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くらし110番 2022年8月
更新日:2023年1月16日更新
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2022年8月7日付朝日新聞から。
記事は原則毎月第1日曜の朝日新聞西部本社版に掲載されています。
フィッシングメール
不安あおる内容 偽サイトへ誘導 「慌ててURLクリック」は厳禁
こんなケース、あんなケース
- パソコンにクレジットカード会社の名前でメールが届いた。「本人かどうか疑わしい取引があった。次のところに連絡するように」とURLが添付されている。
- 大手通販業者からスマホにURLつきのSMSが届いた。「別のデバイスで注文されている。セキュリティーの関係でログインの必要がある。3日後までに確認するように」と書いてある。
- 列車予約サイト名でメールが届いた。サイト利用の有効期限が迫っているので再登録するよう促され、クレジットカード情報を入力。不審に思ってカードを止めたが、その後、身に覚えのない2万円の請求があった。
気をつけよう
実在するクレジットカード会社や銀行、通販サイト、宅配業者、携帯電話会社などをかたって、SMSや電子メールを送り、URLから偽物のウェブサイトへ誘導するフィッシングメールの相談が多く寄せられています。
フィッシングメールの目的は、名前や連絡先のほか、銀行口座やクレジッカード番号、暗証番号、IDやパスワードなどの情報を盗み取ることです。これらの情報を使って、クレジットカードなどが不正に利用されてしまう恐れがあります。
最近は、本物そっくりの企業のロゴを使った電子メールや本物の企業のウェブサイトをコピーして作成したフィッシングサイトも多く、見た目で偽物と判断することは難しくなっています。「緊急」「重要」と強調して対応を急がせたり、「不正利用されている」などと不安をあおったりするメールがきても、慌てて送られてきたURLをクリックしてはいけません。
不安な場合は、公式サイトなどの確かな情報源を使って真偽を確認しましょう。日頃から公式アプリやブックマークした事業者のサイトにアクセスすることを習慣にするとよいでしょう。
もしもフィッシングサイトに情報を入力してしまった場合は、クレジットカード会社などへの連絡やパスワードの変更などが必要です。すぐに、最寄りの警察署や消費生活センターに相談して下さい。
消費者ホットライン 188(いやや!)
お住まいの地域の消費生活相談窓口につながります。