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知事臨時記者会見 令和2年4月27日(月曜日)

更新日:2020年4月28日更新 印刷

知事臨時記者会見 令和2年4月27日(月曜日)

この会見録は発言をそのままではなく、文章とする際読みやすいように整理したものです。

この知事記者会見録の模様は、  ふくおかインターネットテレビ  動画配信しています。

(1)公立学校の臨時休業について(福岡県新型コロナウイルス感染症対策本部(教育庁総務企画課))

(2)休業要請に応じない施設の管理者に対する事前通知の発出について(福岡県新型コロナウイルス感染症対策本部(がん感染症疾病対策課))

 

  記者会見資料 [PDFファイル/42KB]

 記者会見資料 [PDFファイル/93KB]

(知事)今の厳しい状況の中で、医療関係従事者の皆様はもとより、あらゆる現場でこの社会を支えていただいている全ての関係の皆さんに、改めて感謝し、お礼を申し上げます。

 昨日の感染者は、一日当たり11人で、累計612人となっています。福岡市が県内の発生の約6割を占めているところです。また、感染経路が不明なものが、若干下がっておりますが、まだ5割弱占めており、院内感染、あるいはクラスターも発生しています。我々の日常生活周りの感染リスクは、まだ大きいということだと思います。

また、繁華街の人の出を見ますと、感染拡大前と比べ、週末の天神地区は約8割、人が減っています。平日については、6割減少しているわけですが、最初に緊急事態宣言が出た7都府県の中で、真ん中より少し上ぐらいになっており、まだ十分ではないという状況です。このところ、一日当たりの感染者数は落ち着いているようにも見えますが、北海道の例を見ますと、いつ、どんな風に、また局面が変わるか分かりません。そういう意味では、今どうかという判断をするのは非常に難しい状況にあると思っています。専門家は8割接触を減らせば、この状況を収束させることができるとおっしゃっています。今まで以上に、人との接触を減らすことをしっかりやっていかなければいけない状況にあると思います。

 おりしも、連休が始まります。改めて外出を控えていただきたい。そして、県境を越える移動、また県内においても不要不急の移動は控えていただきたい。そして3つの密を回避する。マスク、手洗いの励行、周りの人との距離の確保を、県民の皆さんには今まで以上に、心からお願いを申し上げます。

 

 本日は2つ報告をさせていただきたいと思います。

 まず、公立学校の臨時休業についてです。新型コロナウイルスの感染とその拡大防止のために、県民の皆さんには、今申し上げました外出の自粛、人との接触機会を減らす取り組みをお願いしています。県立学校においては5月6日までを臨時休業の期間とし、県内全ての市町村立学校、私立学校においても同様の対応をしていただいているところです。

 一方で、感染状況は今後どうなるか、その判断ができる状況にはございません。そこで、5月7日以降の対応ですが、県立学校については、今後の国の基本的対処方針も踏まえる必要がありますが、その判断が連休中に示されることになれば、児童・生徒あるいは保護者の皆様への周知、給食や特別支援学校のスクールバスの増便の手配などを連休中に、短期間で行うことは困難です。このため、教育委員会が次のとおり方針を決定したところです。学校、児童・生徒及び保護者の混乱を回避するための措置として、全ての県立学校について、大型連休後の5月7日木曜日、5月8日金曜日を臨時休業とします。市町村に対しては、県立学校における対応を踏まえて、混乱を回避するための同様の措置をとっていただくよう依頼します。なお、国が今後示すことになる基本的対処方針が出た時は、それを踏まえて適切な追加措置をとることとします。

もう1点ですが、休業要請に応じない施設への対応ということで、パチンコ店について、新たな措置をとることとしました。本県では、4月7日の緊急事態宣言を受け、4月14日から5月6日までの間、事業者の方々に特措法第24条第9項に基づく施設の使用停止、いわゆる休業等の協力要請を行ったところであり、多くの県内の企業、事業者、施設の皆さんに協力いただいています。そういった中で、休業の協力要請の対象となっているものの、営業を継続している施設があるという声が、県民の皆さんから県に寄せられてきています。一般相談窓口にそういった通報があるわけですが、休業に関連する通報の5割を超える部分がパチンコ店に関するものです。したがって、先週末の土日に、改めてパチンコ店の休業状況について調査をしました。その結果、県内の365店舗のうち22店舗が、先週末、営業をしていました。

パチンコ店には、多くの人が集まり、いわゆる3密の環境となりうるものでして、この施設の使用を継続した場合には、感染症の蔓延につながる可能性が高いと考えられます。まもなく、大型連休が始まります。全県下の94%のパチンコ店が休業している中で、一部の店が営業し、そこに多くの人が集まることになると、感染が発生するリスクは、一層高くなると考えられます。そこで、国が示すガイドラインに基づき、本日、営業を継続している22のパチンコ店に対し、特措法第45条第2項に基づく休業要請をすることも視野に入れ、事前通知を発出することとしました。この通知を受け取った施設管理者が、4月29日午前10時までに休業していないことを県が確認した場合、同日29日、速やかに同法第45条第2項の規定に基づく休業の要請を行い、同条第4項の規定に基づき、県のホームページにその施設名及び所在地、要請内容、要請を行った理由の公表を行うこととします。

質疑応答

(記者)今回の休校の決定について、市町村に通知は出されましたか。

(教育庁総務企画課)通知を発出しています。

 

(記者)今回の措置は、あくまでも暫定的な措置であるという認識でいいですか。

(知事)国は、5月6日が来る前に、全体の判断をし、対象を示すはずです。それを待っていると、先ほど言ったような問題があり、現場の混乱を招くので、暫定的に10日まで休業状態を続けられるようにしておくということです。その間、国の対処方針が示されれば、それを踏まえ、必要があれば適切な対応、追加的措置を行うということです。

 

(記者)これまで県内でパチンコ店をきっかけとして感染が広まった例はありますか。

(知事)今のところ、パチンコ店でクラスターが出た例はありません。

(記者)そのような中、パチンコ店を絞ったのはなぜですか。

(知事)やはり、3つの密が集中している業態であると前から言われていること。また、多くの事業者が休業されている中で、一部の事業者の方が営業を続けている。皆さんが一致団結して休業に協力していただいている状況の中で、営業を続けているということです。

(記者)どちらかというと、実際に感染者が発生しているのはナイトクラブといったところですが、そこに対しては言わないのでしょうか。

(知事)今、県内の様々な情報が寄せられている中で、多くがパチンコ店についてです。この他、ナイトクラブやスナックが一部入ってきています。これについては、店舗数が非常に多く、営業時間や、営業内容がよく分からないところがあるわけです。ですから、休業協力の要請をかけた上で、そういった通報があるところについては、一店舗一店舗、文書を出して、改めて休業要請をしてきているわけです。久留米のナイトクラブについては、休業要請した日に感染が判明したわけですが、今回の事案を多くの方が知ったわけです。事業者の方も、そのリスクを改めてご理解いただけたのではないかと思いますので、ご自身の事業のやり方について、しっかり考えていただくことをこの場を借りてお願いしたいと思います。引き続き、通報等がありましたら、要請を続けてまいります。

 

(記者)パチンコ店の休業要請について、先日内閣官房で制定されたガイドラインでは、第45条第2項に基づく要請は事前通知の翌日が基本だと記載されていましたが、翌日の28日ではなく、29日まで待つのは何か理由があるのでしょうか。

(知事)本日事前通知を発出していますが、場合によっては受け取り拒否等があるかもしれない。そういったことを考慮して29日としています。

 

(記者)改めて、要請に従わない事業者についてどのように思われますか。

(知事)多くの事業者の方がコロナウイルスに打ち勝っていこう、地域を挙げて取り組んでいこうと協力をしていただいています。その中で営業を続けている方がいらっしゃるというのは非常に遺憾です。しかもその業種・業態から、3つの密が重なりやすいとも言われています。また、県外から来られている人もいるわけです。皆さんが、一致団結して取り組んでいる中での営業の継続はあってはならないと思っています。

 

(記者)先日、パチンコ店10店舗に休業の再要請をしたとおっしゃいましたが、その10店舗は今回の22店舗に含まれているのですか。

(知事)含まれているところと、含まれていないところがあります。土日に現場を調べて22店舗を確定させました。その前に通報が寄せられていた店舗に再要請を出しており、その中で、週末になって休業したところもありますし、それまでは休業していたけれども、開けたところもあったということでトータルで22店舗が開いているとご理解ください。

(記者)再要請で一度休業した店舗もあるということですね。

(知事)はい。

 

(記者)パチンコ店に関して、大阪などで公表したことで逆に人が集まってきているという状況もあるようですが、どのように考えますか。

(知事)こうやって営業を継続している事業者に改めて休業をお願いするわけですから、県民の皆さんにはそういったところには行かないようにしていただきたい。改めて不要不急の外出の自粛、日常生活に必要なもの以外は自粛しよう、家にいようと言って皆さんが取り組んでいる中ですから、県民の皆さんにはそういったところには今まで以上に行かないようにしていただく、避けていただくということをお願いしたいと思います。

 

(記者)今も営業を続けているパチンコ店が、なぜ営業を続けているのか県として把握していますか。

(知事)把握していません。

(記者)自主的に見ていって、開いているところを確認しているということですか。

(知事)はい。駐車場はどれくらい埋まっているか、県外ナンバーがどれだけ来ているか、お店の様子はどうなっているか、消毒薬はどうしているかなどは見てはいます。

(記者)29日の午前10時までに連絡がなければ、相手の事情を聴かずに公表するということですか。

(知事)もう一度、開いているかどうか確認した上で、法第45条第2項の要請を行い、で、要請した事実について、店舗名を含めて公表するというのが第4項の規定ですから、その手順になります。

(記者)店主に確認するのではなく、いわゆる目視で確認する形になるということですか。

(知事)確認に行って話をするということもあるかもしれません。その具体的な確認の方法は詰めますが、いずれにせよ、要請をしたけれども休業しないで開業しているという事実関係を確認すればいいわけですから。

(記者)3密を避けた形での営業や、人数制限を行うところもあるようですが、関係なしということですか。

(知事)いわゆる業種、業態に着目してやらせていただくということです。一店舗一店舗どこまで本当に蔓延防止できるかどうかは分からないので、県民の皆さんが不要不急の外出をしないことと併せて、依存症かどうかは別として、その誘惑に駆られて行ったりする方もいらっしゃるので、両サイドでもって感染リスクを下げることが大事だと思います。

 

(記者)昨日、インターハイの中止が決まりましたが、知事の受け止めは。

(知事)スポーツに限らず様々な分野で大会等があり準備をしている方がいらっしゃるわけですが、一番大事なのは参加者の安全です。今は、残念な状況にあるのですが、これを乗り越えていけば、これまでの練習や稽古の成果を発揮できる機会もあるわけです。今が大事だろうと思いますので、残念だと思いますが、こういう経験をばねに将来に向かって生かしていただきたい。またご自身の練習をしっかり続けていただきたいと思います。

 

(記者)パチンコ店以外に、飲食店や風俗店など、どのくらい休業要請しましたか。

(知事)要請を出したものがどれだけあるか調べてから連絡します。引き続きいろんな通報を受け、再度要請を出しています。

 

(記者)休校の延長で、不安が多いと思いますが、オンライン化などはどうでしょうか。

(知事)学校では定期的にお子さんたちの状況確認を担任の先生がしているということが一つ。それから学習に遅れが生じないように家庭学習の教材を配布し、児童生徒から問い合わせがあったらしっかり答える。特に一部の学校ではもう始まっていますが、毎日時間を決めて家庭学習で分からなかった内容を先生に電話で質問できる「質問タイム」を設ける学校もあります。あとは自宅でできる運動やトレーニングの動画を家庭に配信して子供たちが健康や体力を維持・増進できるように、また、ストレスの解消ができるような動画の配信も今やっています。各教育委員会や各学校でいろんな工夫がなされるようにいろいろと要請している状況です。また、学校が始まった後は、補充授業や今は休みである土曜日に授業を実施する。それから夏休みをいかに活用していくかということが今後の課題であり、検討していくことになると思います。また、ICTをお尋ねですが、現状を見ると、それぞれの家庭でインターネット環境が違っていますので、すぐに取り組むのは難しいですが、オンライン学習に対応できるように県立学校21校で実際にやってみて、試行と検証をしています。それらの成果を踏まえて全校にできるだけ早く普及させていきたいと思います。これは、コロナの収束後の話でもありますが、そういうのを今から試行しているという状況です。

 

(記者)パチンコ店は、今後、従わなければ第45条に基づく要請ということになりますが、それでも従わない場合の指示についてはどのように考えていますか。

(知事)まず、第24条第9項で一回一回協力要請をしました。事前通知は行政指導で第二弾の要請の始まりとなります。第二弾は、第45条第2項に基づく要請とその施設の公表になります。それからその次に指示になりますが、まずは、そういった手順をしっかり尽くしながら、いろいろな働き掛けを実施していきます。そういうのを抜かないで済むように皆さんのご協力をいただきたいと思います。ただ、法律上にそういう仕組みもあるので、状況に合わせてそういった仕組みを使うこともあると思います。そういう仕組みを使わないで済むように皆さんに協力をしていただきたいと思います。

(記者)事前通知については文書で送ったということでよろしいでしょうか。

(知事)はい。

 

(記者)パチンコ店は5割ということで、前回通報の件数をいただいたかと思いますが、最新の全体の通報件数とパチンコ店の通報件数をお聞かせください。

(がん感染症疾病対策課)金曜までの時点で、パチンコ店は26店。全体の件数は、70~80件くらいです。

 

(記者)29日の午前10時までに確認とありますが、速やかに公開というのはどれくらいを想定していますか。

(知事)閉めるという連絡がなければ、10時時点でどういう状況になっているかを、現認します。その上で、手続きに入っていく予定です。

(記者)その場合の公表は、どのような方法でされますか。

(知事)県ホームページ上の公表を考えています。

(記者)それは何時ごろ。

(がん感染症疾病対策課)10時以降に職員が現地確認を行いますが、何時ごろの公表となるかは分かりません。夕方になる可能性もある。

(知事)10時を過ぎたところで現認をし、事実を確定させます。その上で手続きに入ります。速やかにやりたいという意味です。

 

(記者)県外から来られる方に改めて呼びかけを。

(知事)先週の九州山口知事会のウェブ会議で議論し、連休中はお互いに県境を越えた移動を控える。帰省を控える。このことを皆で申し合わせました。それぞれが、それぞれの県民に対して、周知徹底していくことになっていて、パチンコ店に行くための県境の移動も、その中では控える対象になっています。

 

(記者)特措法第45条第2項の、休業の要請をした場合ですが、期限を明示するとは、国の宣言に対象期限を合わせる予定ですか。

(知事)そうです。現に休業協力の要請をかけていることが前提でして、そのうえで、要請に従っていない状態を解消しようとしているわけです。

 

(記者)ナイトクラブ等への要請ですが、実際起こっている現状をみると、そこにどうやってしっかり網をかけるかがクラスターを封じる意味では大切かと思うのですが、もう少し踏み込んだ対策を何かされないのですか。

(知事)久留米でも、佐賀でも起こっているわけです。そういう意味では、事業者の方が一番そのリスクというものを感じていると思います。ですから、そこでまずご自身の事業どうするかをしっかり考えてもらいたい。それを考えてもらえるよう、いろんな形でお願いしているわけです。ですから、県民の皆さんから寄せられた情報でまだ、営業していることが分かれば、再度要請するということだと思います。基本的には休業の協力要請ということになります。

(記者)そこからさらに第45条に基づくものには進まないのですか。

(知事)それは今後の感染状況やクラスターが出てきた状況を踏まえての事業者の方々の対応をしっかり見ておきたいと思います。いずれにせよ、必要な時に実行するということと思います。

 

(記者)暫定的という言葉を使われましたが、現時点では11日月曜日からの県立学校の再開を目指しているという受け止めでよろしいですか。

(知事)宣言の期間は6日まででしたので、7日から学校を再開するということにすると、国の方針が出た直後の可能性があり、対応が出来ないかもしれません。11日から状況が変わる前提で考えますが、国には基本的対処方針を連休中の、出来るだけ早い時期に出していただきたいと思っています。休み明けの6日から何か方針を発表されてもなかなか対応できない。国としての方針や考え方を出来るだけ早く出してもらいたいという前提で、方針が出た場合には10日まで休業し、11日から再開することについても適切な見直しの対応をするということです。

 

(記者)公立学校の休業について、国の緊急事態宣言がどうなるかになると思いますが、その判断が出たその日のうちに知事が改めて決断するという理解でよろしいでしょうか。

(知事)国の方針がどういう形で出るかによりますが、いずれにしても10日までと言っていますから、それより先をどうするかについては、できるだけ早くお知らせする必要があると思いますので、速やかに判断をしたいと思っています。

(記者)5月いっぱい休校を延長するという判断もありえたかと思いますが、ひとまず、8日までとした理由を。

(知事)いろんな現場の声、保護者、学校関係者の意見を踏まえた上で教育委員会が色々な関係者と議論して、今回のやり方が一番いいのではないかと判断をしたという理解をしています。国がどこかで方針を出すことになりますので。

 

(記者)公立学校の休業ですが、夏休みの短縮は検討していますか。

(知事)そうですね。学習の仕上がりや収束したところで各学校などがどういう状況かを踏まえて、どのようなやり方が一番いいかということを考えていく中で、検討課題に夏休みの活用も入ると考えています。

 

(知事)連休前ですから、本当にしっかり人と人の接触を避けるように皆さんに訴えることをやりたいと思います。皆さんのご協力をよろしくお願いします。

 

(終了)

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