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福岡県安定型最終処分場掘削調査を実施しました(株式会社福岡亜興)
更新日:2020年11月5日更新
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福岡県安定型最終処分場掘削調査
福岡県では、産業廃棄物安定型最終処分場における処理の状況を把握するために、掘削調査を実施しています。
この調査において、最終処分場における埋立てが、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令(昭和46年政令第300号)第6条第1項第3号に規定する産業廃棄物処理基準に適合しているかを確認し、その結果を公表しています。
この調査において、最終処分場における埋立てが、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令(昭和46年政令第300号)第6条第1項第3号に規定する産業廃棄物処理基準に適合しているかを確認し、その結果を公表しています。
1 調査対象処分場
対象事業者 株式会社福岡亜興
設置場所 宮若市鶴田字菅牟田2332番2外31筆
処理能力 埋立面積 72,984平方メートル 埋立容量 2,325,970立方メートル
処分業の許可(更新)年月日 平成28年10月17日
設置場所 宮若市鶴田字菅牟田2332番2外31筆
処理能力 埋立面積 72,984平方メートル 埋立容量 2,325,970立方メートル
処分業の許可(更新)年月日 平成28年10月17日
2 掘削調査時期
令和2年8月3日から8月6日まで
3 掘削状況
○掘削地点No.1
- 対象処分場内で概ね9メートル四方深さ2.5メートルを1か所掘削した。
- 目視による確認では、埋立廃棄物は主に廃プラスチック類であった。安定5品目(ゴムくず、金属くず、ガラスくず等、がれき類、廃プラスチック類)以外の廃棄物について、木くず、紙くずが確認された。
○掘削地点No.2
- 対象処分場内で概ね10メートル四方深さ3メートルを1か所掘削した。
- 目視による確認では、埋立廃棄物は主に廃プラスチック類であった。安定5品目(ゴムくず、金属くず、ガラスくず等、がれき類、廃プラスチック類)以外の廃棄物について、木くず、紙くずが確認された。
4 分析結果
掘削した2か所の廃棄物の組成分析を行った結果、安定5品目以外の廃棄物について、木くず、紙くずが確認された。
○ 分析結果一覧表
試料採取日:No.1(8月5日)、No.2(8月5日)
項目 | 分析結果(重量パーセント) | ||
掘削地点No.1 | 掘削地点No.2 | ||
安定5品目 | プラスチック類 (合成のゴム類、繊維類、皮革類を含む) |
16.4 | 45.2 |
ゴム類(天然) | 0.0 | 0.0 | |
金属 | 0.5 | 3.2 | |
ガラス類・陶器類・石類 | 48.0 | 36.1 | |
その他 | 木 | 0.7 | 2.7 |
紙 | 1.5 | 0.9 | |
繊維類(天然) | 0.0 | 0.0 | |
皮革類(天然) | 0.0 | 0.0 | |
5ミリメートル以下の雑物 | 32.9 | 11.9 | |
試料全体の熱しゃく減量(パーセント) | 4.1 | 6.0 |
5ミリメートル以下の雑物については、大部分が土砂であった。
5 調査結果
掘削状況及び分析結果から、調査を行った2箇所のうち1箇所(掘削地点No.2)が産業廃棄物処理基準に適合していない。
6 指導
(株)福岡亜興に対して厳重注意書を発出し、次の3点を指導した。(令和2年11月5日)
(1)県による調査の結果、産業廃棄物処理基準に適合していないことが確認された区画50m四方を掘削し、安定型産業廃棄物以外の廃棄物を取り除き、適正に処理すること。
(2)県が調査していない5区画において、県と同様の掘削調査を実施し、その結果を報告すること。
(3)埋立前の展開検査を徹底して行うなど、安定型産業廃棄物以外の廃棄物が混入又は付着することのないよう必要な措置を講ずること。
※ なお、必要に応じて(株)福岡亜興に最終処分を委託した中間処理業者等に立入を行い、安定型産業廃棄物以外の廃棄物の選別処理の状況を確認・指導する。