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1類(栄養士)専門試験
更新日:2020年4月28日更新
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〔例題1〕
症例対照研究と前向きコホート研究の比較に関する次の記述のうち,正しいのはどれか。
1.症例対照研究は,前向きコホート研究に比べて,結果が出るまでに長い時間を要する。
2.症例対照研究は,前向きコホート研究に比べて,曝露に関する情報の信頼性が高い。
3.症例対照研究は,前向きコホート研究に比べて,多くの費用や労力を要する。
4.症例対照研究では寄与危険度の算出ができるが,前向きコホート研究では寄与危険度の算出ができない。
5.症例対照研究はまれな疾患についても適用可能であるが,前向きコホート研究はまれな疾患については適用困難である。
(正答:5)
〔例題2〕
肝硬変に関する次の記述のうち,正しいのはどれか。
1.肝硬変の病期は,肝不全症状が出現していない非代償期と,肝不全症状が出現している代償期に大別される。
2.肝硬変では,門脈圧が顕著に低下することにより,食道静脈瘤が形成されて破裂・出血を起こす危険性がある。
3.肝硬変では,血中の分岐鎖アミノ酸が増加し,芳香族アミノ酸が減少することにより,フィッシャー比が上昇する。
4.肝硬変では,就寝前に炭水化物を中心とした軽食によってエネルギーを摂取すると,エネルギー代謝の改善やQOLの改善に効果がある。
5.肝硬変に伴う腹水に対しては,5 g / 日未満の厳しい食塩摂取制限を行うことが推奨されている。
(正答:4)