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大学卒業程度(1類)教養試験
令和5年度試験出題分野(試験案内からの再掲)
社会科学、人文科学、自然科学、人権、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈
例題
〔例題1〕
日本経済の動向を諸外国と比較した次の記述のうち妥当なのはどれか。
1.実質 GDPは緩やかな増加傾向にあり,2020年の実質 GDPの2000年に対する伸び率をアメリカ,イギリス,ドイツ,フランスの4か国と比較すると,日本の伸び率はアメリカに次いで高い。
2.平均賃金(購買力平価ベース)を見ると,日本は過去20年間伸び悩んでおり,アメリカ,イギリス,ドイツ,フランスの4か国と比較すると,日本は最も低い水準が続いている。
3.労働生産性を労働時間当たりの GDP(購買力平価ベース)で見ると,過去20年間緩やかに上昇を続け,日本は G7諸国中でアメリカ,ドイツに次ぐ第3位となっている。
4.経済連携協定(EPA/ FTA)の交渉で他国に出遅れたため,日本の FTA等カバー率(全貿易額に占める EPA/ FTA発効済国との貿易額の割合)は,過去10年間横ばいで推移し,アメリカや中国よりも低い。
5.経常収支の赤字が続いたことから,対外純資産残高は減少を続けており,その結果,日本はアメリカに次ぐ世界第2位の債務国になっている。
(正答:2)
〔例題2〕
次の記述はそれぞれアルミニウム,バリウム,カルシウム,リチウム,チタンのうちのいずれかの金属に関するものである。記述と金属名を正しく組み合わせているのはどれか。
1.この金属の炭酸塩は石灰石や大理石などの主成分であり,セメントの原料などとして多量に利用される。 ――アルミニウム
2.この金属の化合物を正極に使用した蓄電池は,携帯電話や電気自動車などに幅広く利用される。 ――バリウム
3.ルビーやサファイアはこの金属の酸化物の結晶である。また,ミョウバンはこの金属の硫酸塩を含む化合物であり,染色や食品添加物に利用される。 ――カルシウム
4.この金属の硫酸塩はX線をよく吸収して透過しにくくすることから,消化管のX線撮影の造影剤に利用される。 ――リチウム
5.この金属の酸化物は光触媒としての性質を持ち,光を当てると油汚れなどを分解するため,ビルの外壁などに利用される。 ――チタン
(正答:5)