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アスパラ部会で土づくり研修会を開催
更新日:2023年3月3日更新
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土壌分析結果から土壌診断書の見方を学ぶ
管内のアスパラガスほ場の多くは、土壌中の石灰、リン酸、カリウムなどの肥料成分が過剰に蓄積されており、塩類による根痛みや肥料成分の吸収阻害などが見られます。また、肥料価格が高騰しており、経費の負担面からも土壌の状況に応じた適切な施肥設計を行うことは重要です。
そこで、JAたがわアスパラ部会の全ほ場について土壌分析を行い、その結果に基づく土づくり研修会を令和5年2月16日に開催しました。
研修会では、施肥によるpH(酸性度)や土壌中の養分量の変化、肥料バランスなど化学性の基礎について説明し、土壌診断書の見方について解説しました。土壌の現状や課題を把握してもらうため、生産者自らの土壌診断結果をもとに、各診断項目の意味や肥料成分の蓄積対策などを重点的に説明しました。
参加した生産者からは、自身の土壌分析結果と適正基準を見比べ、「施肥を控えたほうがよいのか」、「成分比率が少ない代替肥料はないか」、「どの時期に土壌分析を行うとよいか」などの質問が挙がり、土づくりや肥料設計への意識が高まりました。
普及指導センターでは、今後も土壌診断に基づいた適正な施肥を推進し、収量向上や肥料コストの削減に向けて支援していきます。
