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【完了】 令和2年1月、勘六橋の架け替え工事のすべてが完了しました。
新しく橋を架け替える工事(事業)を行っていた勘六橋は、平成28年11月4日に部分的に開通し、車道2車線と片側の歩道が、通行可能となっていました。
その後、令和元年6月には、右折レーンも整備され、勘六橋は全面開通となりました。
さらに、令和2年1月には、勘六橋両岸の交差点改良工事が完了したことで、勘六橋架け替えに関する、全ての工事が完了しました。
事業の名称
街路事業 都市計画道路 境口頓野線(勘六橋)
事業の概要
都市計画道路 境口頓野線は、国道200号直方バイパスと、直方市の中心市街地南部とを連絡しています。
また、県道福岡直方線を経由して、福岡市方面への広域交通を担っている、重要な路線でもあります。
その一方で、周辺には小学校や官公庁、大型商業施設などがあり、地域の生活交通を支える役割も、あわせ持つ道路です。
本事業では、老朽化した勘六橋(昭和9年竣工)の架け替えを行います。
あわせて、周辺の道路整備も行い、交通混雑の緩和や、歩行者・自転車の安全性確保などの、交通環境の改善を図ります。
これにより、市中心部へのアクセスの向上と、地域の活性化を促すことが、本事業の目的となっています。
事業箇所

本事業が対象とする道路は、都市計画道路 境口頓野線(県道 田川直方線)です。
本事業は、勘六橋の架け替えを含む、複数の道路工事からなっています。
対象区間は、図の赤線で示した部分です。
上の図は、直方市全体からみた事業箇所を示しています。
下の図は、勘六橋周辺の拡大図です。

事業着手前の勘六橋の状況
事業着手前の、勘六橋の断面図

勘六橋の車道は、片側1車線で幅は片側3メートル、右折レーンはありませんでした。
歩道は、両側ともに幅1メートルでした。
事業着手前の、勘六橋の歩道の状況

勘六橋の歩道を通行する、歩行者と自転車の様子です。
事業着手前の勘六橋は、歩道の幅が1メートルと狭く、歩行者と自転車がすれ違う時に、危険がありました。
事業着手前の勘六橋の車道の状況

勘六橋の車道を通行する、自動車の様子です。
右折レーンがなく、混雑する状況が多々ありました。
新しい勘六橋の完成断面図

車道は、北九州市方面・福岡市方面ともに、直進レーンおよび右折レーンが整備されます。車道の幅は、1車線あたり3メートルです。
歩道は、両側ともに幅3.5メートルです。車いすと自転車が、安全にすれ違うことができる設計になっています。
勘六橋 架け替え工事中の状況

新しい橋が部分的に開通する前、平成28年10月に撮影した写真です。
遠賀川は、写真の下側から、上に向かって流れています。
古い勘六橋の下流側に、新しい勘六橋を併設した状態です。
写真内の下が古い勘六橋、上が新しい勘六橋です。

新しい勘六橋が部分的に開通した後、平成29年2月に撮影した写真です。
古い勘六橋の上部を撤去して、新しい勘六橋のみが残っている状態です。
事業完了後の状況
勘六橋東交差点付近から見た、新しい勘六橋の状況

勘六橋東交差点付近から、西の福岡市方面に向かって、勘六橋を撮影した写真です。(令和2年1月)
車道は、北九州市方面・福岡市方面ともに右折レーンが整備されたことで、交通混雑の緩和が期待されます。
歩道は、従来の幅1メートルから、3.5メートルと大幅に広くなり、歩行者と自転車が安全にすれ違うことができるようになりました。

勘六橋東交差点付近から、少し遠賀川上流側へ動いた位置から、勘六橋の側面を撮影した写真です。(令和2年1月)
上空から見た、新しい勘六橋の状況

新しい勘六橋と、その両側の交差点付近が整備された状態を、上空から撮影した写真です。(令和2年2月)
事業の成果
事業実施前の勘六橋を中心とした周辺の道路は、特に朝夕は渋滞が起こるなど、交通の混雑がみられました。
本事業が完了したことにより、以前よりも勘六橋周辺の車の流れはスムーズになり、混雑が緩和されました。
また、歩道部では、歩行者と自転車のすれ違いが容易になり、通行する歩行者の安全性が高まりました。
工事へのご理解・ご協力ありがとうございました。
昭和9年(1934年)に旧勘六橋が竣工して以来、86年ぶりに勘六橋が新しく生まれ変わりました。
関係者の皆様のご尽力、および直方市民をはじめとする県民の皆様のご理解、ご協力により、この事業を完了することができました。
この場を借りて、お礼申し上げます。