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くらし110番 2023年7月
更新日:2023年7月21日更新
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2023年7月13日付朝日新聞から。
記事は原則毎月第2木曜の朝日新聞西部本社版に掲載されています。
スマホゲームで高額請求
未成年者の契約 取り消し可能な場合も 日頃から家庭でルールを決めておこう
こんなケース、あんなケース
- 携帯電話の料金で、身に覚えのない10万円の請求があった。家族に確認すると、中学生の子どもがスマートフォンで、オンラインゲームで高額な課金をしていた。支払いは「キャリア決済」(携帯電話料金との合算請求)を選択していたようだ。取り消せないだろうか?
- 夫宛てにクレジットカード会社から「不正利用の疑いがある」と連絡があり、身に覚えのない50万円の請求が発覚した。請求元に問い合わせると、オンラインゲームのアイテム購入と言われた。小学生の子どもに確認すると、家族で共有しているタブレットで、父親のクレジットカード番号を入力して、オンラインゲームで課金をしていたことがわかった。請求元に返金を求めたが、「未成年者の利用であると確認できない」と言われ、困っている。
気をつけよう
未成年者が保護者の同意を得ずに契約した場合、民法で定められた「未成年者取消権」により、契約を取り消すことができます。しかし、オンラインゲームでは、未成年者が契約したことの立証が難しく、必ず取り消されるとは限りません。まずは、請求元に、未成年者による課金だったことと、未成年者契約の取り消しを申し出ましょう。お困りの際には、消費生活センターに相談してください。
また、日頃から、お子さんやお孫さんがスマートフォンやタブレットで遊ぶ際のルールをよく話し合っておきましょう。
夏休みの時期には、お子さんやお孫さんが家にいる時間が長くなり、スマートフォンやタブレットに触れる機会がいつもより多くなります。子どもの利用状況を管理するペアレンタルコントロール機能を活用したり、クレジットカードを子どもの目に触れない場所に保管したり、高額なキャリア決済ができないように限度額を低額に設定したりするなど、対策をとっておきましょう。
消費者ホットライン 188(いやや!)
お住まいの地域の消費生活相談窓口につながります。