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令和2年度福岡県消費生活センターにおける消費生活相談の概要
新型コロナウイルス感染症の影響により相談件数が大幅増加
福岡県消費生活センターが、令和2年度に受け付けた消費生活相談の概要を、次のとおり取りまとめましたので公表します。
1 対象期間
令和2年4月1日から令和3年3月31日
2 令和2年度福岡県消費生活センターにおける消費生活相談の特徴・・・・・・・ 資料1
(1)相談件数等の状況
相談件数は10,816件で、前年度の9,087件に比べ、1,729件の増加(対前年度比19%の増加)となっています。
※市町村に寄せられた相談件数を合わせると51,970件で、前年度の49,270件に比べ、2,700件の増加(対前年度比5%の増加)となっています。
(2)年代別相談状況
相談件数を年代別でみると、70歳以上からの相談件数が一番多く、次に50歳代、40歳代の順となっています。
(3)商品分類別相談状況
相談状況を商品分類別でみると、「デジタルコンテンツ」(879件)が18年連続で1位、2位「商品一般」(875件)、3位「不動産貸借」(579件)の順となっています。
相談件数上位15位の商品分類のうち、特に増加率が大きかったものは、下記のとおりです。
商品分類名 | R2年度 | R元年度 | 増加率(差) |
---|---|---|---|
保健衛生品その他 | 246 | 58 | 324%(188) |
修理サービス | 144 | 63 | 129%( 81) |
他の行政サービス | 280 | 137 | 104%(143) |
(1)保健衛生品その他
マスクや除菌シートなど新型コロナ感染防止に関する製品の相談が増加しました(47件→227件)。
(2)修理サービス
インターネットやチラシなどを見て、トイレや台所等のつまりの修理を依頼したところ、高額な料金を請求されたという相談が増加しました(11件→55件)。
(3)他の行政サービス
新型コロナウイルスに関連する給付金や支援金などの相談が増加しました(2件→107件)。
(4)販売購入形態別の相談件数
相談状況を販売購入形態別にみると、通信販売が最も多く、全相談件数の38%を占めています。
通信販売で多い商品は、出会い系サイトやオンラインゲームなどのデジタルコンテンツ、定期購入の健康食品や基礎化粧品となっています。
3 令和2年度消費生活相談の具体的事例・・・・・・・・・・資料2
◆商品やサービスの取引などに関し、不審に感じたり、困ったときは、福岡県消費生活センターに相談してください。 TEL 092-632-0999 【相談時間】 月~金 9時~16時30分 日曜 10時~16時(電話相談のみ) |
【用語の説明】
・「デジタルコンテンツ」
インターネットを通じて得られる情報サービスに関する相談。(アダルト情報サイト、出会い系サイト、オンラインゲーム、音楽情報サイト、ギャンブル情報サイト等)。
・「商品一般」
商品の相談であることが明確であるが分類を特定できない、又は特定する必要のないもの。(身に覚えのない架空請求に関する相談などが含まれる。)
・「不動産貸借」
土地・家屋等の賃貸借・使用貸借に関する相談。
・「健康食品」
いわゆる健康食品、ダイエット食品、栄養補助食品等であって、別に定める食品(高麗人参茶、酵素食品、プロポリス等)以外のもの。
・「保健衛生品その他」
保健衛生品であって、別に定めるもの(防虫・殺虫用品、メガネ・コンタクトレンズ用品、タオル等)以外のもの(爪切り、耳かき、綿棒、マスク、花粉防御用メガネ、湯たんぽなど)
・「修理サービス」
車検サービス以外の修理・補修(布団の作り直し、畳の張替え、便器のつまり解消、トイレの部品交換等)
・「他の行政サービス」
都道府県庁・市町村役場に関する相談、行政の行うアンケート調査等