県内経済の動向 2月概要(速報)
福岡県の景気は、悪化を続けている。 ・ 生産については、全体としては低調に推移しているものの、輸送機械は堅 調を維持しており、IC関連は在庫調整が進展し、世界的な需要動向も やや改善されつつあるなど、底入れの兆しが見え始めている。 ・ 貿易については、輸出は減少を続けているが、円安やアメリカ・アジア経 済の回復の動きを背景に、下げ止まりの期待が出はじめている。 ・ 消費は、百貨店の売上は底堅い動きを続けているが、スーパーの売上は前 年を下回って推移するなど、業態により販売動向にばらつきがあるもの の、全体としては弱含みの状態が続いている。 ・ 雇用情勢は、全国の失業率が過去最悪の水準で推移し、有効求人倍率も下 降を続けるなど、一段と厳しさを増している。 先行きについては、世界的に景況感が改善しているなかで、国内需要は依然 として低迷しており、当面の金融情勢や今後の雇用動向などを注意深く見守る 必要がある。 |
(1)生産
生産については、全体としては低調に推移しているものの、輸送機械は堅
調を維持しており、IC関連は在庫調整が進展し、世界的な需要動向もやや
改善されつつあるなど、底入れの兆しが見え始めている。
(2)設備投資
(3)住宅投資
住宅投資は、総じて低調に推移している。
(4)公共投資
公共投資については、12月は前年を上回ったものの、総じて低調に推移
している。
(5)消 費
消費については、百貨店の売上(既存店ベース)は、リニューアル効果に
加え歳末商戦が好調だったため底堅い動きを続けているが、スーパーの売上
は客単価の低下などにより依然として前年を下回っている。消費者の低価格
志向や選別志向が強まっており、業態により販売動向にばらつきがあるもの
の、全体としては弱含みの状態が続いている。
(6)企業倒産
倒産は、件数、負債額とも昨年秋以降増加していたが、平成14年1月は
前年を下回った。
(7)中小企業景況
景況感は、一層厳しさを増している。
(8)雇 用
雇用情勢は、全国の失業率が過去最悪の水準で推移し、有効求人倍率も
下降を続けるなど、一段と厳しさを増している。
(9)貿 易
貿易については、輸出は減少を続けているが、円安やアメリカ・アジア
経済の回復の動きを背景に、下げ止まりの期待が出はじめている。輸入は、
依然として減少を続けている。
(10)物 価
消費者物価は低下基調で推移している。
(11)金 融
金融機関の預金残高、貸付金残高は前年割れで推移している。
(参 考)
株価は、2月6日にはバブル崩壊後最安値を更新するなど、軟調に推移し
ている。円相場は円安傾向で推移している。