、薬の投与を繰り返すことによって、最終的にはウイルスの存在を徐々に減らして、最後は自己免疫力、つまり、回復力を伴ってゼロにしていくという薬の作用です。

(記者)100のウイルスが4になるという理解でいいですか。

((株)ボナック)そうです。一つのデータですが、逆に4や、6や、2もあります。大体平均値で取ったところがそれぐらいになるということです。

 だから、先ほどご覧になっていただいたこういった評価を72種類して、それが平均で一番どこまで下げられるのかという実験をして、その中で一番抑制効果の高いものを、言わば医薬品の候補としては10候補。さらには、生体にしっかりと薬が残って、要は臓器でワークすると、薬効を出せるというところで3候補に絞るというのが今回の福岡県と取り組んだ共同研究の成果です。

 

(記者)こうした候補薬の絞り込みまで行っているというのは、同業他社が色々、同じような研究してるとこあるかと思いますが、どのくらいの先行具合とか、そういう客観的な言い方とかをできたりしますか。「日本で初」とか「世界で初」とか、そういう、候補薬をここまで絞り込んだスピードであったり、こういう実績というのは、現段階で客観的にどういう状況なのかというのは言えたりしますか。

((株)ボナック)現状、他国とか国内の研究の進捗というものは、私どもとしては論文で発表されてる内容でしか把握はできません。その中で、私たちとして今回のこの成果に関しましては、我々ボナックとしては、国内でこれだけしっかりと薬効、有効性を示せるような基礎的なデータが取れたというのは、私どもとしては決して遅くはない、かなり先行しているという自負を持って、現在、研究に取り組んでいる、そういう状況になります。

(記者)ただ、やっぱり他社がどれだけやっているかという詳細なことというのは当然分からないわけですね。

((株)ボナック)やはりオープンにされているものもあればクローズにされているものもあるので、調べるとなりますと、論文で調査するというのが私どもの限界かなというふうに感じています。

(知事)ワクチンの開発はよく報道されたりしてますけど、治療薬という分野でこれだけ進展してるというのはあまりないんじゃないかと色々な方から聞いています。

 

(記者)予定した作業よりかなり早まったということに関して、具体的に言うと、どういうプロセスが想定したより早く終わったのか、あるいは、ボナックさんとして、どういった県の技術とか知見が想定していたよりもレベルが高かったのかというのを教えてください。

((株)ボナック)本来、ウイルスの実験をするためには、ウイルスを評価するためにしっかりとウイルスが動いている、ワークしている状況に整える必要があります。しかしながら、それは本来、ほかのインフルエンザ等も含めて、ウイルスの感染実験というのは結構ウイルスがしっかりとワークしてる状態を整えるのにかなりの経験と半年とか1年といった時間を要するのは事実です。

 今回私どもも、それをこのスケジュールのとおり、5月から3月というぐらいの期間を取っていましたが、実際、2か月かからず核酸を製造して、ウイルスに細胞を感染させて、それを評価しました。当然、1度では駄目ですので、2度ほど評価をして、それがばらつきがあったり、分かりづらさがあったら駄目なんですが、きちっと、誰が見ても、「これは明らかにこの候補物質が有効であろう」ということが明言できるようなデータが取れました。その期間が5月の契約から8月というところで成し遂げられました。

 これはまさにボナックだけでは絶対無理なことは明らかで、やはり保環研の経験、ウイルスに対する知識の深さ、これが伴ったからこそ、我々としては成果が出せたというのが実情です。

(記者)それと、ウイルスの状態が想定したよりも安定していて、実験がしやすかったというような理解でよろしいですか。

((株)ボナック)ウイルスに感染させて実験できる準備と、安定して実験ができる状態、この二つをしっかりと、協力いただいたことで、私どもとしては試験研究が加速したということです。

(福岡県保健環境研究所)私も、ここまで早くとは思っておりませんでした。うちのウイルスを扱う技術がここまでうまくいくとは正直思ってなかったんですが、やっぱり職員の努力、これが非常に大きかったものだと思います。

 それともう一つ、ボナック社さんとの共同研究は、非常にコミュニケーションが取れて、そして、ある意味においてはもう最初から共同研究がずっと決まったような形でやれました。こういったこともやっぱり大事な、共同研究を進める上でとても大きな要素であったのではないかなと思っています。

 私どもは今、新型コロナウイルスの検査等もやっていまして、日頃からこういったウイルスも含めて検査したり、研究したりしているものですから、そういったものが実際的にボナック社さんとの共同研究で生かされた、この点につきましては本当にうれしく思っているところです。

(知事)ウイルス株を持っている、それからハンドリングを日々やっていた、安全にそれを取り扱う施設を有している。色々な知見、経験を持っているスタッフがいた。で、ボナックの社員の皆さんが遺伝子配列、そういったものの設計精度をずっと高める努力をされてきた。それが両方相まって、さっき社長が言われたシナジー効果というか、それが発揮されたのではないかと、私自身は非常に心強く見ています。

 

(記者)効果について比較か何かできればなと思うのですけど、他の薬と比較してどれぐらい抑制できるみたいなものはあるんですか。

((株)ボナック)レムデシビルとかアビガンは現状、入手はできてない状態です。本当は並列に並べて評価をするということは当然考えていたのですが、今こういう状況ですので、そういった剤が手に入らないというのは皆さんもお察しいただけるかなと思っています。

 ただ、論文等で他剤の有効性のデータの検証がなされています。その中で各項目で、ある程度薬を効かせる、濃度というところがあるのですが、その実験の評価系を見れば、我々の濃度の違いがやはり1000分の1ぐらいになっています。核酸はもともとこの新型コロナウイルスだけではなく、大体それぐらいの濃度で比較するのですが、私どもとしては今回の動物評価も非常に低濃度で評価をする予定です。

 それはなぜかというと、安全性です。できる限り僅かな量で体内で薬を効かせる。それが目的であるので、低濃度でするということになります。

 

(記者)この核酸医薬というのを簡単に教えてください。いわゆるレムデシビルとか、そういうのとは全然物が違うということですか。

((株)ボナック)そもそも他剤はウイルス自体が細胞に侵入してくるところを防いだりします。例えば、この細胞の中でウイルスが増えるところを抑えたりするのが他剤の有効性を得るためのメカニズムなんです。一方で、核酸医薬は、このコロナウイルスそのものの中にRNAというものが入っていますが、このコロナウイルスの本体はこのRNA、これがコロナウイルスなんです。この外側のものは細胞まで運んでいく運び屋みたいなものです。これが細胞の中に入るので、細胞がコロナウイルスに感染してしまうのですが、この核酸そのもの、RNAそのものをやっつけるというのが、核酸医薬の特徴となります。

 ホームページでも結構細かく発表として出してるので、ぜひ見てください。

 

(記者)現在の医療提供体制確保の現状ということで、コロナ警報はまだ引き続き継続していて、県民へのお願いは解除されましたが、引き続き医療提供体制の確保ということで、警報は発動していて、病床の稼働率もまあ、今も60%前後ですかね、高い状態が続いていると思いますが。

(知事)今は、60を切って、50%台まで下がってきています。あと一息だと思います。

(記者)それで今、490床のベッド数が今どれぐらい進んでいるのかとか、スケジュール感とかあれば教えてください。

(知事)490床は確保しているわけです。プラスアルファして760床まで増やすべく、今色々な調査や働きかけをしています。

 一方で、いわゆる医療の逼迫をもたらさないためには、軽症・無症状者に宿泊療養施設にしっかりと入っていただく。そっちのほうもやっており、一昨日ベースで感染者は全部で886人います。このうち要治療者というか療養が必要な方、つまり入院されている方は282人まで減ってきています。一時期は300数十までベッドを占めていましたが、今は一昨日で280人ちょっとという状況です。

 重症者も20人を超えた状況もかなり続いたわけですが、今は16人になっています。重症者16人、それから中等症者84人ということで、大体、重症・中等で100人ないしはそれを割るぐらいの感じまで今来つつあり、このまま事態が推移していけばいいなと思うわけです。

 その前提として、感染者数を見ていくと、昨日も50人ちょっとということになっています。そういう意味では、3日移動平均でずっと見ていくと、24日の移動平均で60.7人まで落ちてきています。そういう意味では、この8月22日、8月23日、24日、この3日間のそれぞれの前後の3日移動平均でやると、75人、それから72.7人、60.7人ということで、いわゆる3日移動平均による新規感染者数というのが下方傾向に入っているという状況です。

 ホームページに出ていますが、棒グラフで感染者数と経路不明者の割合が出てきているものがあります。経路不明者も5割を今切っているところです。そういう意味では、両面からいい傾向に入っているんじゃないかと思います。これが続くように努力していきたいというのが実態です。

 いずれにしても、長くウイルスと向き合っていかなければ、付き合っていかなければなりません。その際、一番大事なのは、陽性となった方々に、その方の症状に合わせた適切な治療を行える医療提供体制を維持、確保する、これが中心です。そのために、感染防止対策と社会経済活動のレベル、このバランスを取っていくというのを引き続きやりたい。

 一方で、規制色の強い措置というのは長く続けられないという事実もあります。そういう中で、県民の皆さん、事業者の皆さん、それぞれの意識と行動、活動、それでもって社会全体で防止のレベルを上げていくということで、長く向き合っていく。これを基本にしてやっていきたい。そのためにも、県民、事業者の皆さんにはそれぞれお願いしていることをしっかりやっていただきたいということです。

 

(記者)先ほどの社会全体のレベルを上げるための感染防止宣言ステッカーの件ですが、先日5万円の支給を決められましたが、その後、今、どれぐらいまでステッカーが伸びていますか。

(知事)この前8,000店だったんですが。

(新型コロナウイルス感染症対策本部)今朝の時点で、1万1,355店です。

(知事)色々な業界団体を通じて周知徹底とかを図っていますので、これをさらに伸ばしていきたいし、飲食店を中心に新しい感染防止対策に対する支援、これが相まってステッカーあるいは防止対策をしっかりやっているお店を増やしていきたいと思います。

(記者)今のこの数字のご評価をちょっと聞かせていただきたいんですけど。全体が4万8,000店ある中で。

(知事)今、1店でも多く防止対策を講じている店を増やしたいという思いです。そのためにみんなで努力していきたいと思っています。

 

(記者)ステッカーに関して県民からの通報であったり、守ってないよみたいなことで立入りをするとかそういった予定はありますか。

(知事)休業要請をかけていたお盆を挟んだ2週間については、通報とか情報提供があった場合には、県と福岡市が一緒になってお店に入っていって、状況を捜査し、足りない措置というものについてお願いをしてきています。今後、このステッカーが普及していく中で、利用された方々から色々と情報提供とかもされていくでしょうから、そういったものを踏まえて現場に行ってお願いをする、あるいは電話等で問合せをする。必要に応じて行くなどの、そういった工夫をしながら、感染防止対策を講じている店を増やしていきたいと思っています。

 

(記者)7月の豪雨の関係で、大牟田市でまだ応急の仮設住宅が設置されていないようですが、1,000件以上が半壊しており、避難の長期化も懸念されますがも、それに対して県として何か対応などお考えでしょうか。

(知事)大牟田市の被害というのは、市街の水がはけない内水氾濫が原因となっています。今までの家屋の被害の認定方法は、河川が氾濫して、その結果、外壁あるいは床、柱、そういったものがどんな形になっているかを、詳細を見なくても押し流されたり潰れたりするので、すぐに分かるんですが、内水氾濫の場合は、きめ細かく、中の外壁、床、柱、そういったものを、損傷部分もしっかり調査しないといけない。その上で認定をするというのが国のルールになっています。そのために今ちょっと時間がかかっているという状況です。そこで大牟田市は、罹災証明の申請を待たないでこの被害調査の実施をするということで、県としてもそういった知識のある職員を派遣して、その家屋の被害調査に当たっているところです。

 それからまた、賃貸型の仮設住宅、みなし仮設と言われていますが、入居できるケースとして、国のルールですが、家屋被害が全壊、それから大規模半壊、それに加えて半壊で解体を選択する場合には、2年間入れるようになります。それから、応急修理を選択した場合には、対象は先ほどの場合と一緒で半壊以上の方が応急修理を選択した場合は原則6か月という期間になっています。現在、大牟田市と一緒になって連携して、罹災証明あるいは調査の実態、これを踏まえながら、一方で被災者の方々の意向、この調査を今、早急にやるということで、準備を急いでいるところです。ですから、客観的な実態と、それからご意向をしっかり見極めた上で、今後の対応を考えていきたいと思います。

 

(記者)先日の臨時会見の中で、知事がコロナに感染されて、一定の療養期間を終えた方について、「無罪放免」という言い方をされて、県民のほうからも批判的な声等が上がっていますが、その件についての受け止めをお聞かせください。

(知事)あのとき、記者会見の席上で言葉の選び方がよくなかったということでお詫びをし、その場で撤回をさせていただきました。これからも気をつけて、発言等については気をつけて、また、言葉を選んでいきたいと思います。

 

(記者)台風の季節になってきますけど、新しい治水対策などを施行、今、検討されているものなどがありましたら教えてください。

(知事)今回の豪雨災害は4年連続で、河川を中心に被害が出ているということをかんがみて、上流から下流まで流域全体の総合的な治水対策というものが検討される必要があります。これまでもずっと国、あるいは関係市町村、関係機関と一緒になって検討し、対策を打ってきているわけです。また台風のシーズンが来ます。そういう意味では、台風シーズンが到来することを踏まえながら、今やれることをしっかり進めているということです。中長期的な観点と、今やらなければいけないことはしっかりとやっていくという組合せで今やっているところです。

 

(知事)今日は12時から黙とうですから、皆さんもよろしくお願いします。ステッカーの貼り付けもよろしくお願いします。

 

(終了)

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