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くらし110番 2022年9月
2022年9月4日付朝日新聞から。
記事は原則毎月第1日曜の朝日新聞西部本社版に掲載されています。
サブスクめぐるトラブル
無料の期間や条件 よく確認を ID・パスワード 記録残して
こんなケース、あんなケース
- クレジットカードの利用明細で、有料動画配信サービスの月会費が請求された。記憶はあいまいだったが、3か月前に申し込み完了メールが届いていたので、契約していたのだと思う。解約したいが、手続きに必要なIDやパスワードが分からない。
- 1年前に1度だけ利用した質問サイトの利用料金4,500円が継続して引き落としされていた。クレジットカードの明細を見落としており、気付くのが遅れた。自動的に有料になるとは知らなかった。
気をつけよう
定額を定期的に支払うことで、一定期間、商品やサービスを利用できるサービスのことを「サブスクリプション」(サブスク)と言います。サブスクの契約では、トライアル(体験)として一定期間無料でサービスを受けられることがありますが、体験を申し込む時点でクレジットカード番号の登録を求められることがあるようです。無料期間中に解約しなければ自動的に有料サービスに移行し、登録済みのクレジットカードで定期的に定額料金が引き落とされます。一切利用しなかったとしても契約中は料金が発生します。
法律では、インターネット通販の最終確認画面で料金、期間や解約条件などを明確に表示することが義務付けられています。契約前に、無料期間や条件などをよく確認するようにしましょう。
解約するには、一般的なネット通販同様、事業者が定める方法で手続きをする必要があります。解約時には、申し込んだ時に登録したIDやパスワードが必要になることがあります。忘れないように記録しておきましょう。
スマホのアプリで申し込んだサブスクは、アプリを削除しただけで解約できるわけではないので注意しましょう。解約できているか不安な場合は、インターネット上のマイページなどで契約状況を確認したり、事業者に問い合わせたりするようにしましょう。また、利用していないサブスクの請求にすぐ気がつけるように、クレジットカードなどの明細を毎月確認するようにしましょう。
消費者ホットライン 188(いやや!)
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