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知事臨時記者会見 令和3年12月25日(土曜日)

更新日:2021年12月25日更新 印刷

知事臨時記者会見 令和3年12月25日(土曜日)

この会見録は発言をそのままではなく、文章とする際読みやすいように整理したものです。

この知事記者会見録の模様は、  ふくおかインターネットテレビ  動画配信しています。

発表事項

(1)新型コロナウイルス感染症(オミクロン株)の発生について

  (新型コロナウイルス感染症対策本部(事務局:がん感染症疾病対策課))

 

 感染不安を感じる県民の方を対象とした無料検査を開始 [PDFファイル/250KB]

 

 

福岡県内におけるオミクロン株の一例目が確定しましたので、お知らせします。このオミクロン株の陽性者の方の症例は、県内在住の20代の男性の方で、12月22日に39.5度の発熱と咳や喉の痛み、全身の倦怠感が発現し、医療機関を受診され、医療機関での検査の結果、コロナの陽性が判明しました。その後、保健環境研究所の変異株PCR検査いわゆるスクリーニング検査により、デルタ株陰性が判明しました。これを受けゲノム解析を行い、解析の結果、本日オミクロン株であることが確定しました。現在、この方は感染症指定医療機関に入院いただいています。容体は、発熱が見られたものの、改善傾向にあると聞いています。この方は、海外渡航歴はありません。感染経路は不明です。このことから市中感染と考えられます。ただし、発症の4日前から2日前にかけて、国内でオミクロン株が確認されている地域である、大阪府、京都府との往来歴があり、県内での市中感染か、大阪、京都において感染をされたのか、断定することができません。いずれにせよ、海外渡航歴がなく感染経路不明であるということから、市中感染の一例目であると判断したところです。本県がご本人からの聞き取り等により把握している、大阪、京都における立ち寄り先については、その詳細を大阪府、京都府にも情報提供し、大阪府、京都府によって、調査中であると聞いています。それからこの方以外で、家族を含め、濃厚接触者の方が6名、接触をされた方が3名います。これらの方については、全員PCR検査を実施し、その結果、全員がコロナ陰性であると確認しています。コロナ陰性ではありますが、濃厚接触者6名全員が宿泊待機施設に入所いただいています。このほか、この陽性となった方と、何らかの接点があった方が20名ほどいます。これらの方についても念のため検査を順次実施をしているところです。既に14名の方は検査を受けていただいています。6名の方については、今連絡を取っているところです。引き続き本県で、変異株PCR検査、いわゆるスクリーニング検査及びゲノム解析による監視体制を強化し、徹底して感染拡大防止を図っていく考えです。具体的には、濃厚接触者のみならず、幅広に接触者も検査を行い、オミクロン株の陽性者の方は全て入院をしていただく。濃厚接触者の方は、全て宿泊療養施設に入所していただく考えです。また、陽性者、濃厚接触者の人数等は、今後、判明次第、対策本部から順次情報提供をさせていただきます。

このような状況を踏まえ、本県においても特措法第24条第9項に基づき、感染について不安を持っていらっしゃる方の無料のPCR検査、抗原定性検査等を受けるよう要請します。明日12月26日から県内5箇所の検査所、博多、天神、小倉それから、福岡、北九州の空港合計5箇所で、不安を感じていらっしゃる方への無料のPCR検査を開始します。さらに、週明けからは県内各地の薬局などで無料検査ができるよう順次拡充をしていく考えです。薬局は、抗原検査キット等の準備が整った薬局から開始をしていただくということで、登録作業等を始めていきます。

病床体制について、先般発表しましたが、オミクロン株の強い感染力を踏まえ、オミクロン株に感染された方が1日当たり30名を超える状況が発生した場合には、直ちに病床確保のフェーズを一気に引き上げ、本県が現在確保している全てのコロナ病床1,558床を全て即応病床とするよう医療機関に要請を行います。さらに、本県が独自に定める「福岡コロナ警報」があります。これは、県民の皆さん、事業者の皆さんへの要請等についての基準を定めており「福岡コロナ警報」発動の数値基準を病床使用率15パーセント以上と示しています。オミクロン株の感染力の強さを考え合わせると「福岡コロナ警報」の発動の前倒しを検討する必要があると考えています。今後、オミクロン株の感染状況を踏まえ、病床使用率の状況変化を注視し、先手を打って発動をしていきたいと考えています。

 今回、オミクロン株が本県で発見をされたわけですが、直ちにオミクロン株が市中で、県内でまん延をしている状況ではないと考えています。県民の皆さんには冷静に対応していただきたいと思います。また、陽性となった方を非難したり差別をしたりということが無いようお願いします。オミクロン株であっても基本的な感染対策は同じです。皆さんにはワクチンを接種された方も含め改めて、マスクの着用、手洗い、密の回避、部屋の換気といった基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。また、県をまたぐ移動については、岸田総理も表明されていましたが、行先の状況を含め慎重にご判断いただきたいと思います。もし、自身に発熱等の症状がある場合は移動、外出は控えてください。そして、積極的に医療機関での受診、PCR等の検査を受けていただきたいと思います。年末年始で医療機関がお休みということがあると思いますが、この際は受診相談センターに連絡をしていただければ24時間相談を受け付けており、近くの受診できる医療機関をお知らせします。

年末年始でご親族、友人と飲食をされる機会も増えると思いますが、飲食の際は感染リスクが高い。会食は感染防止についての第三者認証を受けた認証マークが掲示されているお店を選んでいただく。また、飲食時以外はマスクの着用をお願いします。

引き続き、我々一人一人が日常生活の中で慎重に行動し、感染防止対策を徹底して自分自身、周りの大切な人を守っていきましょう。ぜひとも県民の皆さん、事業者の皆さんにおかれましては感染防止対策の徹底を改めてよろしくお願いします。

質疑応答

(朝日新聞)2点質問します。1点目が受け止めについてです。23日に県としてオミクロン株への対策を発表されてから2日というスピードで初めての症例が確認されるということになりました。この速さも含めて改めて知事としての受け止めをお聞かせいただきたい。

(知事)本県はこれまでに、水際対策の徹底を国と協力して取り組んできました。しかし、東京、大阪、京都などで市中感染がみられ、また、オミクロン株自体が感染性、伝播性が高いということも言われており、本県においても、いずれ出るであろうということは認識していました。そういったことから、23日の記者会見で医療提供体制の迅速な対応、あるいは検査についての幅広な実施等の、県としての対策を説明しました。オミクロン株の感染拡大をいかに少なく、また、遅くしていくのか。そして、このためには、検査で早く捕捉して、そして適切に医療を提供するという迅速的確な対応が必要であると考えています。そのため、監視・検査体制の強化とさらなる感染に備えた病床・医療提供体制の準備を更にスピード感をもって実行に移したいと思います。

(朝日新聞)もう1点、先ほど県をまたぐ移動について慎重なご判断をお願いしたいとおっしゃっていました。これは県内外への自粛を求めるとまではいかないのかどうかのお考えについてお願いします。

(知事)現時点において、ただちに県民の皆さんに県境をまたぐ移動を含め、行動自粛や制限をかけるといったことが必要な状況とは考えていません。まずは、監視・検査体制の強化。そして、感染拡大に備えた病床・医療提供体制の準備をスピード感持ってやっていくということが重要です。しかし、今後感染拡大の兆候が顕著になると、福岡コロナ警報の発動基準もしっかり考え合わせながら、先手、先手の機動的な対策を打っていきます。

 

(西日本新聞)今後の感染状況をみて判断するということですが、例えばどういう状況になれば、どういう段階で警報や県境をまたぐ規制のようなものをお考えですか。

(知事)今の政府の分科会によって定められている対処方針には、県民の皆さんへの外出自粛要請は、入っていません。ただ、今はオミクロン株の伝播の状況や重症化のリスクの知見がない状況で、国もおそらく、状況を見ながら判断をされていくと思いますので、そういったことも踏まえて判断していきます。いずれにしても、今の対応の仕方は、オミクロン株が陽性となった方は全て入院していただくことになっており、今の指標では陽性者数ではなく病床使用率をみていくことになっていますので、この指標については、今変更する必要はないと思います。

 

(終了)

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