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未利用アカモクから化粧品原料を抽出する技術を開発
未利用アカモクから化粧品原料を抽出する技術を開発
~福岡県リサイクル総合研究事業化センターの共同研究事業成果報告~
- 本県が設立した(公財)福岡県リサイクル総合研究事業化センターでは、リサイクルシステムを社会に定着させるため、産学官民による研究開発やその事業化を支援しています。
- (株)マサエイ水産加工は、アカモク(海藻)を採取・加工し、加工食品「宗像のあかもく」として販売していますが、加工の際、色や硬さなど基準に適さない未利用アカモクが発生します。この未利用アカモクは、今まで有効利用先がなかったため廃棄されていました。
- これを有効利用するため、同センターの支援のもと、化粧品製造業者の佳秀工業(株)は、(株)マサエイ水産加工と福岡県工業技術センター 生物食品研究所とともに共同研究を実施し、未利用アカモクから化粧品原料(アカモクエキス)を抽出する技術を開発しましたので、お知らせします。
- 抽出されたアカモクエキスは、化粧品原料の規格の1つである「医薬部外品原料規格」に 適合するとともに、皮膚等の保湿・保水効果が期待されます。
- 佳秀工業(株)は、アカモクエキスを含有する化粧品「koi/awai」(こい・あわい)を商品化し、ネット通販、全国の店舗などで販売を開始しています。
- また、同研究で、(株)マサエイ水産加工は、食品ロスの活用として、未利用アカモクを 餃子の餡に入れた「あかもく餃子」を開発し、ネット通販、宗像市ふるさと納税返礼品及び 県内各地の農産物直売所で販売しています。
1 研究成果
(1)未利用アカモクから化粧品原料(アカモクエキス)を抽出する技術を開発
(2)食品ロスの活用として、未利用アカモクを餃子の餡に入れた「あかもく餃子」を開発
2 福岡県リサイクル総合研究事業化センター研究会の概要
〇研究会の名称及び研究期間
・未利用アカモクからの化粧品・食品原料等の製品化を目指す研究会(令和2~3年度)
※福岡県リサイクル総合研究事業化センターは、関係者のコーディネート及び研究費の一部を支援
〇研究チーム
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佳秀工業(株)[北九州市若松区]:アカモクエキスの製造技術の開発
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(株)マサエイ水産加工[宗像市]:原料供給及び食品への応用
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福岡県工業技術センター 生物食品研究所[久留米市]:生理活性の確認
〇研究目的
食品加工により生じるアカモク(海藻)の残さから、機能性物質として期待されるアカモクエキスを抽出し化粧品原料として活用するなど、未利用部分の有効利用を目指す。
3 現地取材について
現地取材に対応します。
詳しくは、佳秀工業(株)及び(株)マサエイ水産加工にお問い合わせください。
現地では駐車場を確保できないため、車でお越しの場合は近くの駐車場をご利用ください。
○ 日程
・ 日時:令和5年2月13日(月曜日) 9時00分~17時00分
場所:佳秀工業(株)ヘルスケア事業部(北九州市若松区南二島2丁目5-3)
未利用アカモクから化粧品を製造する工程の様子など
・ 日時:令和5年2月15日(水曜日) 9時30分~10時30分
場所:(株)マサエイ水産加工(宗像市鐘崎230-4)
採取されたアカモクの加工や「あかもく餃子」の製造の様子など
【関係連絡先】
◆佳秀工業株式会社 ヘルスケア事業部 開発部長 山川 雅之 (やまかわ まさゆき)
〒808-0109 北九州市若松区南二島2丁目5-3
TEL:093-701-1021 ホームページ:https://kasyu-biochemistry.com
◆株式会社マサエイ水産加工 代表取締役 正好 輝旭 (まさよし てるあき)
〒811-3512 宗像市鐘崎230-4
TEL:0940-72-6162 ホームページ:https://www.akamoku.fukuoka.jp
◆福岡県工業技術センター 生物食品研究所 専門研究員 石川 智之 (いしかわ ともゆき)
〒839-0861 久留米市合川町1465-5
TEL:0942-30-6644 ホームページ:https://www.fitc.pref.fukuoka.jp
◆公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センター
(担当:研究開発課 前田(前田)、寺本(てらもと)、永吉(ながよし))
〒808-0135 北九州市若松区ひびきの2-1 産学連携センタービル4階
TEL:093-695-3068 ホームページ:https://www.recycle-ken.or.jp/