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この会見録は発言をそのままではなく、文章とする際読みやすいように整理したものです。
この知事記者会見録の模様は、 ふくおかインターネットテレビ 動画配信しています。
(知事)皆さん、おはようございます。この度、本当に多くの県民の皆様のご支持をいただき、引き続き県政を担当させていただくことになりました。よろしくお願いします。
選挙中も県内各地で地域の皆さんの、自分たちの地域、また、福岡県をもっともっと元気にしたい、よくしたいという思いと、また県政に対する期待、その大きさというものを痛感しました。
今日、初登庁をしましたが、「令和」という新しい時代がこれから始まるわけですが、これからの4年間、私は全力を尽くして、今申し上げたような県民の皆様のご期待に応えていきたいと考えています。また、その決意を新たにしたところです。
そこで、私の3期目のビジョンについて、改めて申し上げたいと思います。
何より豪雨災害の復旧・復興です。一昨年、昨年の豪雨災害の復旧・復興については、まさにこれからが正念場、佳境に入ると思っています。関係の皆様の声に耳を傾けながら、被災者の皆様の生活再建を進めるとともに、道路、河川、それから、治山ダムといった公共土木施設はもとより、農地、農業用施設の復旧を加速化させ、目に見える進捗というものを図っていき、一日も早い被災地の復旧・復興を成し遂げていきたいと、このように思っています。
次に、地方創生です。現在、福岡県は前の年より人口が増えた7都県の一つになっていますが、今こうした余力のあるうちに、将来に備えていく、準備をしていく、人口減少に備える、いわゆる地方創生というものが喫緊の課題であると考えています。この大きな課題に立ち向かっていくため、県民の皆様誰もが住みなれたところで、働く、暮らす、育てる、これはお子さんを生み育てるという意味ですが、その三つができる地域社会をつくっていくこと、そして、弱い立場にある方、困難な問題を抱えておられる方々に寄り添っていく行政、いわば温かみのある行政、それについても今までやってきましたが、これまで以上に力を入れていきたいと思います。そして、県民の皆様が生涯にわたって安心してお暮らしいただけるような福岡県、地域社会をつくっていきたいと思っています。また、県民の皆様の健康寿命というものを伸ばしていきたいと考えています。
今、申し上げたように、これから目指すのは、人と地域の元気です。これらを進めていくために、まず魅力ある働く場の創出、2番目は誰もがいきいきと活躍をし、健康で充実した人生を過ごせる「100年グッドライフ福岡県」、そして3番目は、安心してお子さんを生み育てることができる福岡県、「働く」「暮らす」「育つ」この三つについて全力で各分野の政策を進めていきたいと思います。その上で、現場の実態とニーズに合わせて、AI、IoT、ロボットといった第4次産業革命といわれる最新の技術の導入を先導的に取り組んでいきたいと、このように考えています。
こうして県民第一、県民の声を大切に、県民のために、スピード感を持って、政策を進めていくことにします。そして、県民幸福度日本一の福岡県、また、日本海側に位置しているこの福岡県をアジアとともに発展する一大拠点にしていくことによって、この日本の国のバランスのとれた発展に貢献していくことを目指していきます。引き続き、皆様方のご理解とご協力をよろしくお願いします。
(記者)今挙げた豪雨災害の復旧・復興に関係するのですが、昨日、仮設の被災者の方たちが応急仮設の期限延長を求められました。まず、これに関する知事の見解を改めて伺いたいと思います。
(知事)昨日、朝倉市の応急仮設住宅に入居されている方々から、応急仮設住宅の退去期限と、それから無償提供期限の延長について申し入れを受けました。
応急仮設住宅の提供ですが、これは災害救助法により2年間とされており、特定非常災害の指定を受けていない今回の平成29年7月の九州北部豪雨災害については、2年という供与期間の延長はできないと、国、政府のほうから説明を受けているところです。その旨を朝倉市にも説明をしてきており、理解を求めてきたところです。
しかし、様々な事情により、その期限までにどうしても再建の予定が立たない方もいらっしゃると思います。例えば災害の復旧工事の完成が間に合わないために、自宅に戻ろうにも戻れない方もいらっしゃると思います。そうした方々に対しては、仮再建ということで、一旦、応急仮設住宅に入っている方についても民間賃貸住宅などに移っていただき、その際、法律に基づく被災者生活再建支援金に加えて、県からは民間賃貸住宅に入居する場合の敷金、礼金といった初期費用と引っ越し費用、それから公営住宅入居者については引っ越し費用を助成することとしています。
また、市からは再建支援準備金ということで、義援金の追加配分を行う予定で、これら三つの措置によって、最大で480万円の支援を行うことになります。
さらに、その方が本再建ということで持ち家といった恒久的な住宅に移り住む場合には、国、県、市、合わせて最大720万円の追加の支援が用意されていますので、合計最大で1,200万円の支援を行うことになります。その旨を昨日も説明したところです。
次に、無償提供期限の延長についてですが、これについては2年という期限があるという前提なので、皆さん、既に民間賃貸住宅や県営、市営などの公営住宅に入居され、自ら家賃を支払っている方、また、自宅を再建された方、これは固定資産税を負担されているわけですが、そういった既に自ら新しい生活を始められて負担もしていただいている方々とのバランスを考えると、なかなか難しいと言わざるを得ないというふうに思っており、その点、ご理解をいただくよう、昨日も説明し、お願いをしたところです。
また、昨日の申し入れにおいては、被災地の現状について直接私に見てもらいたいということが1点、それから応急仮設住宅の使用、供与期間の延長について国と再折衝をしてもらいたいと、これが二つ目。それから三つ目が、県独自の事業による供与期間の延長について検討してもらいたいと、この三つについてご要望があったというふうに、私、承知しています。
そのうち、国との再折衝、それから県独自事業についての検討については、少し時間をいただき検討したいと思っています。また、被災地の現状の、私の視察については実施する方向で考えたいと思います。
一方で、災害復旧の、今、工事真っただ中で、そういった進捗状況等の確認もありますので、そういったことも含めて具体的な実施の時期と方法については、地元の朝倉市、朝倉市長とよく相談をしていきたいと思います。
私としては、引き続き、冒頭申し上げたように、被災地の一日も早い復旧・復興のために全力で取り組んでいきたいと思っています。
(記者)今、お話で、視察の時期はこれから具体的にということですが、例えば目安としてはいつぐらいまでにはしたいとか、例えばどういう場所を視察したいとか、現時点での知事の思いはありますか。
(知事)それは、今、色々な箇所で災害復旧事業をやっていますので、この仮設住宅だけではなくて、復旧・復興を今、進めていますから、そういった進捗状況について改めて現地に行ってお話を伺ったり確認をするということをやりたいと思いますので、そういったことも含めて考えないといけないですから、実施時期と方法については地元とよく相談をしたいと思います。あまり遅くなってもいけないとは思っていますが、ただ、いつだということは今の段階ではまだ申し上げられない、朝倉市とまたこれからやりますので。
(記者)今、既存の色々補助メニューが用意されてるということですが、昨日も被災者の方たちは、そのメニューだけではなかなか心もとないというふうに話をしていたのですが、今後、状況によっては、例えば今度6月の予算がありますが、追加的な措置とかいうことも検討されているのですか。
(知事)昨日、申し入れをいただき、県独自の事業というご要望もあります。それについてはもう少し時間をかけて検討してみますが、一方で、既に自ら新しい生活を始められた方、負担をしながらやっている方のバランスとか、色々なことを考えていかないといけないと思います。例えば、仮設住宅の解体費用はもう国から出なくなるとか、色々な事情があるので。それから、朝倉市の考えもありますので、そことも十分調整をしていきたいと思っています。そういう意味で、どっちの方向でということは、今、申し上げる段階ではないですが、色々な事情を考えた上でここまで来てるという、その上でのことですから、もう少し時間をかけたいと思います。
(記者)別件ですが、先日、当選後、自民党本部に行き二階幹事長と面談をされていますが、今回、知事自身は、党推薦は得られずに戦ったと思うのですが、これは、あえてなぜ行ったのですか。
(知事)あえてというか、前から、通産大臣でお仕えしたこともあり、色々ご指導いただいており、党本部に直接推薦は、まあ全体取り下げていますが、行ったという経緯がありますので。天皇即位30周年記念式典がありましたので、そこに出席をした折、その後、帰る前に党本部に寄りご挨拶をしたところです。
(記者)知事としては、どんな言葉を伝えて、どんな言葉をかけられたのですか。
(知事)今回、選挙があり、多くの県民の皆さんのご支持をいただき当選することになりましたと、これからもよろしくご指導をお願いをしますと申し上げたところ、多くの県民の皆様から支持をいただいてるのだから、しっかりその期待に応えていきなさい、頑張んなさいと、そういう言葉をもらいました。それだけでした。
(記者)知事は、選挙期間中に、会合などで新しい小川洋を見せるとかニュー小川洋になるみたいなことを言っていたと思うのですが、どの辺の部分でニュー小川洋を見せたいというふうに考えていますか。
(知事)見せるのではなく、一生懸命仕事をしてること自体で県民の皆様のそれをどう見てもらうかということで今までやってきましたが、やっていること、考えていることをより理解をしてもらうために、その自分の考えていること、やっていることの情報発信といいますか、情報の伝え方、そういうことについて今まで以上に考えていきたいなと思っています。
(記者)情報発信を何か工夫するとか、もうちょっと目立つような感じでというか、どんな感じに行おうと考えていますか。
(知事)目立つとは言いませんが、より広く、またより深く理解をしてもらうために、どういう、自分のやってることを理解してもらえるような方法があるかとか、その辺はちょっと考えていかなければいけないなと思います。話をしていると、「ああ、そんなことやってんのか」と言われることも遊説先でもありました。だから、媒体という意味でのハードと、それから、私のしゃべり方というかね、そういうハードとソフト両面あろうかと思いますけれども、色々考えてみたいと思います。
(記者)これも何度も聞いていると思うのですが、麻生副総理とどういうふうに関係の修復をするのかということで、具体的にどうしていきたいかということを伺います。
(知事)これも選挙が終わった後、色々な方から質問されていますが、そのとき答えたとおりですが、かつてお仕えをし、またご指導いただいた先生であります。また、麻生副総理におかれては福岡県の発展のために色々な貢献をしていただいているわけです。
選挙中、私ずっと皆さんに訴えていたのは、県民第一、県民の声を大切に、県民のためにということです。これに沿って、県民のためにというのを第一にして、どうしたらいいかという観点から、これからちょっと考えていきたいと思っています。この前答えたことと変わっていません。
(記者)何か人を介して、例えば会う機会をつくろうとか、そういうことはないですか。
(知事)ですから、まず県民のためにどうしたらいいかという観点から、それを第一にしてどうしようかと、どうしたらいいかということを考えたいと。すぐに、今がどうかこうだではなくて、考えていきたいということです。
(記者)自民党福岡県連の組織も、選挙後大幅に今後変わっていきそうですが、知事としてはどのように捉えているのかということと、後、初当選のときと2選目のときは選挙後、県連のほうにも挨拶に行ったかと思うのですが、今回、どのような予定があるのですか。
(知事)今日、初登庁して、まだ前の任期でいるわけですね、次の任期がまだ始まってないわけですが、しかるべきタイミングで当然、関係者には挨拶に行かなければいけないと思っています。その上で、自民党の県連の組織とか、そういうことは自民党のほうで当然検討され、ご議論されるのですから、私はそれを見守ってるという状況です。
(記者)今後の県政の運営については、自民党県議団との関係づくりというのが大事になってくるかと思うのですが、知事は以前、当選した直後に伺ったときに、その努力をしていくというふうに言っていましたが、具体的に、今後、政策だったり、あるいは話し合いの場だったり、どういう努力をしていきたいと思っていますか。
(知事)これまでも、いつも申し上げていますが、知事と県議会というのは車の両輪です。一方で、ともに県民福祉の向上、県の発展、県民の幸せとか、共通の目標でもって仕事をし、考えて行動しているわけですから、その共通の目標の実現に向けてこれまでも協力してきたので、これからもしていきたいと思います。県民の皆さんがこれだけ支持をいただいていますので、それも踏まえて、県民の皆様という観点から、その共通の目標に向けて県議会と協力をしていきたいと、そういう思いです。私としても、そういった努力をこれからも続けていきたいと思います。
(記者)具体的に、どういう方法でアプローチをしますか。
(知事)今までも、具体的な政策とか課題とか、そういったことを通じて県民の福祉の向上、県の発展とかいう観点で協力、連携をしてきていますので、そういう個別のやつ、それから全体として――まだ始まってないからですね。そういうことを、色々なやり方があると思いますが、今までも色々な形での協力をやっていますので、そういったこと、これまでのことを考えながら、これからも協力はしっかりしていくということです。
また、県議会、知事に対しても、これだけの県民の皆さんが双方に対して期待をしてもらっているわけです。そういう方向で我々は努力していかなければならないと思っています。
(記者)2期目で残された課題として、福岡市と、特に宿泊税が中心になったかと思うのですが、それ以外にも子ども医療費などの懸案があるかと思いますが、3期目ではどのように考えていますか。
(知事)両政令市との関係をずっと言われていますが、県内60市町村あります。両政令市は、我々福岡県の発展の大きなエンジンだと思っています。一方で、県内60市町村で両政令市以外の市町村、また、県、それ自身の発展とか、ありようっていうのが両政令市の発展につながっているわけですよね。例えば水一つとってもね。そういうことを全体で、各市町村と連携、協力をしていくと。両政令市との間では、個別具体的な課題があるときは、トップ同士も含めてこれまでもやってきたわけです。これからも、それをしっかりやっていきたいと思います。
で、言われるのは、定期的な会談みたいなことかもしれませんが、個別の課題があれば、60市町村長とは今までもずっとやってきていますし、北橋北九州市長との間では定期的な会談も持っていますので、私のほうは、いつでもそういった会談についてはオープンでして、やる用意はあるわけです。現に、今、福岡市との間では、宿泊税とか子ども医療費の助成の問題とか、既に当局同士で議論をしているところがありますので、それをしっかり事務協議を進めていき、その進捗状況を見ながら、内容を見ながら、必要に応じて高島市長との間でトップ会談をしたいと思います。そういう用意は私はあります。まずは事務協議をしっかり、続けていくということです。高島市長もブログで書かれておりますので、その事務協議をしっかり詰めていきたいと思います。
(記者)昨日、フィギュアの会場で高島市長と言葉を交わされていたように思いますが。
(知事)交わしました。
(記者)何か、当選に関して、祝福のコメントがありましたか。
(知事)言っていいのかわかりませんが、高島市長からは、会うなり、「当選おめでとうございます」ということを祝意を述べていただきました。ブログでも書かれておられましたし、昨日お会いしたとき直接言われましたので、そのときも申し上げましたが、ありがとうと、素直にそういう気持ちです。
(記者)そこで今後に向けての話とかは何かありましたか。
(知事)昨日は、フィギュアスケートの話をその後はしていました。
(記者)塚田国交副大臣と桜田五輪相と、相次いで失言で辞任されましたが、これについての所感といいますか、政権内でこういったような感じで辞任が相次いでいて、緩んでいるのではないかという見方もありますが、これについてはどのように見ていますか。
(知事)緩んでる、緩んでないというのは私からコメントするべきではない、そういう立場ではないと思っていますが、直接、県に関連する話でいくと、下関北九州道路、この国による直轄調査の件ですが、副大臣のご発言にはちょっと戸惑っています。
と申しますのも、もう数年前から、この道路の早期建設、これについては、我々地域としては、まずは関門トンネルと橋も古くなってるわけです、補修工事でよく長期間、特にトンネルは止まるわけです。それから、災害時と、それから天候の悪いときは橋が止まるということで、本州と九州を結ぶ大動脈でありながら、ものすごく細くてもろくなっているという実感があるわけです。熊本地震のときに、3年前、7,000台以上の自衛隊の車両や救援車両がこのルートを通ってるわけです。万が一のことがあったら、それが途絶えるということを、当時思ったわけです。
それからもう一つは、去年の西日本豪雨災害のときに、九州縦貫道と、それから北九州都市高速、これが門司区の中で土砂崩れで不通になってしまい、一般道からその大動脈のほうに行って大渋滞を来したわけです。ずっと集まって、細いからです。そういうことからいって、毎日1万人の方が通勤・通学で行き交いをしている下関と北九州両市なので、日常生活で学校が何日間か休校になったところも出たわけです。それから、自動車は、山口の東洋工業と我々の北部九州、自動車メーカーがたくさんありますが、そことの部品の供給とか色々あるわけです。それが去年の段階では、工場の稼働を抑えるとか、そういった操業に大きな影響を及ぼしたということも改めて実感をしたわけです。
そういう意味では、災害に強い強靭な国家とか、それから、地方創生という観点からも、この道路は必要だし、急いでつくらないといけないというのが我々地域、両サイドの願いであるわけです。それで、ずっと順番を経て、国のほうから、いわゆる財政的な支援と人材、人的な支援をいただきながら、地域側で基礎調査をやってきて、それがまとまったわけです。それをご報告に上がり、だったら、これを踏まえて、今度は引き取って、国のほうで直轄による調査をしようと石井大臣から回答をいただいたわけです。そういう中で出てきたから、本当に戸惑って、なぜ今というか、それは副大臣に聞いていただくしかないのですが、私が言いたいのは、そういった意味で、地域、それからこの国にとって、九州と本州、それから福岡県と山口県、北九州市と下関市、それから日本全体にとっても、九州、本州を結ぶ大動脈なわけですよ。そういう観点から、この道路の必要性と建設の緊急性というのはいささかも変わりはないと、そういうふうに私は思っていて、引き続き、そういう考え方で国とはやっていきたいと思っています。
(記者)宿泊税の話に戻りたいのですが、6月議会で色々と予算なども含めて検討すると思いますが、前々から、なるべくオリンピックなどに間に合わせなければいけないという話があっていました。タイムリミットとしては、6月議会までに条例を出したいとか、そういった考えはありますか。
(知事)今回、引き続き知事をやらせていただくことになりましたし、選挙中、この宿泊税についての県の考え方というのは、県民の皆様にずっと訴えというか、説明をしてきたわけですね。その上で、今回、多くの県民の皆様のご支持をいただいて、引き続き知事をやらせていただきますから、そういった県民の皆様の思い、これも踏まえて市としっかり調整をして、今言われたように、来年、多くのイベントがあって人が来る、それから理解を求める期間、準備期間も必要だということを考えれば、そんなに時間の余裕はないとは思います。
ただ、しっかりした理解を得るような制度、仕組みをつくらないといけないから、まずそちらが大事だろうと思います。議論の積み上げ、そして結論を出す、そして理解を求めていくということが大事だと、手順をしっかり踏むということが大事だと思います。
(記者)今言われたことを踏まえると、福岡市との調整が進まない段階で県が独自に条例をつくってということは考えられないということですか。
(知事)これだけ事務当局同士でテーブルについて議論を積み上げてきていますから、そこをしっかり寄せていく、収れんさせていくということが大事だと思っています。
(記者)自民党の関係の関連で伺いたいのですが、知事が当選を決めた後に、役職を持たれている方、藏内会長とか、麻生副総理も、最高顧問、県連の役職を辞められるということが、色々続きました。その辺の受け止めはどうですか。
(知事)報道でそういう情報には接していますが、先程の答えにも似ていますが、それぞれの方が、ご本人が、ご自身の判断でされているわけですから、それについて私がこうだ、ああだということは述べる立場にはないと思っています。
(記者)議会との向き合い方についてですが、今回、自民党県議団は小川さんの対抗馬を抱えて選挙を戦ったということで、県政野党という位置づけになると思うのですが、そういった意味で、知事の向き合い方というのはこれからどのように。変わるのか、変わらないのか。
(知事)野党・与党とか、政権与党に属している政党かとか、そういうこととは関係なく、まずは県民福祉の向上、県民、県の発展とか、そういうことを、共通の目標があるわけだから、それに照らして、協力をしていくというのを第一に掲げて、色々な人とその努力をしていきたいという考え方です。
(記者)では、今回、政党推薦はどこからも受けられていませんが、事実上、支援した政党とそうでなかった政党とあると思うのですが、そういった県政与党・野党という考え方はとらないという認識で良いのですか。
(知事)今言われるまでそういう思いは無かったですが、県民の会の皆様とか、色々支援をしていただいた方々とまだこんな話はしてませんから、お話をする必要もあるのかもしれませんが、一般論で言えば、やっぱり県民を向いた県政をやりたい、そのためにどういう形がいいかということで、共通の目標に向けて色々な方々と連携、協力をしていきたいと思っています。で、厳しい選挙戦の中で、やっぱり党派を超えて皆さん応援してくださってますからね、そういった方のお話もちょっと聞かないといけないかもしれませんが、一般的には、県民のために県議会との関係はうまくやっていきたいなと、そういう考え方でいます。
(記者)色々な方から当選後、祝意とかを、言葉をいただいたと思います。これまでの中で何か、特にこういった方からの言葉が印象に残っているとか、何かそういった知事の思いがあれば教えてもらっていいですか。
(知事)本当に大勢の皆様から祝意というか「おめでとう」という言葉をいただいて、非常に感激しています。というのは、手づくり、手探りの選挙戦だったからです。いわゆる党派とか会派を超えて同じ思いで集まっていただいた県民の会というのがあって、それよりも何よりも、やっぱり県内各地の多くの県民の皆様と遊説している中で話をしたりしている、その、本当に県内各地の大勢の皆様、県民の皆様のご支持があって、引き続き県政を担わせていただくことになったなあという、そういう、その思いですね。ありがたいという感謝の気持ちがいっぱいだということと、それだけに、県政に対する期待の大きさと責任の重さというのを痛感しており、改めて、この県をもっともっと元気にしたい、発展させたいと。この国の発展に貢献していきたい、県民の皆様のために働きたいと。そういう思いが強くなっているという次第です。
(終了)
※高島市長の「高」は「はしごだか」