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知事定例記者会見 平成29年12月26日(火曜日)

更新日:2017年12月27日更新 印刷

知事臨時記者会見 平成29年12月26日(火曜日)

この会見録は発言をそのままではなく、文章とする際読みやすいように整理したものです。

この知事記者会見録の模様は、  ふくおかインターネットテレビ  動画配信しています。

 (1)平成29年 県政10大ニュース(県民情報広報課)

 記者提供資料 [PDFファイル/146KB]
 記者提供資料 [PDFファイル/405KB]

 

(知事)今日の私の報告事項は1点です。今年1年の取り組み、また出来事を振り返る県政の10大ニュースを報告します。

 今年は7月初旬に九州北部豪雨災害が発生して、以降は被災地の応急対応と復旧に全力を挙げてきました。その一方で福岡県の経済は非常に元気で、その元気の良さと本県のさまざまな魅力を色々な機会に内外に発信することが出来た年でもあったと考えています。

 また、今年は3月に新たな福岡県総合計画、そして、福岡県の行政改革大綱を策定して、これらに基づき、県民の皆様が元気、温かみ、安定、安全安心を感じられるさまざまな施策を推進してきました。色々あった1年でしたが、知事部局、教育庁、警察本部、それぞれの部長など、13人に今年1年を振り返ってもらい、アンケートに答えてもらった結果を踏まえて、昨日開きました庁議で、今から発表する10大ニュースを決定しました。

 それでは、平成29年県政10大ニュースを発表します。まず第1位は平成29年7月九州北部豪雨災害の発生です。7月に発生しました九州北部豪雨により、朝倉市、東峰村を中心に甚大な被害が発生しました。36名の尊い命が失われ、2名の方の捜索を今も続けています。1,941億円に上る被害総額は、戦後最大の災害被害総額となっています。

 県では、発災直後から人命救助といった応急対応と被災地の復旧に全力で取り組んできました。国のほうにも色々要望して、迅速な激甚災害の指定、また、本邦初となる国による河川の権限代行による応急対応と復旧、それから、改良復旧事業でお願いしていました県の13河川について、昨日の段階で全て改良復旧が国の事業に採択されました。このような進展を見ているところですが、あわせて多くの皆様からたくさんの義援金や寄附金を賜っています。また、5万人を超えるボランティアの方々に活動いただくなど、被災地の支援の輪が県内外に大きく広がりました。今後も、県の予算はもとより、国の予算・支援も最大限活用して、被災地の皆さんが一日も早く元の平穏な生活と元の仕事に戻ってもらえるよう、全力を挙げてまいります。

 第2位ですが、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の世界遺産登録です。世界で歴史や文化、それから、自然崇拝といったものが認められたということです。7月にかねてからの念願でした「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群のユネスコ世界文化遺産登録が実現しました。当初、諮問機関であるイコモスは八つ申請したうち、沖ノ島と三つの岩礁のみの登録を勧告しましたが、それを受け、我々地元、それに政府、文字どおり国を挙げてこのユネスコの世界遺産委員会のメンバー国、それらの理解を求める努力をしてきました。その結果、ポーランドで開かれた委員会で八つ全ての構成資産の登録が認められました。10月には、同じくユネスコですが、世界の記憶に朝鮮通信使に関する記録が登録されたところです。

 第3位ですが、10月28日、29日と、天皇皇后両陛下のご臨席のもと、全国豊かな海づくり大会を本県で初めて開催させてもらいました。福岡県には、三つの海と内水面である筑後川や矢部川がありますが、そういった特色のある水産業のほか、歴史、伝統、文化など、本県のさまざまな魅力と元気のよさを大いに発信することができました。

 また、農産物では、あまおうが販売単価13年連続日本一を達成したほか、農林水産物の輸出額は年々増加しており、我々の農林水産物に対する評価が内外で高まっています。

 第4位ですが、東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプが続々と決定してきました。2020年の東京オリ・パラの事前キャンプ地について、今年新たに久留米市におけるケニアをはじめ、四つの国や地域と県内での事前キャンプが決定しました。全国の中でも非常に有数のキャンプ地誘致の数になっています。

 ラグビーのワールドカップ2019の日本大会があと2年になりますが、その試合の日程が発表されました。フランスをはじめ非常に強い国の試合が3試合開かれる予定になりました。プロ野球では、ソフトバンクホークスが2年ぶりの日本一に輝くなど、スポーツの盛り上がり、スポーツ関連の色々な出来事を通じ、この分野でも国内外に福岡県の存在を大いにアピールできたと思っています。

 5位ですが、全国を上回るスピードで景気が拡大しています。日本の経済が緩やかな回復基調にある中で、福岡県の経済は、生産、輸出、消費といった指標が全国を上回っています。全国より一歩先に、景気が緩やかに拡大をしつつあると見ています。サブタイトルにあるように、11月直近の有効求人倍率は1.60倍となっており、2カ月連続で全国平均を上回っています。福岡県としても過去最高です。また、大学、高校の新卒者は、両方とも就職内定率が過去最高となっており、この1年間で就業者数、県内で働いている人の数を増えた分と減った分のネットで見ると、4万3,000人増加しています。

 6位は、「福岡県の障がいを理由とする差別の解消の推進に関する条例」の制定です。サブタイトルにあるように、誰もが活躍できる社会を目指してということです。この条例を10月に制定しました。また、介護応援宣言企業の登録制度を創設したり、県内5カ所目となる田川子ども支援オフィスの開設を行いました。このほか、放課後児童クラブにおける低所得者世帯への助成も大いに進んだところです。

 第7位、職員の不祥事が相次いで発生、再発防止に全力で取り組むということです。8月以降、飲酒運転等で職員が逮捕される事態が相次いで発生しました。こうした事態は県全体に対する県民の皆様の信頼を大きく損なうものであり、県民の皆様に対し申しわけなく思うとともに、県行政のトップとして責任を痛感しています。この不祥事の再発防止に向けて、私みずから、全職員に対して訓示を行いました。また、職場討議あるいは研修の実施など、色々工夫をして、全庁を挙げて、今、色々な取り組みを進めているところです。今後とも、県庁一丸となって、不退転の決意で不祥事の再発防止に取り組み、県民の皆様の信頼回復に努めていきます。

 8位です。外国人観光客数が過去最高を更新しています。今後、さらにそれを伸ばすための受け入れ体制も強化が進んでいるところです。今年、本県への外国人訪問者数、インバウンドのお客様は280万人、外国船籍のクルーズ船の県内入港は320隻で、それぞれ過去最高を更新する見込みです。このような中、県においては、24時間365日、15言語の「ふくおかよかとこコールセンター」を、観光分野であるホテル、旅館あるいは観光施設に、また、「医療に関する外国語対応コールセンター」は外国の方の医療サービスを充実させる観点で、それぞれ開設しました。増加している外国人の皆様が福岡県で安心・安全、快適に旅行を楽しみ、滞在あるいは生活が送れるように取り組んでいます。

 次の9位は「福岡県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」です。自転車利用の増加に伴い、事故も増加をしていますが、自転車の安全な利用と自転車自校の防止を図るとともに、利用者に対して損害賠償保険の加入を努力義務にしました。自転車側が加害者になり、高齢者を中心に、重篤な被害、重大な被害に遭われる事案がたくさん起こっているため、損害賠償保険の努力義務にしました。そういった条例を制定しましたが、あわせて、義務だけはなく、自転車保険という、それを支える保険制度も創設しました。

 また、暴力団壊滅に向けて、これまでの凶悪事件の検挙に加え、元暴力団員の社会復帰対策、これらも進めてきたところです。

 10位ですが、小石原焼の福島善三氏が人間国宝に認定されました。また、来年の秋には、伝統的工芸品月間国民会議の全国大会が福岡県で30年ぶりに開催されます。10月に今回の被災地である東峰村の福島善三さんが、小石原焼の技術でもって、いわゆる人間国宝に認定されました。それから、来年は博多織が伝来をして777年、久留米絣の井上伝さんが亡くなられて150年といった、伝統的工芸品に係るさまざまな節目の年に当たっています。これを機に、福岡県で来年の伝統的工芸品月間の国民会議全国大会が開催されることになりました。しっかり準備をしていきたいと思っています。

 以上が、今年の県政10大ニュースです。今年は7位に私ども職員の不祥事に関するニュースが入りました。県庁一丸となって、10大ニュースに上がることがないよう、再発防止にしっかり取り組んでいきます。

質疑応答

(記者)10大ニュースに絡んで、最初に質問します。

 いみじくも1位と2位の時期が重なって、当時、防災服姿で世界遺産の逆転登録のコメントをされたと思いますが、当時を振り返って、今の感想をお願いします。

(知事)今でも思い出しますが、イコモスの5月の勧告で八つのうち四つしか認められませんでした。その後、全構成資産が登録されるように、地元、政府で国を挙げて色々な形で加盟国に働きかけをしました。その集大成がポーランドで開かれる委員会で、その席上で決まるんだと。票読みもまだよくわからないところがあり、最後の努力をしようと、私どもはポーランドに向かいました。

 福岡空港からフィンエアーは直行便があるので、ヘルシンキ経由でポーランドに入ろうと福岡空港をたち、そしてヘルシンキに着き、電話が通じるようになった瞬間、福岡から連絡が入り、「雨が降っていて大変だ」と。それで、その場でとんぼ返りすることを決断しました。それで帰ったわけです。それで、福岡空港に着いて、車の中で持ってきてもらった防災服に着がえ、朝倉に入りました。

 あのときの一連の出来事、片方では世界遺産はどうなるか、片方ではどんな被害なのかと。そして、直接朝倉に入って、息をのみました。これは大変だと。みんなで一日も早い復旧・復興をどうやって進めていこうかということが一番に頭をよぎりました。

 それからは、毎日毎日やれることをしっかりやっていくことを繰り返していったというのが実感です。

(記者)今後のことも含めてですが、これまでも国や県の予算を使って、農林水産業や商工業、観光の面で色々支援されてきたと思いますが、来年以降は具体的にこういったところに力を入れた支援をしたいというのがあればお願いします。。

(知事)今回の場合は、特定の地域に記録的な豪雨が集中して降ったために山腹崩壊が起きて、土砂崩れ、あるいは立木が下に流れ出たことが被害を大きくしたため、流木土砂といったものが今までとは違っていたんだろうと思います。被害の規模も大きかったため、改良復旧ということと、中・下流域の河川の復旧とあわせて、上流部分の山側の砂防や治山・治水をやらないといけないという大きな課題があると思っています。

 それで、改良復旧については、県が希望した13の河川は全て昨日までに認められました。砂防のほうも直轄砂防を国交省にやってもらうなど、国に対応してもらいながらやってきていますので、今後は、具体的な事業にいかに早く着手するか、事故なく円滑にそれを進めていくかがインフラの関係の大きな課題だろうと思っています。

 それから、何よりも人が大事です。今、1,000人を超える方が、みなし仮設あるいは仮設住宅に入っておられ、ご自宅を離れておられるので、一日も早く被災地の皆さんに元の生活に戻っていただけるよう、まずは生活の再建をどうやっていくか、ないしは事業の再開、事業の継続をしっかりやっていただくか、その辺に力を入れていきたいと思っています。

(記者)世界遺産でも広域的な観光振興に取り組んでいくとおっしゃっていましたが、今まさに来年度の予算編成もしているかと思いますが、知事として、具体的に観光振興でどう生かしたいかということがありますか。

(知事)まず、世界遺産に登録されたことがある意味ではスタートであろうと思っています。一つは、世界の宝、遺産をいかに次の世代へしっかり守り受け継いでいくかということ。もう一つは、我々の自然観、あるいは信仰心、文化などが認められましたが、それらを改めて内外にしっかり発信していくということ。それから、この資産にふさわしい形で利活用していくということ。今も宗像には大勢の方にバスなどで訪れていただいて、大島に渡る方も増えています。そのため、守る、正確に発信する、遺産にふさわしい利活用を進めていく、これが課題です。

 関係者による協議会を秋に立ち上げており、そこを中心に、専門家の意見も踏まえ、地元のご意見も聞きながら、具体的な対応・施策を展開していきたいと思います。その一環として、今、予算編成の中で、どういうことをやっていくかを詰めているところです。

(記者)今日、10位まで紹介されましたが、これから漏れたもの、次点等、ほかにどんなものがありましたか。

(知事)みんなでアンケートをやったものでいうと、10位以下は特段順位をつけていませんが、幾つか申し上げると、一つは総合計画と行革大綱を策定して、今後の県政の基本を決めたこと、あるいは効率的に必要な県民行政サービスをいかに提供していくかの基本的な枠組みができたことを挙げている人もいました。

 それから、ハワイとの間で友好提携35周年、それから、一昨日帰ってきましたが、中国江蘇省との間で25周年の節目の年をそれぞれ迎え、現地に行き、それぞれの知事、省長と、さらなる交流を深め、友好提携を強化する新しい時代に入ろうということで合意したことを挙げた人もいました。

 それから、私が雇用の創出という観点から力を入れて一生懸命やっているグリーンアジア国際戦略総合特区、これがスタートしてから1,700億円を超える新たな設備投資が特区地域で起こりました。その結果、1,200人を超える新規の雇用が地域に生まれました。着実に効果を上げています。

 いつも言っていますが、地方創生は、若者が働きに出ていかなくて済む、住みなれたところで働くことができるようにする、ないしは、出ていった人がまた戻ってこられる、その受け皿をつくって、雇用を創出することが一番大事だと思っています。このグリーンアジア国際戦略総合特区はその有力な政策手段です。これが着実に成果を上げてきていますので、これを挙げている人もいました。

 それから、筑後広域公園に、筑後地域では唯一の日本水泳連盟公認の50メートルプールがオープンしたということ。筑後広域公園の芸文館も来年5周年を迎えますので、その魅力がアップしたということを挙げている人もいました。大体複数挙がっているのはそれぐらいですね。

 

(記者)10大ニュースから漏れたものも含めて、知事の入院というのは特に誰も挙げていなかったのですか。

(知事)挙げていないですね。

(記者)ご自身は何位ぐらいとか。

(知事)番外ですね。全く予想外のことだったわけですから。皆さんには迷惑かけたと思いますが、2週間の入院で退院できましたし、その後、体調もしっかり元に戻っておりまして、元気に仕事をさせてもらっています。そういうことで皆さんも挙げなかったのではないかと思います。

(記者)わかりました。

 

(記者)少し10大ニュースにかかわるかもしれません。豪雨災害の関係で日田彦山線がすごいことになってしまって、今、復旧に向けて自治体とJRが話し合いを進めていますが、かなり難しい話になると思います。県として、自治体あるいはJRはどのように話し合いをしていくべきだと思われますか。県も当事者の一つだと思いますので、どのように復旧・復興を進めていくべきかについて、知事のご所感をお願いします。

(知事)JR九州の日田彦山線は地域の皆さんの日常生活を支えていますし、観光客の移動の足にもなっており、重要な路線だと考えています。その早期復旧に向けてJR九州はどう考えているか、具体的な方針を明らかにしていただきたいと申し入れをしている状態です。また、報道で見ましたが、JR九州が被害総額を70億円と試算されていると。鉄橋など、同じ場所で被災していますので、県による河川の改修など災害復旧事業とあわせて調整を図ることによってJRが見積もっている被害総額を減らすことができるのではないかと考えています。まず70億円の精査をJR九州と県で検討を進めているところです。

 今後の話ですが、よく協議会の設置と言われていますが、これはまずはJR九州が復旧方針を明らかにされてからのことだと思っています。沿線の市町村長と一緒にJR九州に行っていますので、JR九州の具体的な方針が示されたところで、県内の関係市町村あるいは隣の大分県日田市などと協議して、JR九州とその後の話をしていくことになると思います。

(記者)例えばJR北海道は2020年には倒産するのではないかという話が出て非常に混乱していて、JR九州もダイヤの減便という話が出ています。将来的に、特に筑豊や県南のほうで路線や列車の利便性が悪くなってくるのではないかという懸念があると思いますが、そこに関してはどのように考えますか。

(知事)今回JR九州から発表された春のダイヤ改正は、通勤、通学、通院、買い物などの沿線住民の日常生活や、旅行者の移動手段になっているので、それに大きな影響を及ぼすものだと考えています。一方、地域から見ると、地方創生を目指して定住人口の確保、あるいは観光を通じた交流人口の拡大に取り組んでいる最中ですから、その取り組みへのある種の逆風になるのではないかという面もありますので、大幅な運行本数の削減についてはなかなか納得できるものではありません。このため、JR九州に対して、今回発表された春のダイヤ改正の再考を願うということと、鉄道利用者を増やすための接続改善などで利便性をもっと高めること、この2点について九州各県の知事、議長で構成しています九州地域鉄道整備促進協議会におきまして、本日、緊急要望書を提出する予定です。

(記者)その要望書を出されるのは、今日の午前ですか、午後ですか。

(県)今日の11時です。

(知事)これから出す予定です。

(記者)わかりました。

(記者)年内で閉園するスペースワールドについて、改めて閉園についての受けとめと、跡地利用について、県としてどのような働きかけや支援をしていく考えかということをお伺いします。

(知事)スペースワールドは、開業以来、県内、県外から大勢のお客さんを集めて、地域のにぎわいという意味での役割を果たしてきた施設だと思っていますので、閉園については非常に寂しく、残念です。一方で、次は跡地の利用をしっかりやっていかれるという考え方のようですので、これからが大事だろうと思います。

 先日、北橋市長が県庁にお越しになった際も意見交換をしました。その中で私のほうから、跡地利用について、しかるべきタイミングで、しかるべき相手に、地域の思いを県と一緒に申し入れにいきましょうという話をして、意見の一致を見たところです。

 

(記者)内閣府の発表で、拉致問題への関心が初めて8割を割り込んだという、外交世論調査で、特に若者の認知度が非常に低いという結果が出ています。それに関して、知事はどのように感じられますか。

(知事)私が内閣官房で働いていたときに5人の拉致被害者が帰国されました。その支援をやっていた関係で、ずっと関心を持ち続けています。時間の経過、また被害者のご家族の方も高齢化をしている状況の中で、国民の中でこの問題が意識にのらなくなくなっているのは非常に残念な状況だと思っています。時間が経てば経つほど若い人たちが増えるわけですが、そういう人たちにもしっかりこの問題を捉えてもらいたいということで、私どもは毎年啓発を一生懸命やってきています。基本的には国にしっかり対応してもらわなくてはいけない話ですが、地域としても、県民一人一人に意識を持ってもらうように引き続き努力をしていきたいと思っています。

(記者)横田めぐみさんのドキュメンタリーアニメ「めぐみ」についてです。これを、福岡県の行橋市の教育長が、「めぐみ」を見せると、いじめにつながるんじゃないかと議会で発言されました。後に撤回はされましたが。今、非常に重要な問題で、知事ご自身が支援等にかかわられていた経緯を踏まえて、撤回されたとはいえ、その発言に関してはどうですか。意見というか、ご感想をいただければ。

(知事)感想ですか。ご承知のとおり、「めぐみ」というタイトルのDVDアニメは、国のほうで北朝鮮による日本人拉致問題をわかっていただくため、啓発をするために制作されたものです。また、文科省も、これを学校などの教育の現場での使用が適当だと認められる映像作品に選定されています。先ほど行橋のケースを言われましたが、拉致問題をしっかり県民の皆様にわかっていただく啓発活動といじめの問題は基本的には異なる問題であると私自身は認識しています。

(記者)内閣府の拉致対が新年度の予算で1,500万円を学校の先生向けの研修で要求すると産経新聞で報道しました。国が1,500万円出すとはいえ、それは47都道府県に対してですから、基本的には高校の先生にしかできないと思うのですが、県が来年度の予算で独自にお金を出したり、場所をつくって県立高校の先生方に研修をされるとか、そのようなお考えはいかがですか。

(知事)国がどういう予算内容のものを具体的に考えておられるか、情報収集を今一生懸命しています。4月からの本予算の編成作業をこれから本格化させていきますので、その中で考えていきたいと思っています。今までも福岡県は自分たちの予算を使ってやってきましたから。

(記者)さらに予算の話で、朝鮮学校の補助金の質問です。名古屋の河村市長が、これは運営費の話ですからちょっと性格が違うと思うのですが、減額する、あるいは群馬県議会で出すべきでないという請願が通っています。そのように色々と環境が変化してきています。そもそも北朝鮮がミサイルを今まで以上に飛ばしてきている状況で、来年度以降、行事の補助金の見直しをされたり、予算の策定の中でどのようにお考えでしょうか。

(知事)まだ編成作業は終わっていませんが、あの予算は、いわゆる学校の運営や教えている中身の問題ではなく、むしろ朝鮮人学校に通っている生徒さん、先生と地域の皆さんがスポーツや色々な分野で交流することによって、日本人のものの考え方や日本のことをより理解してもらう、そのために生かされる、役に立つ事業に限って支援をしているものですので、今のところ見直す考えはありません。

 そういう趣旨、目的があるので、それに合っているかどうかは、色々な形でチェックし、確認した上で予算を執行している状況です。

(記者)今年も交流の予算をつけていて、例えば8月に和白の初級学校で夏祭りがあったと思いますが、朝鮮総連の機関紙「朝鮮新報」のイベントの告知で、夏祭りで収益が上がって、福岡の民族教育と高校無償化裁判の支援などに充てると具体的に記載しています。この事実を県は把握していますか。

(知事)いろいろな交流事業があり、その行事の中で、屋台ではないけれども、そういうのを出している方がいらっしゃることは聞いていますが、そこでの収益をどう使うかは、我々の事業とは別だと我々は考えています。我々は、その本体の事業に支援をしているという考え方です。

(記者)本体の事業は、今回であれば、具体的には警備に支出されているということですが、収益が上がるのであれば、それを警備に回してもいいのではないかという疑問がやはり拭えません。もし儲からないのであれば、警備に使うのは仕方ないと思います。でも、儲かっているのであれば、しかもそれを高校無償化の裁判の支援に充てますと、要は国が進めている政策と真っ向から対立する運動にカンパしますと。それに県民の理解が得られるかどうか、私は得られないのではないかと感じるのですが、そこはいかがですか。

(知事)私はむしろ、北朝鮮の関係の人たちが日本人と交流することによって、人と人との信頼関係や地域と地域のいい関係、友好とか信頼、そういったものが進むこと自体が環境や状況をいい方向に持っていくだろうと思っていますし、そういった方向に持っていくべきだろうという思いがあります。したがって、そういった目的、趣旨に合う事業にしてもらうため、これからもしっかり枠組みを決めてやらせてもらいます。かつ、実際に事業をやったときには、本当にそのとおりやっているかどうか、あるいは事後精算するときにしっかり経理をやっているかどうか、それも確認させてもらいます。要するに、趣旨、目的をしっかり限定させて、それに沿った事業について支援するということで考えていきたいということです。

(記者)今、環境や状況がいい方向にと言われましたが、どういったことでしょうか。

(知事)要するに、スポーツで交流すると、人と人、生徒と生徒が試合すると仲よくなったり、日本人のものの考え方を彼らが理解をしやすくなり、彼らに理解してもらうなど、そういう機会を増やすことになるのではないかと思います。そういう事業、そういう機会を増やすことはなかなかやらないわけですから、増やす場合には支援しますということです。

(記者)あくまで地元の関係ですよね。外交とか、そういうところではなくてということですね。

(知事)そうです。地域での人と人と草の根の交流、あるいは地域と地域の交流というのが、いわゆる上の関係をよくする、その基礎になると思っていただければと思います。

(記者)わかりました。ありがとうございます。

 

(記者)今年は、オスプレイや最近のCH53など米軍の航空機の事故が多かった年かと思います。福岡県の福岡空港でよく米軍機が離発着していますが、この1年間を見て、事故後の米軍の対応を見て、知事としてどのように考えていますか。

(知事)要するに日本の安全保障、日米安全保障条約、そういうもののもとで米軍の活動があると思っており、オスプレイの事故などについてはオスプレイが飛んできているわけではないので、今のご質問については特段こうだああだという考え方は今はありません。我々は米軍基地にかかわっている都道府県で協議会を設けており、それを通じて、そういった米軍の基地の利用について、安全面などをしっかりやってもらうということはずっと申し入れをしていますので、そういう活動の中で、引き続きそういう枠組みをきちんと守るように伝えていきたいと思っています。

(記者)自衛隊が導入しようとしているオスプレイに関して、佐賀空港の話が今進んでいない状況で、柳川市が飛行ルートに一番近いということでご関心を持っていると思うのですが、来年度以降を見通して、佐賀空港配備について改めて県知事としての要望というか、考えを教えてください。

(知事)佐賀空港への自衛隊オスプレイの配備については、佐賀県と佐賀県関係者と国でやっています。今、柳川市という話がありましたが、幾つかの市町村が影響があるということで関心を持っていて、我々は佐賀と同じレベルの情報を国からもらうことを基本としてこれまでずっとやってきています。そして、我々としては、わからないところ、懸念のあるところは色々お聞きして回答を得ています。引き続き、佐賀県、あるいは佐賀の関係者と国とのやりとり、その動向、状況をしっかり情報収集しながら、地域の皆さんの安全を第一に対応していきたいと思っています。

 

(記者)知事の年末年始の過ごし方なのですが、北朝鮮情勢もこういう状況でどう過ごされる予定ですか。

(知事)基本的に年末は福岡にいて、31日の夜ぐらいから2日まで、東京に行って、元旦の宮中において執り行われる新年祝賀の儀に参加をさせていただこうと思っています。

(記者)その後は戻られる?

(知事)戻ります。2日に戻ってきます。

 

(記者)今年を総括する言葉、漢字一文字でもしあれば。選んだ理由も含めてお願いします。

(知事)「興」という字です。皆さんが一番に思うのは復興の「興」だと思います。調べてみると、まず、この字は、立ち上がるという意味があります。もう一つは、「事業を興す」のように、始める、活動を盛んにするという意味もあるようです。

 まず立ち上げるという意味では、7月の豪雨災害で大変な被害を受けましたが、被災地の皆さんは復旧・復興に向かって、すごいエネルギーで立ち上がっていらっしゃいます。引き続き私どもも、一日も早い復旧・復興を目指して被災地の皆さんと一緒に全力で取り組ませていただきたいという意味で「興」です。

 また、事業を興す、活動を盛んにするという意味では、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界遺産に登録されました。全国豊かな海づくり大会もやって、福岡県の歴史・文化、あるいは観光と水産業を大いにアピールすることができたと思います。こういった今回の色々な出来事、行事を契機に、本県の産業、あるいは水産業といった色々な産業が各地でどんどん活動が活発になって、それが地域の活性化につながっていくことを願い、事業を興す、活動が盛んになるという、その二つの意味でことしの漢字は「興」とさせてもらいました。

 

(知事)どうもありがとうございます。本年1年お世話になりました。ありがとうございます。皆さん、いいお年をお迎えください。

(終了)

 

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