ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 記者発表資料 > 令和4年度福岡県原子力防災訓練について

本文

令和4年度福岡県原子力防災訓練について

発表日:2022年10月17日 17時00分 印刷
担当課:
防災危機管理局防災企画課
直通:
092-643-3115
内線:
2487
担当者:
田中、福澤

  九州電力玄海原子力発電所において、万が一、災害などが発生した場合に備え、県民の安全及び安心を確保するため、福岡県地域防災計画(原子力災害対策編)等に基づき、佐賀・長崎両県と連携して、令和4年度福岡県原子力防災訓練を実施しますのお知らせします。
 

1 訓練実施目的

 「原子力災害対策特別措置法」や「原子力災害対策指針」では、万が一、原子力災害が発生した場合には、原子力発電所から30km圏内の住民は、まずは自宅等へ屋内退避し、その後の状況により、国の指示で、30km圏外の避難所へ一時移転することとなっている。

 本県で、糸島市の一部(約1万5千人、約6千世帯)がこの30km圏内に含まれていることから、「地域防災計画」及び「広域避難基本計画」等を策定し、万が一の原子力災害に備えている。

 今回、国、佐賀県及び長崎県と連携した広域避難訓練等を実施し、県民及び防災業務関係者の原子力防災対策の習熟及び意識向上、並びに防災関係者間相互の連携強化を図るもの。

2 日時

  令和4年10月29日(土)8時~13時15分

3 場所

  福岡県庁、糸島市役所 等

4 主催者

  福岡県及び糸島市(佐賀・長崎県と連携)

5 参加者

  機関数   103機関(自衛隊、警察、消防、原子力規制庁、九州電力 等)

  参加者数 約1,220人(うち、住民参加 約670人)

6 訓練想定

  新型コロナウイルス感染症流行下、九州電力株式会社玄海原子力発電所4号機運転中に、佐賀県内において地震が発生、その後、事故等複合事象により原子炉への全ての給水・注水機能等が喪失し、原子炉内の放射性物質が外部に放出された場合を想定。

  県は、事態の進展に応じて、国、関係市町及び関係機関と連携し、地域防災計画等に基づく諸対策を実施する。

7 訓練内容

※ (新)は今年度新たに実施するもの。

(1) 情報収集・伝達訓練

  原子力災害時に県民の安全及び安心を確保するため、九州電力や国からの情報を正確に収集し、関係機関や住民に伝達する。

  ○ 国、3県との間でテレビ会議を開催

  ○ 九州電力や国からの情報収集、関係機関への情報伝達等

  ○ 県が応急対策(緊急時モニタリング)の実施状況を把握

  ○ 県が道路障害情報の収集・伝達

  ○ 学校、幼稚園及び保育園への情報伝達(10月25日実施。取材不可)

 

(2) 緊急時モニタリング訓練

  避難指示等を国が出す際に参考にする「空間放射線量率」(一定時間内に空気中を通過する放射線の量)等を、県内各所で測定する。

  ○ 空間放射線量率の監視強化

   ・ モニタリングポスト(9か所)におけるデータ収集頻度の増

   ・ サーベイメータによる測定

   ・ モニタリングカーによる測定

  ○ 環境資料(水)の採取・測定

  ○ モニタリングセンター(国)との情報伝達

 

(3) 広域避難訓練

  万が一、原子力災害が発生した場合に備え、住民の「屋内退避」訓練を行い、更に、UPZ(原子力発電所から半径30km圏内)で高い放射線が確認された場合を想定し、「一時移転」(無用な被ばくを避けるため、一週間以内に当該地域から離れる)を行う。

  ○ (新)新型コロナウイルス感染症対策を講じた県内広域避難

  避難所運営マニュアル作成指針等に基づき、新型コロナウイルス感染症対策を講じて広域避難を実施

  ○ 屋内退避

  ○ 避難行動要支援者避難支援訓練

  在宅の避難行動要支援者への確実な情報伝達や移動の介助を実施

  ○ 交通規制・誘導訓練

  主要避難経路の通行止めを想定した交通規制・誘導及び迂回路による避難

  ○ 愛護動物同行避難

  ○ 介護老人保健施設などの社会福祉施設等利用者の広域避難

  避難元施設、中継施設、避難先施設が連携して、要配慮者の避難を実施

  〇 離島(姫島)避難

  放射線防護対策設備(はまゆう)で屋内退避を実施

(4) 原子力災害医療訓練

  放射性物質による被ばくの抑制・低減及び、汚染の拡大防止を適切に実施するために、避難退域時検査・簡易除染訓練等を行う。

  〇 避難退域時検査・簡易除染

  避難先でバス、自家用車及び住民の避難退域時検査、簡易除染を実施

  ○ 安定ヨウ素剤の緊急配布訓練

  避難者に安定ヨウ素剤の緊急配布訓練を実施(訓練では『模擬薬』を配布)

  〇 健康相談

  県と放射線技師会が連携して、福岡市、志免町の避難所で健康相談・健康講話を実施

  〇 (新)被ばく傷病者等搬送

   ・ (出動前)救急現場の被ばく可能性(放射線量)を試算(国新システムを活用)

   ・ (現場活動負傷者救急活動(糸島市消防本部敷地内)

   ・ (帰署時)消防隊員の汚染検査