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県内経済の動向(5月)概要

 

福岡県の景気は回復の足取りが弱まっている。

輸出についてはアジアやヨーロッパ向けは好調であるが、アメリカ向けの輸出は減少している。

生産については、電気機械がIC関連を中心に急激に減少しているものの、輸送機械・一般機械で堅調を維持している。

雇用情勢は依然として厳しい状況が続いている。

消費は携帯電話、低価格専門店などの販売動向が堅調であるが、百貨店、スーパーなどの販売額は依然として低迷している。

設備投資については、製造業・非製造業ともに鈍化のきざしがみられる。

 

このところ、金融為替市場はやや安定した動きを示しているが、実体経済の動きが全般的に鈍化しており、今後の動向を注意深く見守る必要がある。

 

 

 

(1)生  産

鉄鋼業やICをはじめとした電気機械工業は減速傾向が顕著になっているが、輸送機械工業は引き続き好調であり、一般機械工業もこのところ堅調である。

(2)設備投資

製造業・非製造業ともに鈍化の兆しが見られる。

(3)住宅投資

着工戸数は伸びにかげりが見えはじめた。

(4)公共投資

  全体としては減少傾向にある。

(5)消  費

携帯電話などの情報関連機器や低価格専門店の販売動向は好調だが、自動車の売れ行きはやや弱まっており、百貨店、スーパーなどの販売額は依然として低迷している。

(6)企業倒産

前年に比べると件数は減少傾向にある。

(7)中小企業景況

緩やかな改善方向にあった景況感は、依然として停滞している。

(8)雇  用

有効求人倍率はおおむね横ばいであるが、常用雇用指数は依然として低下し続け、所定外労働時間が減少するなど依然として厳しい状況が続いている。

(9)貿  易

輸入は引き続き堅調である。輸出についてはアジアやヨーロッパ向けは好調であるが、北米向けの減少幅が拡大しており、内外の経済情勢を注意深く見守る必要がある。

10)物 

卸売物価は上昇を続けているが、消費者物価は低下基調で推移している。

11)金  融

金融機関の貸付金残高は前年を下回っている。

 

(参考)

株価はひと頃の最悪期を脱し、不安定ながらもゆるやかな回復基調にある。

為替相場はこのところ大きな変動は見られない。