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クリークの先行排水の広域化に着手~筑後川下流地域の湛水被害軽減を目指す~
クリークの先行排水の広域化に着手
~ 筑後川下流地域の湛水被害軽減を目指す ~
筑後川下流地域は、幹線クリークが「平地ダム」として機能しており、地域の一部では、
大雨に備えて、予めクリークの水位を下げ、雨水の受け皿を確保する「先行排水」を実施しています。
県では、度重なる豪雨による湛水被害を踏まえ、被害の軽減を目的に、今年度より関係市町等と連携し、
「先行排水の広域化」を7月から試行することとしましたので、お知らせします。
クリークの先行排水の広域化
県、国、筑後川下流地域の市町(7市1町)、関係者(土地改良区等)が連携し、
市町をまたぐ国営クリーク(約132km)と県営クリーク(約183km)の水位を効率的に低下させ、
広範囲にわたる貯留容量を確保するための取組です。
※筑後川下流地域の市町(7市1町)
大牟田市、久留米市、柳川市、八女市、筑後市、大川市、みやま市、大木町
※先行排水を実施した場合の貯留効果
約192万t(参考:瑞梅寺ダムの有効貯水量227万t)
※先行排水は降雨予報に基づき行うため実施日は未定
参考 先行排水広域化の取組
1 広域的な先行排水の実施に向けた情報伝達を行うため、
市町、土地改良区、国、県が参画する連絡体制を構築。
2大雨が予想された場合、県は構築された連絡体制を活用し情報提供。
3予想降雨強度や営農状況を踏まえ、市町と地元関係者が協議の上で、
クリークの水位を通常時より30cm以上低下させる排水作業を実施。
4県は関係者と連携し、先行排水時の水位低下の速度やゲート開度などの情報を収集するとともに、
実際の排水作業で確認された改善点などとあわせ、関係者と検証し、今後の先行排水の取組に反映。
※大雨が予報された場合について
2日後の降雨予報において、24時間で100mm以上を目安に市町へ情報提供
筑後川下流地区位置図、先行排水イメージ [PDFファイル/554KB]